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止まることのない甘いお仕置き
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「嫌だ……うそだろ…っ?」
「嘘なわけねーじゃん」
大学生にしては細い蓮の体に、悠馬の大きな手がかかる。
抵抗したが、ラグビーのサークルに入っている悠馬には力で勝てるわけがない。
あっという間にベッドに押し倒されて、さっさと服を全部脱がされてしまった。
蓮の鼻先に、悠馬の分厚い体がぬっと迫った。
「やってみようぜ、ローションプレイ」
「だから嫌だって。自分でやれば」
「それじゃ面白くないだろ」
悠馬が持ってきたのは、ローションとガーゼ。
ニヤニヤと楽しそうな笑顔といい、すでにシーツの下に吸水シートが敷いてあることといい、嫌な予感しかしない。
警戒していたが、悠馬はカパッと蓮の脚を開かせると、ひたひたにローションを浸したガーゼを手に取った。
その太い指の隙間から、粘りけのあるローションの雫がポタッポタッと落ちていた。
「なあ蓮。昼間のあれ、誰だ」
「だから友達だって」
「抱き着かれてたじゃん」
「それは……ふざけて……」
だんだん声が小さくなってしまうのは、その友人が蓮を好きなんだろうと気が付いているからだ。
肩に腕を回されたところを運悪く、ちょうど通りがかった悠馬に見られてしまった。
たちまちムッと不機嫌になった悠馬の態度に、今夜はひどくされるだろうなと蓮は覚悟をしていたのだが。
「だからって、こんなお仕置きみたいな」
「お仕置きだよ。蓮を気持ちよくさせて、俺から離れられないようにするためにな」
そういうと、悠馬は見せびらかすようにガーゼを持ち上げた。
部屋の灯りにテラテラと表面をぬめらせるガーゼは、どれほどヌルヌルになっているんだろう。
その感触を想像した蓮がごくりと喉を鳴らすと、悠馬は面白そうに笑った。
「なんだ、期待してんじゃん」
「期待なんかしてない!」
「でも、こんなになってるぜ」
ピン、と指ではじかれた連のペニスは、すでにゆらゆらと勃ちあがっている。
その上に、ガーゼから落ちたローションの雫が落ちた。
蓮は冷たさに身をすくませたが、すぐに悠馬の大きな手が、ガーゼ越しに亀頭を包んだ。
ぬるっとした感触が隙間なく先端を包んで、蓮は気持ちよさに小さく声を漏らす。
「っ、やぁ……ぅ、ん」
「蓮は気持ちいいのに弱いよな」
「別……に、……っ」
恥ずかしくて顔を反らすが、悠馬は気にする様子もない。
お仕置きだと言いながらも、手つきは意外なほど優しい。
ひたひたに濡れたガーゼで、ゆっくりと焦らすように動かしはじめた。
たしかに気持ちがいいけど、このくらいなら大丈夫だ。
そう考えて、蓮はほっと体の力を抜いた。
精悍な見た目によらず、意外と焼きもちやきなところがある恋人に、今日はいったいどんな目に遭わされるかと心配していたが、この程度なら耐えられる。
しかしそんな余裕は、悠馬がガーゼをシュッシュッと左右に引っ張りはじめると、あっという間に消えてしまった。
「ぁあ!?……ッヒ、止め……んんんッ!!」
「ははっ、気持ちよさそうじゃん」
敏感な先端をヌルヌルと布が這う。
いつもの感覚とは違う、気持ちよさとくすぐったさが混じった快感がもどかしくて、蓮の腰は勝手にくねるはじめた。
さらに、しだいに速くなっていく刺激が、強烈に蓮を責めたてた。
まるで何人もの舌に舐められているかのように、つるりとした表面も尿道のくぼみも、すべてに強烈な快感が襲ってくる。
蓮はなんとか内股を閉じて耐えようとしたが、悠馬がふたたび無理やりに大きく開かせた。
