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第四章 蠢く闇を打ち砕け
第45話 魔物どもを蹴散らせ
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一通りの話をした後、俺たちは手早く今後の方針を固めた。
まず、足手まといになりそうなスレンとゲオルには、この場に残ってもらう。
彼らには簡易キャンプを設営してもらい、重い荷物はここに置いておくことにした。ゲオルはしばらくまともに動けないので、スレンはゲオルの世話をしながら後詰めの部隊の到着を待つ。
領主の兵が先に来るか、冒険者たちが先に来るかは分からないが、味方が来たら事情を話し、可能であれば遺跡内部に突入してもらえるように説得する——というのが彼らの役目である。
ゲオルには遺跡内の簡単な見取り図を作成してもらった。遺跡の全容までは分からないが、敵の首領——禿頭の男——が陣取っていそうな位置や、そこまでの道のり、襲撃が予想されるポイントは、これで一通り把握できた。
禿頭の男がいるであろう場所は、遺跡の最奥、地下十二階。途中には数多の脇道や小部屋があるが、無視できるところは無視して、一気に最奥を目指す。
目的は、囚らわれている兵士たちを奪還し、禿頭の男が行おうとしている儀式を中止させること。行方不明者の捜索は、脅威となる勢力を遺跡から叩きだした後だ。
作戦会議が終わると、ジールが「腕が鳴るぜ」と嘯いた。
口調だけは強気だが、身体が震えているのが分かる。
「お前もここに残って良いんだぞ。いや、むしろ残れ」
「うるせえよ、バカエイジ。お前よりもおいらのほうが役に立つんだよ!」
「そうかいそうかい。でもリリアの命令だけはちゃんと聞くんだぞ。男と男の約束だからな」
俺はそう言いながらリリアに目配せをする。リリアが小さく頷いた。
本来遺跡の中まで連れていくつもりでなかたジールを同伴するのは、俺たちの手に負えない事態が起きていたときのための伝令役だからだ。もしものときは、何が何でも逃げ延びて、ここで起きていることを街に報告してもらわなければならない。
「いこう。足下に気を付けてな」
俺のいまいち締まりのない言葉を合図に、俺、リリア、ジールの三人は遺跡の階段を下った。
二十段ほどの階段を下ると、地下一階に到着。通路は三人並んで歩けるほど広い。通路の左右には細い脇道や小部屋が見えるが、それらは全部無視。ゲオルの地図を頼りに、次の階段を目指す。
正直、遺跡を歩いている最中は不安だったが、子供のころ好きだったバトル漫画を思い出して勇気を奮い立たせた。そういえば、あの漫画でも十二個のフロアを踏破していく場面があったっけ……。
俺がそんなことを考えていると、ジールが「何かいるぞ!」と叫んだ。
目をこらせば、魔法のランタンが照らす範囲の奥に、人影のようなものが見える。
「エイジさん、敵です!」
「手早く済ませるぞ!」
俺たちの前に姿を表したのは、黒い影を貼り付けたゴブリンの一団だった。数はよく分からないが、十匹弱ってとこか。例によって影からは虫だの獣だのの身体の断片が突き出ている。
ゴブリンたちは影による支配を喜んでいるようだった。顔には気持ちの悪い笑みが貼り付いており、好色そうな表情をリリアに向けていた。
そういう分かりやすい悪党ヅラをされると、俺としてはとても助かる。良心の呵責なく斬れそうだ。
「どきなさい!」
先陣を切ったのはリリアだ。
宝剣の切っ先が華麗な弧を描き、ゴブリンの身体ごと影を斬り飛ばす。血が飛び散り、影が霧散する。
「ジールは下がってろ! 後方からの伏兵を見張れ!」
