30 / 35
第30話 強襲! ドラゴンブレス!!!
しおりを挟む
そこにいたのは、今にもファイヤーブレスを吐きかけてきそうなドラゴンだった。
ドラゴンといえば最強種。
普通はそんなものを目の前にすれば誰もがビビって、ちょいとズボンを濡らすだろう。
だけど俺は違う。
盛大に漏らす!
なんてことはない。
いや、初めて会ったときはちょっとヤバかったけども。
だけどそれは最初だけだ。
俺は既に魔瘴の森の中で何度かドラゴンと戦った経験がある。
結果は言わずもがな。
奴らの魔石は今、俺の腰にぶらぶらしている魔石袋の中に混ざって安らかに眠っている。
「魔瘴の森で戦った奴と比べて小さくね?」
俺は思わず小さな声でそう呟く。
さらに言えば、その時に出会ったドラゴンは、今目の前で俺を睨み付けているそれよりも数倍はデカかったのだ。
そいつらと比べればこいつなんて子供ドラゴンである。
「ん? もしかして本当に子供なのか?」
隊長は3メートル弱。
体高2メートルくらい。
その見かけと口から漏れ出ているブレスの炎は紛うこと無きドラゴンだが。
よく見ると鱗に傷一つ無く、生まれたての様につややかで。
顔も少し幼く見えて、まさにドラゴンの子供と言われた方がしっくりくる。
「ようこそアンリヴァルトくん」
俺がドラゴンを見ながら思案をしていると、背後から声が聞こえ。
振り返り見上げると俺が入ってきた扉の上あたりにいくつか椅子が並んでいた。
その最前列にその男は立っていた。
「そんな所で何してるんですか、子爵」
この街の主である俺の探し人のルブレド子爵だ。
横に息子のジグスを従え俺を見下ろす彼の口元には薄らと笑みが浮んでいて。
「ようこそ私の試験場へ。君が尋ねて来たと聞いて息子共々出迎えの準備をしていたんだ」
ルブレド子爵はそう言いながら横にいる息子の頭を撫でる。
親子仲が良い様で。
「試験場?」
「そう、試験場だ。私が中央へ戻るために必要な資金を生み出すためのね」
ルブレド子爵はそこまで口にすると僅かに肩を揺らす。
「あのドラゴンやスラム街の人たちとお前の野望は何か関係があるってことで良いんだな?」
「目上に対してお前呼ばわりは頂けないね」
「俺は別にこの街の住民でもないし、この国の者でもないからな」
その答えにルブレド子爵は怒るどころか僅かに笑う。
「確かにその通りだ。ということはつまり私にとって君は守るべき対象では無いということでもある」
「守るって。お前はまるで自分の街の町民を守ってきたみたいな言い方だな」
「守ってきたさ。現にこの街は私が統治する様に成って見違える様に発展した」
「けどその陰でスラム街の人々を切り捨てたんじゃないか?」
「スラム街? ああ、彼奴らは何も産み出さない迷惑なゴミでしか無いからな」
さすがに俺は子爵がしれっと口にしたその言葉に怒りを覚えた。
しかし続く言葉に戸惑う。
「だがこれからは違う。彼らがこの街の民として生きていける様に私は手を差し伸べてやったのだ」
手を差し伸べたとはどういうことだ?
もしかしてスラム街の住民たちを全員連れ去ったのは本当に子爵の善意だったのか?