「やぁっ、っ! ダメ、ゆうま……ぁ! おかしく、なっちゃ……ぁあッ!」
「おかしくなれよ。ほら、もっと」
楽しそうに喉で笑った悠馬は、ニチュニチュッ、と勢いを増してガーゼで擦りたてる。
我慢できないほどの刺激が蓮の脳に届いて、勝手に声が漏れるのを抑えられない。
「ん……ふ、あ……んああああ……ん、あぁッ!」
「っは! 良さそ」
顔を真っ赤にしてあえぐ蓮の痴態に、悠馬はぺろりと唇を舐めた。
さらに手の動きをシュコシュコと早くするから、蓮の腹の奥がゾクゾクッと疼く。
もうイキたい。
いつの間にか自分から押しつけるように腰がゆらゆらと動いていたが、これまでにないほど気持ちいいのに、あと一歩のところで快感は止まったままだ。
「ね、ゆうま。んぅ……なんか、おかし……んんぁっ」
「おーおー。おかしくなっちまえ」
「そ、じゃなくて……ん、ふ……イケないんだよ……ぅッ!」
「へえ?」
その言葉に面白そうに眼をまたたかせた悠馬は、容器に残っていたローションをトプトプとガーゼの上から注いだ。
そしてピクピクと震える蓮の亀頭をグッと握ると、そのまま器用に手首をひねって、敏感な先端をくるくると手の平で撫でまわしはじめた。
とたんに、これまでの比ではない暴力的な快感が、腰から脳まで電流のように流れた。
「あああっ! あ、あああああーーーっ!!」
「トんだのか、蓮」
「んんぅ~~~! 止め、それ……あ、ああっ、もう、やめて!」
「『もっとやって』の間違いだろ」
悠馬も額に汗をかきながら、笑って言い放つと、蓮の根元を手でせき止める。
けっして射精できないようにしながらも、反対の手が亀頭を撫でる動きは止まらない。
圧倒的な刺激の暴力に、蓮は背を大きくのけぞらせた。
気持ちいいのに、イケない。
生殺しにされたまま、もう恥も外聞もなく蓮は叫んだ。
「イかせて、イかせてゆうまっ! おれ、バカになっちゃうぅ~~!」
「最初から、おかしくなれって言ってんだろう、が!」
蓮の言葉に目を細めた悠馬は、フッと大きく息を吐くと根元を抑えていた手を外す。
とたんに、蓮は何かがものすごい勢いでせりあがってくるのを感じた。
こんなのおかしい。今まで、体験したことが無い。
かすみがかった頭でも、ヤバさを感じて、なんとか耐えようとしたが、もう止まれるはずがなかった。
「あああ、んぁあああ! でる、出ちゃう!」
「出せ」
「んぅうううぁあああ……ッ!」
耳元に低く囁かれて、蓮は我慢するのを止めた。
痛いほど張ったペニスから、一気に液体がほとばしる。
先端を覆うガーゼを突き抜けて巻き散らかされたソレは、しかし予想していた白濁ではなかった。
ぷしゃぁああっ! ぷしっ、ぷしゃしゃぁああ……
「……え、うそ……嫌だ、そんな、ぁああ!」
「ははっ。潮吹いたな」
「ぁ……っ、みるな……見ないで……っ」
サラサラとした液体を盛大にぶちまけてしまい、蓮は恥ずかしさに顔を覆ってうめいた。
てっきり射精かと思っていたのに、こんなの情けなすぎる。
事前に悠馬が用意した吸水シートの範囲をはるかに超えた自分の粗相に、じわじわと屈辱感が湧いてきた。
しかし悠馬は、ぐったりした蓮の体を抱えなおすと、さらにローションを継ぎ足してクチュクチュと動きを再開する。
ふたたび訪れた暴力的な振動に、蓮は性感帯を全て貫かれてビクビクと全身を震わせた。
「まっ……て、まだ、体が……あぁあああっ!」
「だって、イッてねーだろ」
「そ、だけどぉ、あぁあああ!」
脱力したばかりの体に、むき出しの快感が襲いかかる。
潮吹きしたばかりの疲れ切った体は、しかし与えられた快楽にすぐに温度を上げていった。
