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13.それぞれの種族の強み
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俺がリーサの家に帰ると、リードが倒れていた。
……どうやら気を失っているようだが、一体何があったんだ?
「あっ、リザーク、おかえりなさい」
「ああ、ただいま、リーサ。それで、なんでリードが倒れているんだ?」
「えっと、それはね……」
リーサがそう言うと、ちらりと子供二人の方を見た。
子供二人はリードの体をゆすって、「もっと遊ぼうよー」と催促している。
……どうやら、子供達の相手で疲れすぎたみたいだな。
気に入られたようで何よりだ。
まあ、疲れ果てているようだし、しばらくそっとしておくか。
無理矢理起こすことも多分できるんだろうけど、さすがにそこまでやるのは酷だろうからな。
「リードは疲れているんだ。そっとしておいてあげてくれ、二人とも」
「えー、そうなの? つまんなーい」
「そうだよな。なら、リードの代わりに俺が遊ぶっていうのはどうだ?」
「えっ、おとーさんがあそんでくれるの!? いそがしくないの?」
「ああ、今は大丈夫だ。それじゃ、遊ぶとするか」
「わーい! やったー!」
俺は子供達の近くに座り、一部の体をスライム形態に変えて色々と遊んであげることにした。
一応家の中だし、外からは見えないから、スライム形態になっても多分問題ないだろうからな。
ぷにぷにしたスライムの触手は触り心地が良いみたいで、引っ張ったり、押し込んだり、色々触って子供達は遊んでいた。
他には、ねこじゃらしの要領で触手と子供達で追いかけっこ的な事もやったりもしたな。
そんな感じで時間を過ごしていると、外から声が聞こえてくる。
「リザーク、邪魔するぞー」
「あら、リザドさん、いらっしゃい」
やってきたのは、先程一緒に狩りをしたリザードマンのうちの一人、リザドだった。
少し時間をおいてから、他の二人、リザドスとリザーツがやってくる。
正直、リザ〇〇という名前が多過ぎて、誰が誰だか分からなくなるんだよな。
少しずつ、覚えて名前呼びできるようにしないとなんだけど。
「リム、リーゼ。お父さんは大事なお話があるから、私と一緒にこっちで遊びましょう?」
「うん、わかったー! おとーさん、またあそんでね!」
リーサの呼びかけに応じて、部屋の奥の方に移動するリムとリーゼ。
その様子を見届けると、リザドが口火を切った。
「リザーク、話が聞きたいってことだが、何を話せば良いんだ?」
「ああ、そうだな……。20種族がどういう強みを持ってるか知りたいかな。攻略の糸口をつかみたい」
「なるほど、分かった。オレが知ってる範囲にはなるが、伝えるぞ?」
「ああ、よろしく頼む」
そうやりとりをした後、リザド達三人が代わる代わる俺に話をしてくれた。
まず上位4種族、デーモン・エンジェル・ドラゴン・スピリットは別格の強さらしい。
普通の物理攻撃がほとんど効かず、一方で村一つを軽々破壊できるほどの力を持つという。
まさに、神の領域といった所か。
その4種族にまつわる話を聞くと、起こっている戦いの規模が大きすぎて、まさに災厄といっていいレベルの戦いになるという。
「……なんか、話だけ聞くと、この世の生物とは思えないな」
「だろ? だからこんなヤツらにリザークがどう勝つのか、想像もつかねえんだ。まあ、あまり背負い過ぎるなよ」
そう言ってリザドが俺の肩を軽くたたいてきたので俺は苦笑いを浮かべる。
……なるほどなぁ。
今更ながら、俺がどんなに高い目標を言ったのか実感するな。
上位4種族に続くのが、5~9位の一桁序列の種族達。
5位のゴーストに続くのが、ドラゴニュート、オーガ、マシン、ウルフだ。
この5種族は上位種族と言われているらしい。
ゴーストの強さは、肉体に依存しない在り方にあり、倒すのが相当困難な所にある。
ドラゴニュートの強さは、屈強な体と翼を縦横無尽に飛び回る機動力。
また、上位個体ともなれば、ドラゴンに変身することができる者もいるのだとか。
「ドラゴンに変身って……それはつまり、序列第3位のドラゴンになれるということなのか?」
「ああ。時間制限があるとはいえ、その力はドラゴンと何ら遜色はないらしい」
「……なるほどな。それはなかなかに厄介な相手といった所か」
それからも話を聞くと、ドラゴニュートはそのドラゴンの力故に、一般人型種族の中では最上位に位置しているのだとか。
見た目はリザードマンによく似ていて、背中に翼が生えているかどうかの違いしかないらしい。
でも、種族の序列があまりにも違うので、その戦力差は雲泥の差なのだとか。
姿が似ているが故に、ドラゴニュートに恨みを持っているやつがリザードマンに八つ当たりしに来るやつもいるらしい。
ひどい話である。
続いてオーガの強さは、オーガの頂点に立つ風神・雷神の二強の圧倒的な強さにあるという。
