6 / 35
第6話 はじめての人助け
しおりを挟む
森の中を彷徨い続けて、すでに四十日は過ぎただろうか。
いい加減そろそろ人に会いたい。
第一村人はいずこに……。
そんな思いに尻を叩かれる様に俺は夜も眠らず先に進む。
右手にはランタン代わりの光るカエルが入った籠をぶら下げひたすら進む。
「ちょっと暗くなってきたな」
手にした籠から漏れるひかりが少し弱くなった様に感じる。
仕方なく籠の隙間から指を突っ込みカエルの腹を突く。
『ゲコゲコ』
すると途端にカエルが発する光の量が増えて、足下を明るく照らし出した。
「もう少しで朝だから頑張ってくれよ」
そう言いながら途中で捕まえた変な虫をカエルに喰わせる。
この不思議なカエルを見つけたのは偶然だった。
日が落ちて寝床を探している時だった。
このカエルの群れが集まって眠っていることを知らずに、その中に足を踏み入れてしまったのである。
「あの時の足の感触は忘れらんねぇ」
ぐんにょりとした何かを踏んづけた感覚と同時に、一斉に周囲が眩しい光に包まれたのだ。
一体何が起こったのかわからず、へんな罠でも踏んでしまったのかと思ったが。
それが刺激を与えると光るという謎の性質を持ったカエルだと知った俺は、そのカエルを懐中電灯代わりにすることに思いついたのだった。
「四匹いたカエルくんもお前で最後だからな。大事にしないと」
カエルを即席で作った籠の中に四匹入れたまではよかったのだが。
どうやら光っている間はかなりの体力を消耗するらしいと気がついた頃には既に二匹が昇天。
慌てて餌と水をやってなんとか持ち直させようとしたのだが時既に遅し。
もう一匹もすぐに力尽き、最後に残ったのが今居るピョン吉だ。
「がんばれピョン吉」
『ゲコゲコ』
俺の励ましの言葉にピョン吉が軽快な鳴き声を上げる。
どうやら先ほど与えた餌が気に入った様だ。
「安心しろ。あと十匹くらいは捕まえてあるから、日が昇ったらまた喰わせてやるぞ」
『ゲコッ』
そんなピョン吉との会話――実際には独り言だが――を交しながら俺は先を急ぐ。
といってもこのまま進んだとして人里に出られるという確証は無い。
だけど止まっていてはいつまで経っても原始の生活からは抜け出せない以上進むしか無い。
「ワニ皮のリュックもそろそろ一杯になっちまう」
泉で意図せず倒してしまったワニ魔物の残してくれた遺産は、今や立派なワニ皮のリュックとなっていた。
その中には大量の魔石が詰まっていてかなり重い……はずだ。
実際、一度襲いかかってきた魔物を魔石入りのリュックで殴ったらかなりエグいことになったから間違いない。
「そろそろ日が明けてきたか……」
俺は一度足を止め周囲を見る。
森の中はいまだに暗い。
だがうっすらと光が差してきているようで。
「ピョン吉、ご苦労様」
俺は籠の中にピョン吉お気に入りの虫を二匹ほど放り込んでから、籠ごと袋に仕舞い込む。
こうしてやるとピョン吉は、餌を食べた後そのまま眠って光を放たなくなるのだ。
「おやすみピョン吉」
俺はその袋をリュックの横にぶら下げると、段々明るくなって来た森を歩き始めようとした。
「ん?」
その時だった。
俺の耳に久々に聞く人間らしき声が飛び込んできたのは。
「あっちの方か」
俺は声が聞こえてきたとおぼしき方向に駆け出した。
この地にやってきてやっと初めて人に会える。
そう焦る心に冷や水をかけるかの様に、はっきりと聞こえてきたそれは人と人が争う音だった。
「死ねぇっ!」
「ひぎゃああああっ」
「た、助けてくれぇ」
激しい剣戟の音が響く中、様々な悲鳴と怒声が飛び交う。
「お、おいっ! 貴様何者だっ」
「なんだこいつ。突然森の中から出て来やがったぞ」
そんな争いのまっただ中に俺は勢い余ってそのまま突入してしまった。
殺気立つ男たちの姿を見て俺は心底安心する。
「良かった……人間もちゃんといたんだ……」
四十日も森の中を彷徨っていたせいだろう。
俺の心の中に「もしかしてこの世界に人はいないのかも知れない」という不安が生まれていた。
だけど目の前に確実に人間がいる。
服装からして中世か近世あたりの文化レベルだと思うが、間違いなく人間だ。
そんな人間の足下には数人の死体が転がっていて、その知覚に馬車が一台止まっているのが目に入った。
どうやら今まさに馬車が野盗っぽい男たちに襲われている場面に飛び込んでしまったらしい。
「ど、どうする?」