「これから彼らにも『魔物の使役実験』の手伝いをして貰うつもりでね」
子爵の視線が俺からドラゴンの方へ移る。
その目に浮ぶ光は愉悦だろうか。
うっとりとした表情で彼はとんでもないことを口にした。
「このドラゴンを使役するために私は何人もの部下を失ったが、これからは部下では無くスラム街の住民がその代わりをしてくれるわけだ」
「まさかスラムの人たちを生け贄にでもするつもりか!」
「生け贄? とんでもない。ただ魔物を使役するための術を魔物に施す際に命を落とす危険があるというだけだよ」
ルブレド子爵の言葉はどこまでも軽い。
「同じことだろ?」
「全く違うな。よく考えてもみたまえ」
ルブレド子爵は俺の態度が理解出来ないと言う風に続ける。
「彼らの仕事は確かに危険だが、街の冒険者らも命を張って魔物が蔓延る森に出かけ狩りをして糧を得ている。それと同じことじゃないか」
「それは違う!」
俺はルブレド子爵の言葉を即座に否定する。
「冒険者は自分の意思で冒険者になったんだ。もちろん色々な理由はあるだろうし、他に選択肢が無かったのかも知れないが、それでも自分で選んだ仕事だ。だけどお前がスラム街の人たちにやらせようとしてるそれは彼らの意思じゃ無いだろ」
だけど俺の否定の言葉を彼には理解出来なかったらしい。
隣りにいるジグスと顔を見合わせ「田舎者の言うことはわからんな」と言って。
「私からの誘いを断った時からもしやと思っていたのだが。君は貴族と平民の身分の違いを理解していない様だね」
「理解してるさ。ただ思ったよりお前たち貴族が傲慢だったってだけで」
俺はわからせ棒一号くんを腰から抜くと子爵に突きつける。
そして目一杯いやらしい笑みを浮かべながら言い放つ。
「だから俺は今からお前らのその傲慢な鼻っ柱を折ってわからせてやるよ」
その直後。
バンッ!
試験場に響いた音は俺のものじゃ無い。
目の前で俺が入ってきた扉が突然閉じた音だ。
「なんだ?」
「さて、君のおかしな話を聞くのはここまでにしよう。これから君にはこの試験場での試験を手伝って貰うよ」
ルブレド子爵が高笑いをしながら叫ぶ様に大きく手を広げて。
「さぁドラゴンよ! またせたね。思う存分力を解き放ってその男を焼き殺してやるがいい!」
「お、おい。子供のドラゴンって言ってもこんな所で暴れたらこの建物どころか街にも被害が出るんじゃ無いのか?」
俺は焦って子爵に向かって怒鳴る。
「なぁに心配するな。この建物には君たちが持って来てくれた魔道具によって厳重な魔結界が張られている。成獣となったドラゴンでも破るのが困難なほどのね!!」
「……」
「他人のことを心配してる暇は有るのかい?」
俺の背後から魔物の足音が聞こえる。
子供とはいえドラゴン。
その圧力はビシビシと感じられる。
「さぁ、私と息子を散々コケにした報い。今受けてもらおうか。ドラゴンよ! 食い尽くせっ!! 燃やし尽くせっ!!!」
「そうだ! やっちゃえドラゴン! そんな奴食い殺しちゃえ!!
親子揃って大声を上げる。
ギャアアアアアアアアアアアアオオオオオオオオオオオオゥゥゥ!
その声に操られドラゴンが吠え、その口に激しい炎が渦巻いていく。
一瞬後。
その炎は何者をも焼き尽くす地獄の業火と成って――
「また服とか燃やされるのは勘弁して欲しいんだよなぁっ」
ドラゴンブレスが吐き出される前に、一瞬で駆け寄った俺の相棒がドラゴンの顎を真下から打ち抜いた。
どがんっ!!
激しい音が頭上から響く。
それは俺に打上げられたドラゴンが張り巡らされた魔結界にぶち当たった音だった。
どさっ。
そして重力に引かれたその体が俺の目の前に墜落する。
「死んでなかったら助けてやるよ」
俺はドラゴンにそう告げると後ろを振り返った。
そこにはあんぐりと口をあけ、今まで見た中で一番間抜けな表情を浮かべた子爵親子の姿があったのだった。
***みじかいあとがき***
タイトル詐欺って何の話でしょう?
