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話そうかシリーズ

気導術について話そうか

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ご無沙汰しております、真道です。
物語も終盤に差し掛かり、本編(1章21話)ではブロマンス的なそれっぽい描写もございました。
ようやっとですよ、ほんとに。作者が一番ひやひやしてましたよ。

そこで、今回はシリウス君がやっていた気導術について改めて振り返りたいと思います。
もう結論ネタバレから言いますと、BL的な展開になったらほぼ間違いなく気導術絡んできますのでよろしくお願いします。

そもそも気導術とは、身体の中で発生する『気』を循環させて基礎代謝を活性化させる技術です。
気は生きていく上で必要なエネルギーであり、食事や睡眠、呼吸で得られます。
魂からは霊力が漏れ出し肉体との隙間を埋める接着剤となる。対して、気は肉体を霊力とくっ付きやすくするよう維持する…魂から伸びる手を付かんで引いているイメージです。

以前に記載した『聖について話そうか』にも書かせて頂きましたが、気導術には霊力を用いません。
一般的には呼吸によって霊力酔いを抑えることが出来ますが、身体能力向上の戦闘法は個人のセンスや努力にも左右されてきます。ダメージを緩和させる身体強化が出来ればもう十分というぐらいです。
それでも、自身を知り、気導術を熟知すれば最も得意とする箇所パーツを特化することが出来ます。桜下さんの場合は脚力強化に当たり、ほかにも聴力や腕力エトセトラなどなど…人によって得意とするジャンルは様々です。
じゃあ、シリウス君は視力の特化型なのか? と言われればそれはハッキリと否定します。彼は視力からの情報を読み取る瞬発性が凄いですが、気導術で視力を強化している訳ではありません。
シリウス君がどこ箇所パーツの気導術を得意とするのか。いずれ作中で話したい内容ですが、桜下さんは気が付いているみたいですね。

そして、霊力の不調よって意識が酩酊した時、誰かの気を取り込むことで回復する…ということも気導術は可能です。
2人以上の気の循環によって、互いの体調ステータスを整える。
具体的には相手に接触し呼吸に合わせて気を送り込む。シリウス君が桜下さんの肌に触れて呼吸に意識を集中させていたのはこのためだったんですね。
手を握るだけでも効果はありますが、気を流す接着面が近いほど流す量や効率性が増していきます。
まあ、でも。でやるのであれば、相手によほどの感情が無ければ十分な気を回せないでしょうね。
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