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第四章 蠢く闇を打ち砕け
第43話 闇のスキルを奪え!
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そのときだった。
『対象に接触しました。ステータスを表示します』
**************************
対象=闇に取り憑かれた兵士
▽基礎能力値
器用度=12 敏捷度=15
知力=11 筋力=15
HP=5/18 MP=4/11
▽基本スキル
バロワ制式槍術=3 バロワ制式弓術=3 パルネリア共通語=3
罠知識=3 宝物知識=1
▽特殊スキル
闇の支配(合成細胞)=3 闇の覚醒(怪力)=3 闇の恩恵(対精神攻撃)=3
闇の恩恵(対物理攻撃)=3
※スキル【コピー&ペースト】のレベルが足りないため、補正能力値、限界能力値、中級スキル、上級スキルの表示、およびコピーはできません。
**************************
俺の頭の中に例の声が響き、兵士のステータス画面が表示された。
おいおい、物騒な名前のスキルが並んでるな!
合成細胞ってのは、あの気色悪い影のことか!?
「——っと!」
兵士は俺をふりほどこうと全身に力を込めた。ステータス画面の〈闇の覚醒(怪力)〉が真っ赤に光る。その瞬間、彼の全身の筋肉が不自然に膨張するのが、服の上からでも感じ取れた。
まずいぞ! この力は予想以上だ!
こんな力で暴れられたら俺には押さえられないし、兵士の身体にかかる負荷も相当なものだ。どちらも無事では済まない……!
焦る俺の脳裏に一つの考えが浮かんだ。
かなり危険だがやるしかない!
「スキル〈闇の覚醒(怪力)=3〉をコピー、空きスロットにセットしろ!」
『了解』
謎の声が返答する。
刹那、自分の全身の筋肉が膨れあがるのが分かった。
直後に、全身に激しい痛みが走る。膨れあがった筋肉が、俺自身の骨や腱を軋ませているのだ!
ごきん、とヤバそうな音がした。
最初は自分の骨が折れたのかと思ったが、すぐに羽交い締めにしていた兵士の両肩が外れたのだと分かった。
俺は即座に腕を放し、だらんと下がった兵士の両腕を握りしめた。
「リリア、やれッ! いましかない!」
「はいッ!」
剣を構えたリリアが走り込んでくる。
その顔には、さきほどまでの不安に満ちた表情はなく、俺に対する信頼と決意が浮かんでいた。
「シュッ!」
短く息を吐く音。銀の閃光が煌めいた。
一、二、三、四、五——!
目にもとまらぬ早さで繰り出された剣撃は、過たず兵士の身体に貼り付いた影を斬り裂いた。
『対象に接触しました。ステータスを表示します』
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対象=闇に取り憑かれた兵士
▽基礎能力値
器用度=12 敏捷度=15
知力=11 筋力=15
HP=5/18 MP=4/11
▽基本スキル
バロワ制式槍術=3 バロワ制式弓術=3 パルネリア共通語=3
罠知識=3 宝物知識=1
▽特殊スキル
闇の支配(合成細胞)=3 闇の覚醒(怪力)=3 闇の恩恵(対精神攻撃)=3
闇の恩恵(対物理攻撃)=3
※スキル【コピー&ペースト】のレベルが足りないため、補正能力値、限界能力値、中級スキル、上級スキルの表示、およびコピーはできません。
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俺の頭の中に例の声が響き、兵士のステータス画面が表示された。
おいおい、物騒な名前のスキルが並んでるな!
合成細胞ってのは、あの気色悪い影のことか!?
「——っと!」
兵士は俺をふりほどこうと全身に力を込めた。ステータス画面の〈闇の覚醒(怪力)〉が真っ赤に光る。その瞬間、彼の全身の筋肉が不自然に膨張するのが、服の上からでも感じ取れた。
まずいぞ! この力は予想以上だ!
こんな力で暴れられたら俺には押さえられないし、兵士の身体にかかる負荷も相当なものだ。どちらも無事では済まない……!
焦る俺の脳裏に一つの考えが浮かんだ。
かなり危険だがやるしかない!
「スキル〈闇の覚醒(怪力)=3〉をコピー、空きスロットにセットしろ!」
『了解』
謎の声が返答する。
刹那、自分の全身の筋肉が膨れあがるのが分かった。
直後に、全身に激しい痛みが走る。膨れあがった筋肉が、俺自身の骨や腱を軋ませているのだ!
ごきん、とヤバそうな音がした。
最初は自分の骨が折れたのかと思ったが、すぐに羽交い締めにしていた兵士の両肩が外れたのだと分かった。
俺は即座に腕を放し、だらんと下がった兵士の両腕を握りしめた。
「リリア、やれッ! いましかない!」
「はいッ!」
剣を構えたリリアが走り込んでくる。
その顔には、さきほどまでの不安に満ちた表情はなく、俺に対する信頼と決意が浮かんでいた。
「シュッ!」
短く息を吐く音。銀の閃光が煌めいた。
一、二、三、四、五——!
目にもとまらぬ早さで繰り出された剣撃は、過たず兵士の身体に貼り付いた影を斬り裂いた。
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