えっと……子爵の話が校長先生並みに長すぎてしびれを切らしたアンリくん。
はらいせにドラゴンを一撃でわからせてしまう。
というわけでかなり難産だったこのお話。
3回以上書き直して、全ボツをくりかえしていたせいで更新が遅れました(´・ω・`)
ドラゴンくんには悪いことをしたと思っている。
反省はしていない。
元々はウリザネスボアドラゴンという私の別作品で出てくるドラゴンを出す予定でした。
でもなんというかあっちは可愛らしすぎて普通の炎竜にチェンジしたわけです。
というわけで可愛い可愛いウリザネスボアドラゴンちゃんの活躍を知りたい方は『チートの種』の方もご覧下さいませ(宣伝)。
次回は子爵一家おしりペンペン大会の予定です。
というわけでどこが短いのかわからない後書き終了!
ちょっと現在別作品のお仕事で締め切りというかスケジュールがヤバみなのでもしかすると更新が一日くらい抜ける日が出るかも知れません。
とだけ言い残して私は消えよう。
ドラゴンといえば最強種。
普通はそんなものを目の前にすれば誰もがビビって、ちょいとズボンを濡らすだろう。
だけど俺は違う。
盛大に漏らす!
なんてことはない。
いや、初めて会ったときはちょっとヤバかったけども。
だけどそれは最初だけだ。
俺は既に魔瘴の森の中で何度かドラゴンと戦った経験がある。
結果は言わずもがな。
奴らの魔石は今、俺の腰にぶらぶらしている魔石袋の中に混ざって安らかに眠っている。
「魔瘴の森で戦った奴と比べて小さくね?」
俺は思わず小さな声でそう呟く。
さらに言えば、その時に出会ったドラゴンは、今目の前で俺を睨み付けているそれよりも数倍はデカかったのだ。
そいつらと比べればこいつなんて子供ドラゴンである。
「ん? もしかして本当に子供なのか?」
隊長は3メートル弱。
体高2メートルくらい。
その見かけと口から漏れ出ているブレスの炎は紛うこと無きドラゴンだが。
よく見ると鱗に傷一つ無く、生まれたての様につややかで。
顔も少し幼く見えて、まさにドラゴンの子供と言われた方がしっくりくる。
「ようこそアンリヴァルトくん」
俺がドラゴンを見ながら思案をしていると、背後から声が聞こえ。
振り返り見上げると俺が入ってきた扉の上あたりにいくつか椅子が並んでいた。
その最前列にその男は立っていた。
「そんな所で何してるんですか、子爵」
この街の主である俺の探し人のルブレド子爵だ。
横に息子のジグスを従え俺を見下ろす彼の口元には薄らと笑みが浮んでいて。
「ようこそ私の試験場へ。君が尋ねて来たと聞いて息子共々出迎えの準備をしていたんだ」
ルブレド子爵はそう言いながら横にいる息子の頭を撫でる。
親子仲が良い様で。
「試験場?」
「そう、試験場だ。私が中央へ戻るために必要な資金を生み出すためのね」
ルブレド子爵はそこまで口にすると僅かに肩を揺らす。
「あのドラゴンやスラム街の人たちとお前の野望は何か関係があるってことで良いんだな?」
「目上に対してお前呼ばわりは頂けないね」
「俺は別にこの街の住民でもないし、この国の者でもないからな」
その答えにルブレド子爵は怒るどころか僅かに笑う。
「確かにその通りだ。ということはつまり私にとって君は守るべき対象では無いということでもある」
「守るって。お前はまるで自分の街の町民を守ってきたみたいな言い方だな」
「守ってきたさ。現にこの街は私が統治する様に成って見違える様に発展した」
「けどその陰でスラム街の人々を切り捨てたんじゃないか?」
「スラム街? ああ、彼奴らは何も産み出さない迷惑なゴミでしか無いからな」
さすがに俺は子爵がしれっと口にしたその言葉に怒りを覚えた。
しかし続く言葉に戸惑う。
「だがこれからは違う。彼らがこの街の民として生きていける様に私は手を差し伸べてやったのだ」
手を差し伸べたとはどういうことだ?
もしかしてスラム街の住民たちを全員連れ去ったのは本当に子爵の善意だったのか?