俺もリリアに続いて前に出る。武器はゲオルから預かった短槍だ。〈ハリア王国式剣術〉には槍を扱う動作もあるようで、武器が変わっても戦いに支障はなかった。
「ギュゴルエエエエ!」
俺の突きだした穂先がゴブリンの喉を貫く。この一撃でゴブリンは絶命し、宿主を失った影が、煤を払ったかのように剥がれ落ちた。
すぐに別のゴブリンが脇から襲いかかってきたが、槍の柄を持ち上げて攻撃を受け止め、腹に蹴りを入れる。そしてすぐさま槍を抜き、眉間に突きを一撃。
よし、通常の武器でもいける。
完全に影に取り込まれた状態でなければ、宿主さえ倒してしまえば良いのだ。
ゴブリンの一団を処理するのに、五分もかからなかった。
敵の全滅を確認すると、俺たちはジールの差し出した布で武器をぬぐい、次のフロアへと進む。
そこでは影をまとった狼の群に襲われたが、俺たちの前ではザコにすぎない。あっという間に斬り伏せた。
「リリア、調子はどうだ!」
「こんな敵、ものの数ではありません!」
「よし、急ぐぞ!」
俺たちは敵を斬って斬って斬りまくり、遺跡内部をひたすら突き進んだ。
階段を下り、通路を進み、邪魔する敵を討つ。バカみたいに敵の数が多いが、足を止めるわけにはいかない。
「ジール、いま何階だ!」
「次で地下十二階だよ!」
遺跡に入ってから、体感で二時間ほど経過していた。やっと目的地についたらしい。最後の階段を下りると、そこには大きな扉があった。
扉の向こう側からは、何か物音がする。武器と武器がぶつかり合うような音だった。
それに加えて、聞き覚えのある声——
「……いよいよ追い詰めたぞ、小娘が。ずいぶん手こずらせてくれたな」
喋っているのは、あの禿頭の男だ!
話している相手は誰だ……?
「さあ、無駄な抵抗は止めよ。その子供をこちらにわたせ。さすれば、悪しき戦の神に帰依した汝の罪も許されよう……」
戦の神——その言葉を聞いた瞬間、俺は中にいるのが誰なのかを理解した。
まず、足手まといになりそうなスレンとゲオルには、この場に残ってもらう。
彼らには簡易キャンプを設営してもらい、重い荷物はここに置いておくことにした。ゲオルはしばらくまともに動けないので、スレンはゲオルの世話をしながら後詰めの部隊の到着を待つ。
領主の兵が先に来るか、冒険者たちが先に来るかは分からないが、味方が来たら事情を話し、可能であれば遺跡内部に突入してもらえるように説得する——というのが彼らの役目である。
ゲオルには遺跡内の簡単な見取り図を作成してもらった。遺跡の全容までは分からないが、敵の首領——禿頭の男——が陣取っていそうな位置や、そこまでの道のり、襲撃が予想されるポイントは、これで一通り把握できた。
禿頭の男がいるであろう場所は、遺跡の最奥、地下十二階。途中には数多の脇道や小部屋があるが、無視できるところは無視して、一気に最奥を目指す。
目的は、囚らわれている兵士たちを奪還し、禿頭の男が行おうとしている儀式を中止させること。行方不明者の捜索は、脅威となる勢力を遺跡から叩きだした後だ。
作戦会議が終わると、ジールが「腕が鳴るぜ」と嘯いた。
口調だけは強気だが、身体が震えているのが分かる。
「お前もここに残って良いんだぞ。いや、むしろ残れ」
「うるせえよ、バカエイジ。お前よりもおいらのほうが役に立つんだよ!」
「そうかいそうかい。でもリリアの命令だけはちゃんと聞くんだぞ。男と男の約束だからな」
俺はそう言いながらリリアに目配せをする。リリアが小さく頷いた。
本来遺跡の中まで連れていくつもりでなかたジールを同伴するのは、俺たちの手に負えない事態が起きていたときのための伝令役だからだ。もしものときは、何が何でも逃げ延びて、ここで起きていることを街に報告してもらわなければならない。
