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1話:霧崎さんは友達が欲しい
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私、霧崎 朱莉(きりさき あかり)は悩んでいる。
高校生になって早一ヶ月、未だに友達がいない。
特別ルックスが悪いわけでもないし
廊下で誰かとすれ違う時は、必ず道を譲り会釈もしている。
でも何故か友達が出来ていない。
比較的、出席番号も近いため、先生に授業中当てられる回数もクラスでは多い方だ。
しかし何故か友達が出来ていない。
黒髪ロングの姫カットが受けると聞いて、入学前に美容院にかけこみ
ヤフーで検索をかけた姫カットの二次元の女の子を見せ
「この子にしてください!」と8000円位、髪に投資したのに!
されど何故か友達ができない。
あれ?友達100人出来るかな?って名曲は、私に対する煽りなの?
そんな状況に焦りを少しずつ感じながら、今日も私はししゃもを頬張る。
ああ、ししゃもが美味しい。母に無理言ってお弁当を毎日、ししゃもにしてもらって正解だった。
もし「あ、ししゃも美味しそう!私の卵焼きと交換しようよー!」と
クラスメイトが来た時に交わす会話も、何十回も脳内でシミュレーションしているのに!
どうしたことか!友達ができない!
霧崎さんは、今日もししゃもを頬張り嘆く。
遠く離れた席でお弁当を食べる男女グループが
今日も霧崎さんに乾いた視線を向ける。
「なぁ、あの子」
「ああ、霧…なんとかさん?」
「毎日、悲しい顔でししゃも食ってるけど、貧乏なのかな」
「さぁ…」
高校生になって早一ヶ月、未だに友達がいない。
特別ルックスが悪いわけでもないし
廊下で誰かとすれ違う時は、必ず道を譲り会釈もしている。
でも何故か友達が出来ていない。
比較的、出席番号も近いため、先生に授業中当てられる回数もクラスでは多い方だ。
しかし何故か友達が出来ていない。
黒髪ロングの姫カットが受けると聞いて、入学前に美容院にかけこみ
ヤフーで検索をかけた姫カットの二次元の女の子を見せ
「この子にしてください!」と8000円位、髪に投資したのに!
されど何故か友達ができない。
あれ?友達100人出来るかな?って名曲は、私に対する煽りなの?
そんな状況に焦りを少しずつ感じながら、今日も私はししゃもを頬張る。
ああ、ししゃもが美味しい。母に無理言ってお弁当を毎日、ししゃもにしてもらって正解だった。
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クラスメイトが来た時に交わす会話も、何十回も脳内でシミュレーションしているのに!
どうしたことか!友達ができない!
霧崎さんは、今日もししゃもを頬張り嘆く。
遠く離れた席でお弁当を食べる男女グループが
今日も霧崎さんに乾いた視線を向ける。
「なぁ、あの子」
「ああ、霧…なんとかさん?」
「毎日、悲しい顔でししゃも食ってるけど、貧乏なのかな」
「さぁ…」
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