その風神・雷神はそれぞれドラゴンを倒した実績を持つらしく、この二人だけで見れば、神の領域の強さを持つといっても過言ではないらしい。
また、風神・雷神以外の個体も侮れないそうで、ゴブリンを中心とした小型個体、オーガを中心にした中型個体、タイタンを中心にした大型個体と種族に幅があり、様々な戦況に対応できるのだとか。
マシンの強さは、極限まで効率化された正確無比な攻撃にあるらしい。
ウルフの強さは、ウルフの頂点に立つフェンリルの強さにあるとのこと。
続いては10~15位の中位種族。
グリフォンは上空をうまく駆使した機動力が強く、エルフは魔法に長けていて、ヒューマンは道具が色々すごいとのこと。
……まあ、人間が道具の使い方に長けているだろうことは想像はついていたけどな。
あと、ドワーフは生み出した強力な武器を使った戦いができること、ミノタウロスは頂点に立つベヒモスが強いらしい。
最後に16~20位の下位種族。
クロコダイルは屈強な肉体と水陸共に戦える所、サハギンは水中での機動力、コボルドは優れた嗅覚による危機察知能力、ケットシーは商売による幅広いビジネスが強いのだとか。
リザードマンについては、まあ、見ての通りだとのこと。
……なんか、ドラゴニュートの説明だけやたら詳しかった以外は結構あっさりした説明だったけど、何となく分かってきたな。
序列の中でも上位に立つような種族は、物理攻撃がほとんど効かないような相手で、洗脳もあまり通じなそうだというのは察せられる。
特に序列第5位のゴーストに至っては、肉体を持たない幽霊らしいし、憑依元の肉体を洗脳した所で、そのゴーストの支配はできなそうだ。
そいつらを上回るとなれば、なかなか一筋縄ではいかないことが容易に想像できる。
……まあ、そいつらを相手にするのはまだまだ先のことになるだろうし、今からゆっくりと対策を考えていくとしよう。
その他の種族にも、やはりそれぞれ違う強みがあるというのは聞いて分かったな。
さて、どの種族から攻めるべきか……。
「リザードマンにとって、最も恨みがあるのはどの種族なんだ?」
「恨みって訳じゃねえが……やっぱりケットシー、コボルド、サハギン、クロコダイルはよく絡んでくるし、結構困っていたりするな」
「なるほど、分かった。ならその4種族から最初のターゲットを決めよう」
「最初のターゲット? 早速何かするのか?」
俺の言葉を聞き、俺の顔を期待したような顔でじっと見つめてくるリザド達。
さて、こんなに期待させちまってるんだし、失敗はできないよな。
まず、その4種族に対する情報を整理してみるか。
……どうやら気を失っているようだが、一体何があったんだ?
「あっ、リザーク、おかえりなさい」
「ああ、ただいま、リーサ。それで、なんでリードが倒れているんだ?」
「えっと、それはね……」
リーサがそう言うと、ちらりと子供二人の方を見た。
子供二人はリードの体をゆすって、「もっと遊ぼうよー」と催促している。
……どうやら、子供達の相手で疲れすぎたみたいだな。
気に入られたようで何よりだ。
まあ、疲れ果てているようだし、しばらくそっとしておくか。
無理矢理起こすことも多分できるんだろうけど、さすがにそこまでやるのは酷だろうからな。
「リードは疲れているんだ。そっとしておいてあげてくれ、二人とも」
「えー、そうなの? つまんなーい」
「そうだよな。なら、リードの代わりに俺が遊ぶっていうのはどうだ?」
「えっ、おとーさんがあそんでくれるの!? いそがしくないの?」
「ああ、今は大丈夫だ。それじゃ、遊ぶとするか」
「わーい! やったー!」
俺は子供達の近くに座り、一部の体をスライム形態に変えて色々と遊んであげることにした。
一応家の中だし、外からは見えないから、スライム形態になっても多分問題ないだろうからな。
ぷにぷにしたスライムの触手は触り心地が良いみたいで、引っ張ったり、押し込んだり、色々触って子供達は遊んでいた。
他には、ねこじゃらしの要領で触手と子供達で追いかけっこ的な事もやったりもしたな。
そんな感じで時間を過ごしていると、外から声が聞こえてくる。
「リザーク、邪魔するぞー」
「あら、リザドさん、いらっしゃい」
やってきたのは、先程一緒に狩りをしたリザードマンのうちの一人、リザドだった。
少し時間をおいてから、他の二人、リザドスとリザーツがやってくる。
正直、リザ〇〇という名前が多過ぎて、誰が誰だか分からなくなるんだよな。
少しずつ、覚えて名前呼びできるようにしないとなんだけど。
「リム、リーゼ。お父さんは大事なお話があるから、私と一緒にこっちで遊びましょう?」
「うん、わかったー! おとーさん、またあそんでね!」
リーサの呼びかけに応じて、部屋の奥の方に移動するリムとリーゼ。
その様子を見届けると、リザドが口火を切った。
「リザーク、話が聞きたいってことだが、何を話せば良いんだ?」