「見られた以上生かして返すわけにもいかねぇ。こいつも殺せ」
状況確認をしていると、突然男が二人襲いかかってきた。
彼らの装備は鎧というには軽装な防具と帽子の様な兜。
片手に一メートルほどの長さの剣を持っている。
そして顔は覆面で隠されていて目元しか見えない。
「危ないなぁ」
俺は振り下ろされた二人の剣線を軽く躱すと少し距離を取る。
その程度の攻撃では、森の中で魔物と戦い続けていた俺に当てることは出来ない。
「なっ!?」
「避けただとっ!」
彼らにとって俺の動きは予想外だったのだろう。
突然現れたみすぼらしい格好の男が、二人がかりの攻撃を難なく避けたのである。
二人の男は慌てて後ろに下がった俺に向かって二撃目、三撃目を放つ。
だが当然当たるはずもない。
「まぁ、当たっても効かないんだけどね」
とはいえ剣が当たっても傷一つ追わない姿を人に見せるのはためらわれる。
魔物と違ってそんなことを知られたら噂にされて村八分な目に遭いそうだからだ。
記憶は曖昧だがそういう物語は山ほど読んだような気がする。
とりあえず自分の力はあまり見せない様にして襲われている人を助けよう。
どうやら馬車の中にはまだ人がいるようだし。
馬車の窓からこちらを見ているオッサンをちらりと見つつ俺は男たちを倒す順番を考える。
「ひぃふぅみぃ……六人か」
どうやら男たちはまず先に俺を殺すことに決めたようだ。
最初に攻撃を仕掛けてきた二人と共に俺をゆっくりと取り囲んでいく。
「手加減は覚えたつもりだけど、人間相手は初めてだから――」
俺の呟きに男たちが反応する。
「何をぶつくさ言ってやがる!」
「薄気味悪く笑いやがって! 頭がおかしいんじゃねぇのか?」
「足がすくんで動けねぇみたいだな」
どうやら俺をちょいと頭のおかしなヤツだとなめてくれているみたいだ。
それは好都合だと思ったとき。
「お前ら、何を遊んでやがる!!」
俺が出て来たのと反対側の森の中から巨体の男が現れて大声を上げた。
ひと目見てわかった。
この男こそ、野盗のリーダーであると。
一人だけ他より装備のグレードが高いだけでなく、まるでマンガの世界かのような巨大な斧を片手にぶら下げているその姿はまさに強者の風格と言えた。
「よし決めた」
「?」
俺はこちらにノッシノッシと歩いてくる男にむかって一気に距離を詰める。
驚いた男が慌てて斧を俺の脳天に振り下ろす。
「死ぬなよなっ」
が、それより先に俺の拳がヤツの鎧に守られた腹に届いた。
「がはぁっ!?」
体をくの字に曲げ、手にしていた斧と共に男は真正面の大木に向かって吹き飛び激突する。
同時に口から大量の血を吐き出し、男の巨体はずるずると地面に落ちていった。
手加減したとは言ってもまだ人間相手の加減はわからない。
もしかしたら殺してしまったかも知れないが相手も俺を殺そうとしたのだ。
それに既に馬車の護衛らしき人々は彼らの手で殺されている。
因果応報というやつだろう。
「……」
「……」
「……」
俺を囲んでいた男たちは一体何が起こったのかわからず一言も発しない。
「降参するなら今のうちだからな」
振り返って俺は男たちに向かって降伏する様に促した。
一人ぐらいはリーダーの敵だと襲いかかってくるかと思ったのだが――
「こ、降参します」
「死にたくない」
「こんな奴に敵う訳ねぇ」
野盗たちは全員武器をほっぽり出し白旗をあげたのだった。
いい加減そろそろ人に会いたい。
第一村人はいずこに……。
そんな思いに尻を叩かれる様に俺は夜も眠らず先に進む。
右手にはランタン代わりの光るカエルが入った籠をぶら下げひたすら進む。
「ちょっと暗くなってきたな」
手にした籠から漏れるひかりが少し弱くなった様に感じる。
仕方なく籠の隙間から指を突っ込みカエルの腹を突く。
『ゲコゲコ』
すると途端にカエルが発する光の量が増えて、足下を明るく照らし出した。
「もう少しで朝だから頑張ってくれよ」
そう言いながら途中で捕まえた変な虫をカエルに喰わせる。
この不思議なカエルを見つけたのは偶然だった。
日が落ちて寝床を探している時だった。
このカエルの群れが集まって眠っていることを知らずに、その中に足を踏み入れてしまったのである。
「あの時の足の感触は忘れらんねぇ」
ぐんにょりとした何かを踏んづけた感覚と同時に、一斉に周囲が眩しい光に包まれたのだ。
一体何が起こったのかわからず、へんな罠でも踏んでしまったのかと思ったが。
それが刺激を与えると光るという謎の性質を持ったカエルだと知った俺は、そのカエルを懐中電灯代わりにすることに思いついたのだった。
「四匹いたカエルくんもお前で最後だからな。大事にしないと」
カエルを即席で作った籠の中に四匹入れたまではよかったのだが。
どうやら光っている間はかなりの体力を消耗するらしいと気がついた頃には既に二匹が昇天。
慌てて餌と水をやってなんとか持ち直させようとしたのだが時既に遅し。
もう一匹もすぐに力尽き、最後に残ったのが今居るピョン吉だ。
「がんばれピョン吉」
『ゲコゲコ』
俺の励ましの言葉にピョン吉が軽快な鳴き声を上げる。
どうやら先ほど与えた餌が気に入った様だ。
「安心しろ。あと十匹くらいは捕まえてあるから、日が昇ったらまた喰わせてやるぞ」
『ゲコッ』
そんなピョン吉との会話――実際には独り言だが――を交しながら俺は先を急ぐ。
といってもこのまま進んだとして人里に出られるという確証は無い。
だけど止まっていてはいつまで経っても原始の生活からは抜け出せない以上進むしか無い。
「ワニ皮のリュックもそろそろ一杯になっちまう」
泉で意図せず倒してしまったワニ魔物の残してくれた遺産は、今や立派なワニ皮のリュックとなっていた。
その中には大量の魔石が詰まっていてかなり重い……はずだ。
実際、一度襲いかかってきた魔物を魔石入りのリュックで殴ったらかなりエグいことになったから間違いない。
「そろそろ日が明けてきたか……」
俺は一度足を止め周囲を見る。
森の中はいまだに暗い。
だがうっすらと光が差してきているようで。
「ピョン吉、ご苦労様」
俺は籠の中にピョン吉お気に入りの虫を二匹ほど放り込んでから、籠ごと袋に仕舞い込む。
こうしてやるとピョン吉は、餌を食べた後そのまま眠って光を放たなくなるのだ。
「おやすみピョン吉」
俺はその袋をリュックの横にぶら下げると、段々明るくなって来た森を歩き始めようとした。
「ん?」
その時だった。
俺の耳に久々に聞く人間らしき声が飛び込んできたのは。
「あっちの方か」
俺は声が聞こえてきたとおぼしき方向に駆け出した。
この地にやってきてやっと初めて人に会える。
そう焦る心に冷や水をかけるかの様に、はっきりと聞こえてきたそれは人と人が争う音だった。
「死ねぇっ!」
「ひぎゃああああっ」
「た、助けてくれぇ」
激しい剣戟の音が響く中、様々な悲鳴と怒声が飛び交う。
「お、おいっ! 貴様何者だっ」
「なんだこいつ。突然森の中から出て来やがったぞ」
そんな争いのまっただ中に俺は勢い余ってそのまま突入してしまった。
殺気立つ男たちの姿を見て俺は心底安心する。
「良かった……人間もちゃんといたんだ……」
四十日も森の中を彷徨っていたせいだろう。
俺の心の中に「もしかしてこの世界に人はいないのかも知れない」という不安が生まれていた。
だけど目の前に確実に人間がいる。
服装からして中世か近世あたりの文化レベルだと思うが、間違いなく人間だ。
そんな人間の足下には数人の死体が転がっていて、その知覚に馬車が一台止まっているのが目に入った。
どうやら今まさに馬車が野盗っぽい男たちに襲われている場面に飛び込んでしまったらしい。
「ど、どうする?」
「見られた以上生かして返すわけにもいかねぇ。こいつも殺せ」
状況確認をしていると、突然男が二人襲いかかってきた。
彼らの装備は鎧というには軽装な防具と帽子の様な兜。
片手に一メートルほどの長さの剣を持っている。
そして顔は覆面で隠されていて目元しか見えない。
「危ないなぁ」
俺は振り下ろされた二人の剣線を軽く躱すと少し距離を取る。
その程度の攻撃では、森の中で魔物と戦い続けていた俺に当てることは出来ない。
「なっ!?」
「避けただとっ!」
彼らにとって俺の動きは予想外だったのだろう。
突然現れたみすぼらしい格好の男が、二人がかりの攻撃を難なく避けたのである。
二人の男は慌てて後ろに下がった俺に向かって二撃目、三撃目を放つ。
だが当然当たるはずもない。
「まぁ、当たっても効かないんだけどね」
とはいえ剣が当たっても傷一つ追わない姿を人に見せるのはためらわれる。
魔物と違ってそんなことを知られたら噂にされて村八分な目に遭いそうだからだ。
記憶は曖昧だがそういう物語は山ほど読んだような気がする。
とりあえず自分の力はあまり見せない様にして襲われている人を助けよう。
どうやら馬車の中にはまだ人がいるようだし。
馬車の窓からこちらを見ているオッサンをちらりと見つつ俺は男たちを倒す順番を考える。
「ひぃふぅみぃ……六人か」
どうやら男たちはまず先に俺を殺すことに決めたようだ。
最初に攻撃を仕掛けてきた二人と共に俺をゆっくりと取り囲んでいく。
「手加減は覚えたつもりだけど、人間相手は初めてだから――」
俺の呟きに男たちが反応する。
「何をぶつくさ言ってやがる!」
「薄気味悪く笑いやがって! 頭がおかしいんじゃねぇのか?」
「足がすくんで動けねぇみたいだな」
どうやら俺をちょいと頭のおかしなヤツだとなめてくれているみたいだ。
それは好都合だと思ったとき。
「お前ら、何を遊んでやがる!!」
俺が出て来たのと反対側の森の中から巨体の男が現れて大声を上げた。
ひと目見てわかった。
この男こそ、野盗のリーダーであると。
一人だけ他より装備のグレードが高いだけでなく、まるでマンガの世界かのような巨大な斧を片手にぶら下げているその姿はまさに強者の風格と言えた。
「よし決めた」
「?」
俺はこちらにノッシノッシと歩いてくる男にむかって一気に距離を詰める。
驚いた男が慌てて斧を俺の脳天に振り下ろす。
「死ぬなよなっ」
が、それより先に俺の拳がヤツの鎧に守られた腹に届いた。
「がはぁっ!?」
体をくの字に曲げ、手にしていた斧と共に男は真正面の大木に向かって吹き飛び激突する。
同時に口から大量の血を吐き出し、男の巨体はずるずると地面に落ちていった。
手加減したとは言ってもまだ人間相手の加減はわからない。
もしかしたら殺してしまったかも知れないが相手も俺を殺そうとしたのだ。
それに既に馬車の護衛らしき人々は彼らの手で殺されている。
因果応報というやつだろう。
「……」
「……」
「……」
俺を囲んでいた男たちは一体何が起こったのかわからず一言も発しない。
「降参するなら今のうちだからな」
振り返って俺は男たちに向かって降伏する様に促した。
一人ぐらいはリーダーの敵だと襲いかかってくるかと思ったのだが――
「こ、降参します」
「死にたくない」
「こんな奴に敵う訳ねぇ」
野盗たちは全員武器をほっぽり出し白旗をあげたのだった。
2
お気に入りに追加
2,506
あなたにおすすめの小説

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。

僕のギフトは規格外!?〜大好きなもふもふたちと異世界で品質開拓を始めます〜
犬社護
ファンタジー
5歳の誕生日、アキトは不思議な夢を見た。舞台は日本、自分は小学生6年生の子供、様々なシーンが走馬灯のように進んでいき、突然の交通事故で終幕となり、そこでの経験と知識の一部を引き継いだまま目を覚ます。それが前世の記憶で、自分が異世界へと転生していることに気付かないまま日常生活を送るある日、父親の職場見学のため、街中にある遺跡へと出かけ、そこで出会った貴族の幼女と話し合っている時に誘拐されてしまい、大ピンチ! 目隠しされ不安の中でどうしようかと思案していると、小さなもふもふ精霊-白虎が救いの手を差し伸べて、アキトの秘めたる力が解放される。
この小さき白虎との出会いにより、アキトの運命が思わぬ方向へと動き出す。
これは、アキトと訳ありモフモフたちの起こす品質開拓物語。

王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果
安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。
そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。
煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。
学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。
ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。
ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は……
基本的には、ほのぼのです。
設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる