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プロローグ
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雨の降る大都会東京北区◯羽
いつも通りに深夜にご帰宅の僕・風間紳助は、疲れ果てていた。
上司は定時で帰るくせに、毎日毎日12時間労働を強いられ、上司のミスを押し付けられて怒鳴られ、僕のせいでもないのにボーナスカットしやがる。
絵に描いたようなブラック企業だ。
なぜだかわからないが、慣れているはずの過酷な労働環境に嫌気がさしたのだろうか、気づくと僕は日本酒をラッパ飲みしていた。アルコール度数はかなり強いのだろう、すぐに具合が悪くなった。それでも止めるつもりはない。2本、3本、吐いては飲み吐いては飲み、そのまま眠りについた。
目が覚めると、真っ白い世界にいる。
ここはどこだろう、あれだけ飲んだんだからやっぱり死んだのかな?
「やあ、起きたかい?気分はどう?」
誰だろう、この厨二病みたいな子供は。
僕の目の前には、天使?みたいな子供がいた。いや、見た目は中学生くらいだ。小さな幼児でもなければ老人でもなく、ましてや綺麗なお姉さんでもない。こんな中途半端な年齢の子供の天使仮装に何の需要があるのだろうか。
「君、失礼だと思わない?僕のこと馬鹿にしてるのかな?」
え?なに?僕声に出した?
「ハハハ、声なんか聞かなくてもわかっちゃうんだよ、僕神様だからね(≧▽≦)」
いや、可愛くないし。
正直中学生くらいの子にそんなことされても何も感じない。いや、たしかにイケメンだよ?イケメンだけど、僕もこいつも男だし。
「それで、本題に入ってもいいかな?君、自分の現状とか把握できてないでしょ?」
「はあ、でもどうせ急性アルコール中毒で死んだんでしょ?」
「いや、君の死因とアルコールは関係ないよ?」
「え?じゃあどうして?僕あれだけ飲んで助かったの?」
僕はたくさん飲んで、眠るように死んだはずだ。それ以外考えられない。
「君はね、あの後吐きまくったんだよね、アルコールで記憶が飛んでるんだろうね。君のベッドの周りすごいことになってたよ、ほんとに汚かった。はぁ、見るに堪えないって感じ?」
いや、普通に恥ずいしやめてほしい。
え?吐きまくった?僕の生存本能?
「それで君の死因だけどね、言いづらいんだけど、、、」
はやく言え!
勿体ぶられると腹立つ。もう恥ずかしさマックスなんだからスッと言ってくれよ。
「君の世界の神が君の境遇をみて爆笑してね。その反動で間違えて殺しちゃったんだって。あ、手紙預かってるよ。」
『君の飲みっぷり良かったよ、殺しちゃってごめんm(-_-)m スマヌ
僕って力が強すぎるんだよね(๑>◡<๑)』
は?
は!?
は!?!?!?
じゃあ僕死ぬ必要なかったじゃん!責任取れよ!テヘッ!みたいなその態度なんなんだ!姿を表せばかやろー!
「あはははははっ!
日本の神って面白いよね!でも彼も責任感じてるんだよ。だから僕に君の転生を頼んできたんだから。」
「て、転生って、ラノベとかのアレ?」
「それそれ。君には僕の世界に転生してもらうよ。君もよく知る世界だし、君には日本の神から加護ももらえるし、安心してよ。」
「僕の知ってる世界?加護って?」
「うーん、説明もめんどくさいし、とりあえずいってらっしゃい!
僕の名前は創造神クレアチオ。
君を殺しちゃった神はタケミカヅチ。
紳助くん、今度の人生は幸多かれ。」
クレアチオとかいう神が祈るような体制になると、今までいた白い世界は真っ黒になり、僕の意識も遠のいていった。
いや、説明くらいしろよ!次にあったら覚えてろよ!
いつも通りに深夜にご帰宅の僕・風間紳助は、疲れ果てていた。
上司は定時で帰るくせに、毎日毎日12時間労働を強いられ、上司のミスを押し付けられて怒鳴られ、僕のせいでもないのにボーナスカットしやがる。
絵に描いたようなブラック企業だ。
なぜだかわからないが、慣れているはずの過酷な労働環境に嫌気がさしたのだろうか、気づくと僕は日本酒をラッパ飲みしていた。アルコール度数はかなり強いのだろう、すぐに具合が悪くなった。それでも止めるつもりはない。2本、3本、吐いては飲み吐いては飲み、そのまま眠りについた。
目が覚めると、真っ白い世界にいる。
ここはどこだろう、あれだけ飲んだんだからやっぱり死んだのかな?
「やあ、起きたかい?気分はどう?」
誰だろう、この厨二病みたいな子供は。
僕の目の前には、天使?みたいな子供がいた。いや、見た目は中学生くらいだ。小さな幼児でもなければ老人でもなく、ましてや綺麗なお姉さんでもない。こんな中途半端な年齢の子供の天使仮装に何の需要があるのだろうか。
「君、失礼だと思わない?僕のこと馬鹿にしてるのかな?」
え?なに?僕声に出した?
「ハハハ、声なんか聞かなくてもわかっちゃうんだよ、僕神様だからね(≧▽≦)」
いや、可愛くないし。
正直中学生くらいの子にそんなことされても何も感じない。いや、たしかにイケメンだよ?イケメンだけど、僕もこいつも男だし。
「それで、本題に入ってもいいかな?君、自分の現状とか把握できてないでしょ?」
「はあ、でもどうせ急性アルコール中毒で死んだんでしょ?」
「いや、君の死因とアルコールは関係ないよ?」
「え?じゃあどうして?僕あれだけ飲んで助かったの?」
僕はたくさん飲んで、眠るように死んだはずだ。それ以外考えられない。
「君はね、あの後吐きまくったんだよね、アルコールで記憶が飛んでるんだろうね。君のベッドの周りすごいことになってたよ、ほんとに汚かった。はぁ、見るに堪えないって感じ?」
いや、普通に恥ずいしやめてほしい。
え?吐きまくった?僕の生存本能?
「それで君の死因だけどね、言いづらいんだけど、、、」
はやく言え!
勿体ぶられると腹立つ。もう恥ずかしさマックスなんだからスッと言ってくれよ。
「君の世界の神が君の境遇をみて爆笑してね。その反動で間違えて殺しちゃったんだって。あ、手紙預かってるよ。」
『君の飲みっぷり良かったよ、殺しちゃってごめんm(-_-)m スマヌ
僕って力が強すぎるんだよね(๑>◡<๑)』
は?
は!?
は!?!?!?
じゃあ僕死ぬ必要なかったじゃん!責任取れよ!テヘッ!みたいなその態度なんなんだ!姿を表せばかやろー!
「あはははははっ!
日本の神って面白いよね!でも彼も責任感じてるんだよ。だから僕に君の転生を頼んできたんだから。」
「て、転生って、ラノベとかのアレ?」
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紳助くん、今度の人生は幸多かれ。」
クレアチオとかいう神が祈るような体制になると、今までいた白い世界は真っ黒になり、僕の意識も遠のいていった。
いや、説明くらいしろよ!次にあったら覚えてろよ!
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