「ああ、そうだな……。20種族がどういう強みを持ってるか知りたいかな。攻略の糸口をつかみたい」
「なるほど、分かった。オレが知ってる範囲にはなるが、伝えるぞ?」
「ああ、よろしく頼む」
そうやりとりをした後、リザド達三人が代わる代わる俺に話をしてくれた。
まず上位4種族、デーモン・エンジェル・ドラゴン・スピリットは別格の強さらしい。
普通の物理攻撃がほとんど効かず、一方で村一つを軽々破壊できるほどの力を持つという。
まさに、神の領域といった所か。
その4種族にまつわる話を聞くと、起こっている戦いの規模が大きすぎて、まさに災厄といっていいレベルの戦いになるという。
「……なんか、話だけ聞くと、この世の生物とは思えないな」
「だろ? だからこんなヤツらにリザークがどう勝つのか、想像もつかねえんだ。まあ、あまり背負い過ぎるなよ」
そう言ってリザドが俺の肩を軽くたたいてきたので俺は苦笑いを浮かべる。
……なるほどなぁ。
今更ながら、俺がどんなに高い目標を言ったのか実感するな。
上位4種族に続くのが、5~9位の一桁序列の種族達。
5位のゴーストに続くのが、ドラゴニュート、オーガ、マシン、ウルフだ。
この5種族は上位種族と言われているらしい。
ゴーストの強さは、肉体に依存しない在り方にあり、倒すのが相当困難な所にある。
ドラゴニュートの強さは、屈強な体と翼を縦横無尽に飛び回る機動力。
また、上位個体ともなれば、ドラゴンに変身することができる者もいるのだとか。
「ドラゴンに変身って……それはつまり、序列第3位のドラゴンになれるということなのか?」
「ああ。時間制限があるとはいえ、その力はドラゴンと何ら遜色はないらしい」
「……なるほどな。それはなかなかに厄介な相手といった所か」
それからも話を聞くと、ドラゴニュートはそのドラゴンの力故に、一般人型種族の中では最上位に位置しているのだとか。
見た目はリザードマンによく似ていて、背中に翼が生えているかどうかの違いしかないらしい。
でも、種族の序列があまりにも違うので、その戦力差は雲泥の差なのだとか。
姿が似ているが故に、ドラゴニュートに恨みを持っているやつがリザードマンに八つ当たりしに来るやつもいるらしい。
ひどい話である。
続いてオーガの強さは、オーガの頂点に立つ風神・雷神の二強の圧倒的な強さにあるという。
その風神・雷神はそれぞれドラゴンを倒した実績を持つらしく、この二人だけで見れば、神の領域の強さを持つといっても過言ではないらしい。
また、風神・雷神以外の個体も侮れないそうで、ゴブリンを中心とした小型個体、オーガを中心にした中型個体、タイタンを中心にした大型個体と種族に幅があり、様々な戦況に対応できるのだとか。
マシンの強さは、極限まで効率化された正確無比な攻撃にあるらしい。
ウルフの強さは、ウルフの頂点に立つフェンリルの強さにあるとのこと。
続いては10~15位の中位種族。
グリフォンは上空をうまく駆使した機動力が強く、エルフは魔法に長けていて、ヒューマンは道具が色々すごいとのこと。
……まあ、人間が道具の使い方に長けているだろうことは想像はついていたけどな。
あと、ドワーフは生み出した強力な武器を使った戦いができること、ミノタウロスは頂点に立つベヒモスが強いらしい。
最後に16~20位の下位種族。
クロコダイルは屈強な肉体と水陸共に戦える所、サハギンは水中での機動力、コボルドは優れた嗅覚による危機察知能力、ケットシーは商売による幅広いビジネスが強いのだとか。
リザードマンについては、まあ、見ての通りだとのこと。
……なんか、ドラゴニュートの説明だけやたら詳しかった以外は結構あっさりした説明だったけど、何となく分かってきたな。
序列の中でも上位に立つような種族は、物理攻撃がほとんど効かないような相手で、洗脳もあまり通じなそうだというのは察せられる。
特に序列第5位のゴーストに至っては、肉体を持たない幽霊らしいし、憑依元の肉体を洗脳した所で、そのゴーストの支配はできなそうだ。
そいつらを上回るとなれば、なかなか一筋縄ではいかないことが容易に想像できる。
……まあ、そいつらを相手にするのはまだまだ先のことになるだろうし、今からゆっくりと対策を考えていくとしよう。
その他の種族にも、やはりそれぞれ違う強みがあるというのは聞いて分かったな。
さて、どの種族から攻めるべきか……。
「リザードマンにとって、最も恨みがあるのはどの種族なんだ?」
「恨みって訳じゃねえが……やっぱりケットシー、コボルド、サハギン、クロコダイルはよく絡んでくるし、結構困っていたりするな」
「なるほど、分かった。ならその4種族から最初のターゲットを決めよう」
「最初のターゲット? 早速何かするのか?」
俺の言葉を聞き、俺の顔を期待したような顔でじっと見つめてくるリザド達。
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