「これから彼らにも『魔物の使役実験』の手伝いをして貰うつもりでね」
子爵の視線が俺からドラゴンの方へ移る。
その目に浮ぶ光は愉悦だろうか。
うっとりとした表情で彼はとんでもないことを口にした。
「このドラゴンを使役するために私は何人もの部下を失ったが、これからは部下では無くスラム街の住民がその代わりをしてくれるわけだ」
「まさかスラムの人たちを生け贄にでもするつもりか!」
「生け贄? とんでもない。ただ魔物を使役するための術を魔物に施す際に命を落とす危険があるというだけだよ」
ルブレド子爵の言葉はどこまでも軽い。
「同じことだろ?」
「全く違うな。よく考えてもみたまえ」
ルブレド子爵は俺の態度が理解出来ないと言う風に続ける。
「彼らの仕事は確かに危険だが、街の冒険者らも命を張って魔物が蔓延る森に出かけ狩りをして糧を得ている。それと同じことじゃないか」
「それは違う!」
俺はルブレド子爵の言葉を即座に否定する。
「冒険者は自分の意思で冒険者になったんだ。もちろん色々な理由はあるだろうし、他に選択肢が無かったのかも知れないが、それでも自分で選んだ仕事だ。だけどお前がスラム街の人たちにやらせようとしてるそれは彼らの意思じゃ無いだろ」
だけど俺の否定の言葉を彼には理解出来なかったらしい。
隣りにいるジグスと顔を見合わせ「田舎者の言うことはわからんな」と言って。
「私からの誘いを断った時からもしやと思っていたのだが。君は貴族と平民の身分の違いを理解していない様だね」
「理解してるさ。ただ思ったよりお前たち貴族が傲慢だったってだけで」
俺はわからせ棒一号くんを腰から抜くと子爵に突きつける。
そして目一杯いやらしい笑みを浮かべながら言い放つ。
「だから俺は今からお前らのその傲慢な鼻っ柱を折ってわからせてやるよ」
その直後。
バンッ!
試験場に響いた音は俺のものじゃ無い。
目の前で俺が入ってきた扉が突然閉じた音だ。
「なんだ?」
「さて、君のおかしな話を聞くのはここまでにしよう。これから君にはこの試験場での試験を手伝って貰うよ」
ルブレド子爵が高笑いをしながら叫ぶ様に大きく手を広げて。
「さぁドラゴンよ! またせたね。思う存分力を解き放ってその男を焼き殺してやるがいい!」
「お、おい。子供のドラゴンって言ってもこんな所で暴れたらこの建物どころか街にも被害が出るんじゃ無いのか?」
俺は焦って子爵に向かって怒鳴る。
「なぁに心配するな。この建物には君たちが持って来てくれた魔道具によって厳重な魔結界が張られている。成獣となったドラゴンでも破るのが困難なほどのね!!」
「……」
「他人のことを心配してる暇は有るのかい?」
俺の背後から魔物の足音が聞こえる。
子供とはいえドラゴン。
その圧力はビシビシと感じられる。
「さぁ、私と息子を散々コケにした報い。今受けてもらおうか。ドラゴンよ! 食い尽くせっ!! 燃やし尽くせっ!!!」
「そうだ! やっちゃえドラゴン! そんな奴食い殺しちゃえ!!
親子揃って大声を上げる。
ギャアアアアアアアアアアアアオオオオオオオオオオオオゥゥゥ!
その声に操られドラゴンが吠え、その口に激しい炎が渦巻いていく。
一瞬後。
その炎は何者をも焼き尽くす地獄の業火と成って――
「また服とか燃やされるのは勘弁して欲しいんだよなぁっ」
ドラゴンブレスが吐き出される前に、一瞬で駆け寄った俺の相棒がドラゴンの顎を真下から打ち抜いた。
どがんっ!!
激しい音が頭上から響く。
それは俺に打上げられたドラゴンが張り巡らされた魔結界にぶち当たった音だった。
どさっ。
そして重力に引かれたその体が俺の目の前に墜落する。
「死んでなかったら助けてやるよ」
俺はドラゴンにそう告げると後ろを振り返った。
そこにはあんぐりと口をあけ、今まで見た中で一番間抜けな表情を浮かべた子爵親子の姿があったのだった。
***みじかいあとがき***
タイトル詐欺って何の話でしょう?