ヌルつく感触から逃げようと蓮は必死にもがいたが、悠馬は力づくで押さえつけてはしつこくペニスをいたぶった。
しかも今度は先端だけではなく、竿をきついほど握って直接的に追い上げていく。
ついに待ち望んだ快感に、蓮の理性は消え去った。
「あああっ! イく、イくから、あぁあああっ!」
「ああ。今度こそイけよ」
「くぅううう! ん、んぁぁあああっ、あああ!!」
自分の物とは思えないほど、淫らな嬌声が部屋に響いていたが、それを恥じるだけの理性は残っていなかった。
それまで焦らされた快楽がはち切れたように、蓮はガクガクと腰を振って射精する。
まるでパンパンに膨らんだ風船から手を離すような感覚を覚えながらも、ビュクビュクッと勢いよく白濁液を吹きだした。
射精は一度では収まらずに、涙もよだれもあらゆる体液を垂れ流しながら、蓮は何度も絶頂をくり返して全身を痙攣させている。
それでも悠馬は手の動きを緩めずに、尿道に残った残滓もすべて絞りだすようにグシュグシュと擦りたてた。
終わる気配のない責め苦に、蓮は腰をくねらせた。
もう後ろに欲しい。
悠馬の大きくて硬い剛直で、ぐちょぐちょにぬかるんだ腸内を抉ってほしい。
大きく肩で息をする蓮は、ひくつく後孔を持て余しながら、悠馬へ顔を向けた。
まるで全速力で走った後のように頬をほてらせて、うるんだ目でいじわるな恋人を睨む。
「ゆうま……お願いだから」
「ああ、分かったよ」
素直に頷く恋人の姿に、蓮は嬉しそうに顔をゆるめた。
しかし悠馬が取り出したのは、真新しいガーゼとローションだ。
あふれるばかりにトロトロとした液体をガーゼにしみこませながら、悠馬がニヤリと笑う。
「ローションガーゼで楽しもうな」
「違っ、そうじゃなくて! もう」
「もっとして欲しいんだろ?」
蓮の疼きを分かっていながら、悠馬はまだこの遊びを終わらせる気はないらしい。
まだまだ続く甘い責め苦の予感に、蓮は怯えと期待に体を震わせた。
「嘘なわけねーじゃん」
大学生にしては細い蓮の体に、悠馬の大きな手がかかる。
抵抗したが、ラグビーのサークルに入っている悠馬には力で勝てるわけがない。
あっという間にベッドに押し倒されて、さっさと服を全部脱がされてしまった。
蓮の鼻先に、悠馬の分厚い体がぬっと迫った。
「やってみようぜ、ローションプレイ」
「だから嫌だって。自分でやれば」
「それじゃ面白くないだろ」
悠馬が持ってきたのは、ローションとガーゼ。
ニヤニヤと楽しそうな笑顔といい、すでにシーツの下に吸水シートが敷いてあることといい、嫌な予感しかしない。
警戒していたが、悠馬はカパッと蓮の脚を開かせると、ひたひたにローションを浸したガーゼを手に取った。
その太い指の隙間から、粘りけのあるローションの雫がポタッポタッと落ちていた。
「なあ蓮。昼間のあれ、誰だ」
「だから友達だって」
「抱き着かれてたじゃん」
「それは……ふざけて……」
だんだん声が小さくなってしまうのは、その友人が蓮を好きなんだろうと気が付いているからだ。
肩に腕を回されたところを運悪く、ちょうど通りがかった悠馬に見られてしまった。
たちまちムッと不機嫌になった悠馬の態度に、今夜はひどくされるだろうなと蓮は覚悟をしていたのだが。
「だからって、こんなお仕置きみたいな」
「お仕置きだよ。蓮を気持ちよくさせて、俺から離れられないようにするためにな」
そういうと、悠馬は見せびらかすようにガーゼを持ち上げた。
部屋の灯りにテラテラと表面をぬめらせるガーゼは、どれほどヌルヌルになっているんだろう。
その感触を想像した蓮がごくりと喉を鳴らすと、悠馬は面白そうに笑った。
「なんだ、期待してんじゃん」
「期待なんかしてない!」