「いこう。足下に気を付けてな」
俺のいまいち締まりのない言葉を合図に、俺、リリア、ジールの三人は遺跡の階段を下った。
二十段ほどの階段を下ると、地下一階に到着。通路は三人並んで歩けるほど広い。通路の左右には細い脇道や小部屋が見えるが、それらは全部無視。ゲオルの地図を頼りに、次の階段を目指す。
正直、遺跡を歩いている最中は不安だったが、子供のころ好きだったバトル漫画を思い出して勇気を奮い立たせた。そういえば、あの漫画でも十二個のフロアを踏破していく場面があったっけ……。
俺がそんなことを考えていると、ジールが「何かいるぞ!」と叫んだ。
目をこらせば、魔法のランタンが照らす範囲の奥に、人影のようなものが見える。
「エイジさん、敵です!」
「手早く済ませるぞ!」
俺たちの前に姿を表したのは、黒い影を貼り付けたゴブリンの一団だった。数はよく分からないが、十匹弱ってとこか。例によって影からは虫だの獣だのの身体の断片が突き出ている。
ゴブリンたちは影による支配を喜んでいるようだった。顔には気持ちの悪い笑みが貼り付いており、好色そうな表情をリリアに向けていた。
そういう分かりやすい悪党ヅラをされると、俺としてはとても助かる。良心の呵責なく斬れそうだ。
「どきなさい!」
先陣を切ったのはリリアだ。
宝剣の切っ先が華麗な弧を描き、ゴブリンの身体ごと影を斬り飛ばす。血が飛び散り、影が霧散する。
「ジールは下がってろ! 後方からの伏兵を見張れ!」
俺もリリアに続いて前に出る。武器はゲオルから預かった短槍だ。〈ハリア王国式剣術〉には槍を扱う動作もあるようで、武器が変わっても戦いに支障はなかった。
「ギュゴルエエエエ!」
俺の突きだした穂先がゴブリンの喉を貫く。この一撃でゴブリンは絶命し、宿主を失った影が、煤を払ったかのように剥がれ落ちた。
すぐに別のゴブリンが脇から襲いかかってきたが、槍の柄を持ち上げて攻撃を受け止め、腹に蹴りを入れる。そしてすぐさま槍を抜き、眉間に突きを一撃。
よし、通常の武器でもいける。
完全に影に取り込まれた状態でなければ、宿主さえ倒してしまえば良いのだ。
ゴブリンの一団を処理するのに、五分もかからなかった。
敵の全滅を確認すると、俺たちはジールの差し出した布で武器をぬぐい、次のフロアへと進む。
そこでは影をまとった狼の群に襲われたが、俺たちの前ではザコにすぎない。あっという間に斬り伏せた。
「リリア、調子はどうだ!」
「こんな敵、ものの数ではありません!」
「よし、急ぐぞ!」
俺たちは敵を斬って斬って斬りまくり、遺跡内部をひたすら突き進んだ。
階段を下り、通路を進み、邪魔する敵を討つ。バカみたいに敵の数が多いが、足を止めるわけにはいかない。
「ジール、いま何階だ!」
「次で地下十二階だよ!」
遺跡に入ってから、体感で二時間ほど経過していた。やっと目的地についたらしい。最後の階段を下りると、そこには大きな扉があった。
扉の向こう側からは、何か物音がする。武器と武器がぶつかり合うような音だった。
それに加えて、聞き覚えのある声——
「……いよいよ追い詰めたぞ、小娘が。ずいぶん手こずらせてくれたな」
喋っているのは、あの禿頭の男だ!
話している相手は誰だ……?
「さあ、無駄な抵抗は止めよ。その子供をこちらにわたせ。さすれば、悪しき戦の神に帰依した汝の罪も許されよう……」
戦の神——その言葉を聞いた瞬間、俺は中にいるのが誰なのかを理解した。
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