えっと……子爵の話が校長先生並みに長すぎてしびれを切らしたアンリくん。
はらいせにドラゴンを一撃でわからせてしまう。
というわけでかなり難産だったこのお話。
3回以上書き直して、全ボツをくりかえしていたせいで更新が遅れました(´・ω・`)
ドラゴンくんには悪いことをしたと思っている。
反省はしていない。
元々はウリザネスボアドラゴンという私の別作品で出てくるドラゴンを出す予定でした。
でもなんというかあっちは可愛らしすぎて普通の炎竜にチェンジしたわけです。
というわけで可愛い可愛いウリザネスボアドラゴンちゃんの活躍を知りたい方は『チートの種』の方もご覧下さいませ(宣伝)。
次回は子爵一家おしりペンペン大会の予定です。
というわけでどこが短いのかわからない後書き終了!
ちょっと現在別作品のお仕事で締め切りというかスケジュールがヤバみなのでもしかすると更新が一日くらい抜ける日が出るかも知れません。
とだけ言い残して私は消えよう。
1
お気に入りに追加
2,506
あなたにおすすめの小説

僕のギフトは規格外!?〜大好きなもふもふたちと異世界で品質開拓を始めます〜
犬社護
ファンタジー
5歳の誕生日、アキトは不思議な夢を見た。舞台は日本、自分は小学生6年生の子供、様々なシーンが走馬灯のように進んでいき、突然の交通事故で終幕となり、そこでの経験と知識の一部を引き継いだまま目を覚ます。それが前世の記憶で、自分が異世界へと転生していることに気付かないまま日常生活を送るある日、父親の職場見学のため、街中にある遺跡へと出かけ、そこで出会った貴族の幼女と話し合っている時に誘拐されてしまい、大ピンチ! 目隠しされ不安の中でどうしようかと思案していると、小さなもふもふ精霊-白虎が救いの手を差し伸べて、アキトの秘めたる力が解放される。
この小さき白虎との出会いにより、アキトの運命が思わぬ方向へと動き出す。
これは、アキトと訳ありモフモフたちの起こす品質開拓物語。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。


加工を極めし転生者、チート化した幼女たちとの自由気ままな冒険ライフ
犬社護
ファンタジー
交通事故で不慮の死を遂げてしまった僕-リョウトは、死後の世界で女神と出会い、異世界へ転生されることになった。事前に転生先の世界観について詳しく教えられ、その場でスキルやギフトを練習しても構わないと言われたので、僕は自分に与えられるギフトだけを極めるまで練習を重ねた。女神の目的は不明だけど、僕は全てを納得した上で、フランベル王国王都ベルンシュナイルに住む貴族の名門ヒライデン伯爵家の次男として転生すると、とある理由で魔法を一つも習得できないせいで、15年間軟禁生活を強いられ、15歳の誕生日に両親から追放処分を受けてしまう。ようやく自由を手に入れたけど、初日から幽霊に憑かれた幼女ルティナ、2日目には幽霊になってしまった幼女リノアと出会い、2人を仲間にしたことで、僕は様々な選択を迫られることになる。そしてその結果、子供たちが意図せず、どんどんチート化してしまう。
僕の夢は、自由気ままに世界中を冒険すること…なんだけど、いつの間にかチートな子供たちが主体となって、冒険が進んでいく。
僕の夢……どこいった?

平民として生まれた男、努力でスキルと魔法が使える様になる。〜イージーな世界に生まれ変わった。
モンド
ファンタジー
1人の男が異世界に転生した。
日本に住んでいた頃の記憶を持ったまま、男は前世でサラリーマンとして長年働いてきた経験から。
今度生まれ変われるなら、自由に旅をしながら生きてみたいと思い描いていたのだ。
そんな彼が、15歳の成人の儀式の際に過去の記憶を思い出して旅立つことにした。
特に使命や野心のない男は、好きなように生きることにした。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※


クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる