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第29話 おまドラ!
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「おじゃましまーっす」
どうやら門の前で気絶しているだけでこの屋敷の護衛は全てだったらしく、俺は無駄に広い前庭を誰にも邪魔されずに歩いて屋敷にたどり着いた。
今回は招待されたわけでもないし、こちらから「今日、おまえん家行くわ」とも連絡してなかったために迎えは無い。
まぁ、連絡していたらお迎えに出てきたのは前回のようなルブレド子爵直々ではなく、あまりお友達になりたくないタイプの強面たちだっただろうけど。
人によってはそういうのが好みな奴もいるだろう。
しかし俺は出来ればこういう屋敷でお出迎えされるなら可愛いメイドさんにズラリと並ばれて「お帰りなさいご主人様」とか言われたい方だ。
でも実際そんな状況になったらきょどりそうではあるが。
などとどうでも良いことを考えていると。
「お待ちしておりましたアンリヴァルト様」
人気の無い屋敷のロビーに「これぞ執事!」と言わんばかりの風体の男が現れて俺に頭を深々と下げた。
俺は心の中で彼のことをマキエダと呼ぶことに決める。
「前に来たときに比べてずいぶん静かだけど何かあったの?」
白々しく問い掛ける俺にマキエダは表情一つ変えず。
「いえ。この屋敷はいつも通りでございます」
「この前来た時は結構賑やかだったと思うんだけど」
「あの日はアンリヴァルト様をお出迎えするために臨時で人を雇いましたので。本来この屋敷の中で務めている者は数人しかおりません」
結構大きな屋敷だというのに使用人が数人しかいないのでは掃除すら行き届かないのでは無いだろうか。
「子爵様は自らが信用する者しか近くに置きませんので」
「つまりマキエダは信頼されてるってことね」
「マキエダ? 誰のことでしょう?」
おっと、つい脳内設定を漏らしてしまった。
しかし屋敷に入ったはいいがやけに静かだと思ったがそういうことだったのか。
俺はてっきり門前での騒ぎを知って子爵が逃げ出したのかと思ったけど違うらしい。
それどころか――
「子爵様がお待ちしております。こちらへ」
ルブレド子爵は俺が自分の元へ来るのをむしろ待っていたようで。
俺はマキエダに案内されて屋敷の奥へ進む。
「あれ? 応接室じゃないの?」
たしか応接室は玄関から入って左側だったはずだ。
なのにマキエダが向かっているのはそれとは全く逆。
前回来た時には行ってない方向だ。
「はい。子爵様は先日完成したばかりの『離れ』でお待ちですので」
離れか。
貴族の言う離れってのはさぞかし豪華そうだ。
がちゃり。
マキエダが開いた扉は、離れに続く渡り廊下に繋がっていた。
その廊下を20メートルほど進んだ先には無駄に頑丈そうな鉄扉が開かれているのが見える。
「離れの入り口にしちゃあゴツくね?」
「安全のためと聞いております。さぁ、アンリヴァルト様。子爵がお待ちですのでどうぞ離れの中へお進み下さい」
本宅の扉を開いた姿勢でそう告げるマキエダ。
「俺だけ? アンタは着いてこないの?」
「はい。ここから先は特別区画。私は入ることを許されておりません」
おいおい。
どう見ても子爵家使用人の長なマキエダすらも入ることを許されてない『離れ』って一体何なんだよ。
俺は廊下の先で口を開けている入り口の向こうに、名に変え隊の知れないものを感じて少しだけ恐怖を感じた。
だがそんな気持ちもすぐに無敵の心が落ち着かせてくれたのだが。
「わかったよ。それじゃあ行ってくるけど……あ、そういえば一つ聞きたいんだけど」
廊下に一歩踏み出したところで俺は一つだけ彼に確認したいことがあって振りかえる。
「子爵の息子のジグスってどこにいるか知ってる?」
ルブレド子爵と話を付けるのは当然として、俺を殺そうとしたジグスにもきっちり落とし前を付けないとな。
といってもその事を思い出したのは屋敷の外でウラニアたちと話している時だったが。
なんせ俺は無敵の心のせいで怒りが余り持続しない。
なので彼女たちがジグスの命令でさせられていた事の一部を聞くまではすっかりどうでも良くなっていたのである。
ただどうやら人を手にかける様な命令は俺の時が初めてだったらしく、そのことを聞いたときはかなり安心した。
サンテアやパレアが兄姉と慕う彼らが人殺しをしていたなんてことになったら、それが例え誰かの命令であっても哀しすぎる。
しかしそれまでは一線を越えなかったジグスはなぜそれを超えた命令を彼らにしたのだろうか。
まぁ、そのことも本人から聞き出せば良いか。
「ジグス様ですか? でしたら子爵様と一緒に離れにいると思いますが」
ラッキーなことにジグスも離れにいるみたいだしな。
俺はマキエダに軽く手を振ると腰の『わからせ棒一号』に手をかけながら渡り廊下を進んだ。
渡り廊下といっても壁も屋根もあるせいで所々にある左右の窓以外は外は見えない。
なので壁でもぶち破ってくるようなヤツでもなければ襲われる心配は無いけども。
「こんちわーっす」
結局なんの奇襲も受けずに渡り廊下を渡りきった俺は、開いた鉄扉から中に顔だけを先に突っ込んでみた。
普通は『わからせ棒一号』とか自分の体以外で罠がないかを確認するのが当たり前だろうけど無敵の俺にはそんな必要は無い。
たとえ首を突っ込んだ途端にギロチンの刃が落ちてこようとも跳ね返す自信しか無い。
「あれ? 誰もいないのかな?」
離れの中はだだっ広い空間が広がっているだけで灯りもなく家具も無い。
窓から差し込む光で見えるのは三カ所ほどに作られた二階への階段だが、その全てに立ち入り禁止と言わんばかりのロープが張ってある。
「俺の思っていた貴族の家の離れじゃないぞ、これ」
というかこんな所に子爵がいるのだろうか。
一体どこに。
俺がそのまま子爵を探すために屋敷の中に一歩踏み入ったときだった。
「ようこそアンリヴァルトくん。そのまま真っ直ぐ奥の扉に向かってくれたまえ」
「子爵? どこだ?」
だだっ広い空間に響いた声は間違いなくあの日聞いたルブレド子爵の声だった。
しかしどこから聞こえてきたのか、音が反響しているせいでわからない。
「その扉の先で私は待っているよ」
ルブレド子爵の言った扉はすぐに見つかった。
薄暗いせいで分かり難かったが、入り口の鉄扉とは違ってその扉は無駄に豪華そうで。
「鬼が出るか蛇が出るか……行くしか無いか。しかし鬼でも蛇でもハズレじゃね?」
たとえどんな罠があろうとも俺には効かない。
矢でも鉄砲でも持って来やがれってんだ。
「そおいっ!」
俺は勢いよく扉を開けた。
「なっ……」
そして扉の向こうに待ち構えていたものを見て俺は絶句してしまった。
なぜならそこに待ち構えていたのは――
「ドラゴンじゃねーか!」
最強の魔物と名高いドラゴンだったのだから。
◆◆すでに消せなくなったあとがき◆◆
逃げて!
アンリ逃げてー!
このままじゃドラゴンブレスで高温サウナっちゃう~!!
というわけで次回は温泉回です。
嘘です。
さてファンタジーの定番であるドラゴンくんがやっと登場しました。
無敵vs最強のバトルが今始まる!
か、どうかは君の目でたしかみてみろ!としましょう。
ところで執事の名前と聞いて思い浮かぶのってどんな名前があります?
自分は「マキエダ」なんですけど、外国人なら「セバスチャン」かな。
みなさんの「執事といえばこの名前」ってのがあればコメントで教えて下さってもいんだからね(唐突なツンデレムーブ)。
それでは次回『タイトルネタが思いつかないので勘弁して』を乞うご期待。
(ちょっと急に出かける用事が出来たので考えている時間が無くなってしまった・・・)
どうやら門の前で気絶しているだけでこの屋敷の護衛は全てだったらしく、俺は無駄に広い前庭を誰にも邪魔されずに歩いて屋敷にたどり着いた。
今回は招待されたわけでもないし、こちらから「今日、おまえん家行くわ」とも連絡してなかったために迎えは無い。
まぁ、連絡していたらお迎えに出てきたのは前回のようなルブレド子爵直々ではなく、あまりお友達になりたくないタイプの強面たちだっただろうけど。
人によってはそういうのが好みな奴もいるだろう。
しかし俺は出来ればこういう屋敷でお出迎えされるなら可愛いメイドさんにズラリと並ばれて「お帰りなさいご主人様」とか言われたい方だ。
でも実際そんな状況になったらきょどりそうではあるが。
などとどうでも良いことを考えていると。
「お待ちしておりましたアンリヴァルト様」
人気の無い屋敷のロビーに「これぞ執事!」と言わんばかりの風体の男が現れて俺に頭を深々と下げた。
俺は心の中で彼のことをマキエダと呼ぶことに決める。
「前に来たときに比べてずいぶん静かだけど何かあったの?」
白々しく問い掛ける俺にマキエダは表情一つ変えず。
「いえ。この屋敷はいつも通りでございます」
「この前来た時は結構賑やかだったと思うんだけど」
「あの日はアンリヴァルト様をお出迎えするために臨時で人を雇いましたので。本来この屋敷の中で務めている者は数人しかおりません」
結構大きな屋敷だというのに使用人が数人しかいないのでは掃除すら行き届かないのでは無いだろうか。
「子爵様は自らが信用する者しか近くに置きませんので」
「つまりマキエダは信頼されてるってことね」
「マキエダ? 誰のことでしょう?」
おっと、つい脳内設定を漏らしてしまった。
しかし屋敷に入ったはいいがやけに静かだと思ったがそういうことだったのか。
俺はてっきり門前での騒ぎを知って子爵が逃げ出したのかと思ったけど違うらしい。
それどころか――
「子爵様がお待ちしております。こちらへ」
ルブレド子爵は俺が自分の元へ来るのをむしろ待っていたようで。
俺はマキエダに案内されて屋敷の奥へ進む。
「あれ? 応接室じゃないの?」
たしか応接室は玄関から入って左側だったはずだ。
なのにマキエダが向かっているのはそれとは全く逆。
前回来た時には行ってない方向だ。
「はい。子爵様は先日完成したばかりの『離れ』でお待ちですので」
離れか。
貴族の言う離れってのはさぞかし豪華そうだ。
がちゃり。
マキエダが開いた扉は、離れに続く渡り廊下に繋がっていた。
その廊下を20メートルほど進んだ先には無駄に頑丈そうな鉄扉が開かれているのが見える。
「離れの入り口にしちゃあゴツくね?」
「安全のためと聞いております。さぁ、アンリヴァルト様。子爵がお待ちですのでどうぞ離れの中へお進み下さい」
本宅の扉を開いた姿勢でそう告げるマキエダ。
「俺だけ? アンタは着いてこないの?」
「はい。ここから先は特別区画。私は入ることを許されておりません」
おいおい。
どう見ても子爵家使用人の長なマキエダすらも入ることを許されてない『離れ』って一体何なんだよ。
俺は廊下の先で口を開けている入り口の向こうに、名に変え隊の知れないものを感じて少しだけ恐怖を感じた。
だがそんな気持ちもすぐに無敵の心が落ち着かせてくれたのだが。
「わかったよ。それじゃあ行ってくるけど……あ、そういえば一つ聞きたいんだけど」
廊下に一歩踏み出したところで俺は一つだけ彼に確認したいことがあって振りかえる。
「子爵の息子のジグスってどこにいるか知ってる?」
ルブレド子爵と話を付けるのは当然として、俺を殺そうとしたジグスにもきっちり落とし前を付けないとな。
といってもその事を思い出したのは屋敷の外でウラニアたちと話している時だったが。
なんせ俺は無敵の心のせいで怒りが余り持続しない。
なので彼女たちがジグスの命令でさせられていた事の一部を聞くまではすっかりどうでも良くなっていたのである。
ただどうやら人を手にかける様な命令は俺の時が初めてだったらしく、そのことを聞いたときはかなり安心した。
サンテアやパレアが兄姉と慕う彼らが人殺しをしていたなんてことになったら、それが例え誰かの命令であっても哀しすぎる。
しかしそれまでは一線を越えなかったジグスはなぜそれを超えた命令を彼らにしたのだろうか。
まぁ、そのことも本人から聞き出せば良いか。
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ラッキーなことにジグスも離れにいるみたいだしな。
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渡り廊下といっても壁も屋根もあるせいで所々にある左右の窓以外は外は見えない。
なので壁でもぶち破ってくるようなヤツでもなければ襲われる心配は無いけども。
「こんちわーっす」
結局なんの奇襲も受けずに渡り廊下を渡りきった俺は、開いた鉄扉から中に顔だけを先に突っ込んでみた。
普通は『わからせ棒一号』とか自分の体以外で罠がないかを確認するのが当たり前だろうけど無敵の俺にはそんな必要は無い。
たとえ首を突っ込んだ途端にギロチンの刃が落ちてこようとも跳ね返す自信しか無い。
「あれ? 誰もいないのかな?」
離れの中はだだっ広い空間が広がっているだけで灯りもなく家具も無い。
窓から差し込む光で見えるのは三カ所ほどに作られた二階への階段だが、その全てに立ち入り禁止と言わんばかりのロープが張ってある。
「俺の思っていた貴族の家の離れじゃないぞ、これ」
というかこんな所に子爵がいるのだろうか。
一体どこに。
俺がそのまま子爵を探すために屋敷の中に一歩踏み入ったときだった。
「ようこそアンリヴァルトくん。そのまま真っ直ぐ奥の扉に向かってくれたまえ」
「子爵? どこだ?」
だだっ広い空間に響いた声は間違いなくあの日聞いたルブレド子爵の声だった。
しかしどこから聞こえてきたのか、音が反響しているせいでわからない。
「その扉の先で私は待っているよ」
ルブレド子爵の言った扉はすぐに見つかった。
薄暗いせいで分かり難かったが、入り口の鉄扉とは違ってその扉は無駄に豪華そうで。
「鬼が出るか蛇が出るか……行くしか無いか。しかし鬼でも蛇でもハズレじゃね?」
たとえどんな罠があろうとも俺には効かない。
矢でも鉄砲でも持って来やがれってんだ。
「そおいっ!」
俺は勢いよく扉を開けた。
「なっ……」
そして扉の向こうに待ち構えていたものを見て俺は絶句してしまった。
なぜならそこに待ち構えていたのは――
「ドラゴンじゃねーか!」
最強の魔物と名高いドラゴンだったのだから。
◆◆すでに消せなくなったあとがき◆◆
逃げて!
アンリ逃げてー!
このままじゃドラゴンブレスで高温サウナっちゃう~!!
というわけで次回は温泉回です。
嘘です。
さてファンタジーの定番であるドラゴンくんがやっと登場しました。
無敵vs最強のバトルが今始まる!
か、どうかは君の目でたしかみてみろ!としましょう。
ところで執事の名前と聞いて思い浮かぶのってどんな名前があります?
自分は「マキエダ」なんですけど、外国人なら「セバスチャン」かな。
みなさんの「執事といえばこの名前」ってのがあればコメントで教えて下さってもいんだからね(唐突なツンデレムーブ)。
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