「でも、こんなになってるぜ」
ピン、と指ではじかれた連のペニスは、すでにゆらゆらと勃ちあがっている。
その上に、ガーゼから落ちたローションの雫が落ちた。
蓮は冷たさに身をすくませたが、すぐに悠馬の大きな手が、ガーゼ越しに亀頭を包んだ。
ぬるっとした感触が隙間なく先端を包んで、蓮は気持ちよさに小さく声を漏らす。
「っ、やぁ……ぅ、ん」
「蓮は気持ちいいのに弱いよな」
「別……に、……っ」
恥ずかしくて顔を反らすが、悠馬は気にする様子もない。
お仕置きだと言いながらも、手つきは意外なほど優しい。
ひたひたに濡れたガーゼで、ゆっくりと焦らすように動かしはじめた。
たしかに気持ちがいいけど、このくらいなら大丈夫だ。
そう考えて、蓮はほっと体の力を抜いた。
精悍な見た目によらず、意外と焼きもちやきなところがある恋人に、今日はいったいどんな目に遭わされるかと心配していたが、この程度なら耐えられる。
しかしそんな余裕は、悠馬がガーゼをシュッシュッと左右に引っ張りはじめると、あっという間に消えてしまった。
「ぁあ!?……ッヒ、止め……んんんッ!!」
「ははっ、気持ちよさそうじゃん」
敏感な先端をヌルヌルと布が這う。
いつもの感覚とは違う、気持ちよさとくすぐったさが混じった快感がもどかしくて、蓮の腰は勝手にくねるはじめた。
さらに、しだいに速くなっていく刺激が、強烈に蓮を責めたてた。
まるで何人もの舌に舐められているかのように、つるりとした表面も尿道のくぼみも、すべてに強烈な快感が襲ってくる。
蓮はなんとか内股を閉じて耐えようとしたが、悠馬がふたたび無理やりに大きく開かせた。
「やぁっ、っ! ダメ、ゆうま……ぁ! おかしく、なっちゃ……ぁあッ!」
「おかしくなれよ。ほら、もっと」
楽しそうに喉で笑った悠馬は、ニチュニチュッ、と勢いを増してガーゼで擦りたてる。
我慢できないほどの刺激が蓮の脳に届いて、勝手に声が漏れるのを抑えられない。
「ん……ふ、あ……んああああ……ん、あぁッ!」
「っは! 良さそ」
顔を真っ赤にしてあえぐ蓮の痴態に、悠馬はぺろりと唇を舐めた。
さらに手の動きをシュコシュコと早くするから、蓮の腹の奥がゾクゾクッと疼く。
もうイキたい。
いつの間にか自分から押しつけるように腰がゆらゆらと動いていたが、これまでにないほど気持ちいいのに、あと一歩のところで快感は止まったままだ。
「ね、ゆうま。んぅ……なんか、おかし……んんぁっ」
「おーおー。おかしくなっちまえ」
「そ、じゃなくて……ん、ふ……イケないんだよ……ぅッ!」
「へえ?」
その言葉に面白そうに眼をまたたかせた悠馬は、容器に残っていたローションをトプトプとガーゼの上から注いだ。
そしてピクピクと震える蓮の亀頭をグッと握ると、そのまま器用に手首をひねって、敏感な先端をくるくると手の平で撫でまわしはじめた。
とたんに、これまでの比ではない暴力的な快感が、腰から脳まで電流のように流れた。
「あああっ! あ、あああああーーーっ!!」
「トんだのか、蓮」
「んんぅ~~~! 止め、それ……あ、ああっ、もう、やめて!」
「『もっとやって』の間違いだろ」
悠馬も額に汗をかきながら、笑って言い放つと、蓮の根元を手でせき止める。
けっして射精できないようにしながらも、反対の手が亀頭を撫でる動きは止まらない。
圧倒的な刺激の暴力に、蓮は背を大きくのけぞらせた。
気持ちいいのに、イケない。
生殺しにされたまま、もう恥も外聞もなく蓮は叫んだ。
「イかせて、イかせてゆうまっ! おれ、バカになっちゃうぅ~~!」
「最初から、おかしくなれって言ってんだろう、が!」
蓮の言葉に目を細めた悠馬は、フッと大きく息を吐くと根元を抑えていた手を外す。
とたんに、蓮は何かがものすごい勢いでせりあがってくるのを感じた。
こんなのおかしい。今まで、体験したことが無い。
かすみがかった頭でも、ヤバさを感じて、なんとか耐えようとしたが、もう止まれるはずがなかった。
「あああ、んぁあああ! でる、出ちゃう!」
「出せ」
「んぅうううぁあああ……ッ!」
耳元に低く囁かれて、蓮は我慢するのを止めた。
痛いほど張ったペニスから、一気に液体がほとばしる。
先端を覆うガーゼを突き抜けて巻き散らかされたソレは、しかし予想していた白濁ではなかった。
ぷしゃぁああっ! ぷしっ、ぷしゃしゃぁああ……
「……え、うそ……嫌だ、そんな、ぁああ!」
「ははっ。潮吹いたな」
「ぁ……っ、みるな……見ないで……っ」
サラサラとした液体を盛大にぶちまけてしまい、蓮は恥ずかしさに顔を覆ってうめいた。
てっきり射精かと思っていたのに、こんなの情けなすぎる。
事前に悠馬が用意した吸水シートの範囲をはるかに超えた自分の粗相に、じわじわと屈辱感が湧いてきた。
しかし悠馬は、ぐったりした蓮の体を抱えなおすと、さらにローションを継ぎ足してクチュクチュと動きを再開する。
ふたたび訪れた暴力的な振動に、蓮は性感帯を全て貫かれてビクビクと全身を震わせた。
「まっ……て、まだ、体が……あぁあああっ!」
「だって、イッてねーだろ」
「そ、だけどぉ、あぁあああ!」
脱力したばかりの体に、むき出しの快感が襲いかかる。
潮吹きしたばかりの疲れ切った体は、しかし与えられた快楽にすぐに温度を上げていった。
ヌルつく感触から逃げようと蓮は必死にもがいたが、悠馬は力づくで押さえつけてはしつこくペニスをいたぶった。
しかも今度は先端だけではなく、竿をきついほど握って直接的に追い上げていく。
ついに待ち望んだ快感に、蓮の理性は消え去った。
「あああっ! イく、イくから、あぁあああっ!」
「ああ。今度こそイけよ」
「くぅううう! ん、んぁぁあああっ、あああ!!」
自分の物とは思えないほど、淫らな嬌声が部屋に響いていたが、それを恥じるだけの理性は残っていなかった。
それまで焦らされた快楽がはち切れたように、蓮はガクガクと腰を振って射精する。
まるでパンパンに膨らんだ風船から手を離すような感覚を覚えながらも、ビュクビュクッと勢いよく白濁液を吹きだした。
射精は一度では収まらずに、涙もよだれもあらゆる体液を垂れ流しながら、蓮は何度も絶頂をくり返して全身を痙攣させている。
それでも悠馬は手の動きを緩めずに、尿道に残った残滓もすべて絞りだすようにグシュグシュと擦りたてた。
終わる気配のない責め苦に、蓮は腰をくねらせた。
もう後ろに欲しい。
悠馬の大きくて硬い剛直で、ぐちょぐちょにぬかるんだ腸内を抉ってほしい。
大きく肩で息をする蓮は、ひくつく後孔を持て余しながら、悠馬へ顔を向けた。
まるで全速力で走った後のように頬をほてらせて、うるんだ目でいじわるな恋人を睨む。
「ゆうま……お願いだから」
「ああ、分かったよ」
素直に頷く恋人の姿に、蓮は嬉しそうに顔をゆるめた。
しかし悠馬が取り出したのは、真新しいガーゼとローションだ。
あふれるばかりにトロトロとした液体をガーゼにしみこませながら、悠馬がニヤリと笑う。
「ローションガーゼで楽しもうな」
「違っ、そうじゃなくて! もう」
「もっとして欲しいんだろ?」
蓮の疼きを分かっていながら、悠馬はまだこの遊びを終わらせる気はないらしい。
まだまだ続く甘い責め苦の予感に、蓮は怯えと期待に体を震わせた。
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