4 / 35
第4話 森の中でサバイバル
しおりを挟む
森を彷徨い続けてどれくらいだろう。
日が昇り沈み、また昇るをだいたい30回は繰り返した。
その間に俺の姿は少しだけ文明人に近づいていた。
現在の装備は以下のようなものである。
木に絡みついていた蔦と、泉に浮んでいた葉で作った腰蓑。
腰蓑にぶら下がる三つほどの袋は、食虫植物っぽいのを刈り取って作った。
中には魔石とか、途中で見つけた食べ物を入れてある。
あとは別に履かなくても良いのだが、なんとなく蔦で編んでみた草履。
手には枝に石を割って作った刃を先に付けた石やりと石斧。
それが今の俺の全装備である。
「完全に原始人スタイルだな」
といいつつ俺はその姿に内心満足していたりする。
今、この状況で出来る最高装備であるし、何より全裸じゃないのがいい。
「それにしても、いったいいつになったら人に会えるんだろう……」
最初はすぐに森の外にたどり着けると思っていた。
だけど何日歩いても見える景色は殆ど変らず。
右を見ても左を見ても木、木、木。
もちろん途中で川や泉みたいな所もあった。
川を下れば人里にたどり着くだろうと、川を見つける度に川辺を辿ったのだが。
今まで見つけた川はどれもこれも終着点は洞窟で。
しかも探検できるタイプのものでは無く。
先を更に辿るためには川の中に飛び込むしか無いようなものばかりだった。
「たぶん無敵だから死なないだろうけど」
そう思って試しに川の中に潜ってみたりもした。
結果は予想通り水の中でも俺は普通に息が出来た。
いや、息をしているのかどうかはわからないがそれほど苦しくはない。
「洞窟の先が地下空洞とかだったら地上まで戻ってくるのもめんどそうだしなぁ」
だけど今ひとつ乗り気になれないまま俺は森を歩き続けていた。
実際死なないからといっても身動きが取れないところに流されても困る。
長い時間をかければ脱出するのは可能だろうけど。
出来ればそんな自体は避けたい。
「それにしてもこの森広すぎるだろ。どんだけだよ」
進む方向を決めるために何度か木の上まで登ったこともある。
しかし結果は――
「視界が悪すぎて何も見えん」
というのも森の上には何やらうっすらと靄のような霧のようなものがかかっていて。
遠くを見ようにも数百メートルほど先までしか見えなかった。
「一応山らしい所と逆に歩いては来たけど」
靄の遙か彼方にうっすらと見えたのはかなり高そうな山並みだけで。
人がいるであろう平野を目指す俺はそれから離れる方向に歩いてきた。
だけど一向に人に出会う気配は無い。
「魔物になら何度も出会ってるんだけどな」
最初にトレントという魔物に出会ったことで予想はしていたが。
この森は魔物が大量に住んでいるらしい。
「目を覚ましたらデカいワニに頭を噛まれてたときはさすがに焦ったな」
初日、川辺で眠った翌日だった。
目を覚ましたと思ったら頭を豪快にワニ型の魔物にガジガジと噛まれていたのである。
もちろんすぐに抜け出して倒したものの、それ以来眠るときはなるべく木の上か洞穴か、それがなければ周囲の木の枝を使って簡易的な柵を周りに作ってから寝る様にしている。
ちなみにそのワニがなぜ魔物だとわかったのかというと、魔石を持っていたからだ。
別に解体したわけじゃなく、あまりの事に驚いて無我夢中で殴っていたら……まぁ、後は想像にお任せする。
「人間が? って近寄っていったらゴブリンだったりオークだったり……もう嫌だ」
最初こそ二足歩行生物の息の根を止めることに微妙な罪悪感もあった。
だけどそれにもすぐに慣れてしまった。
それもこれも無敵の心のおかげかも知れない。
「もしかしてこの世界って人は俺以外存在しないとかじゃないだろうな」
さすがにそんなことは無いとは思いつつ。
今日もそろそろ日が暮れてきた。
森の中なので常時薄暗くはあるのだが、それでも夜の闇は別格だ。
「寝床はどこにしようかな」
近くに丁度良い洞穴でもあればいいんだけど。
そう思いつつ辺りを見回す。
「おっ、あそことか良さそう」
寝床を探しながら歩いていると、少し離れた所の地面がもっこりと膨らんでいるのが見えた。
この森に来てからの経験でそういう所には『ちょうどいい穴』があると知っている。
「昨日は無理矢理木の上で寝る羽目になったけど、今日はちゃんと地面で眠れそうだ」
俺は鼻歌交じりに、その土山に近寄る。
そして予想通りその脇に空いていた穴を発見し、その中を覗き込んだ。
「こんばんわー」
大抵の穴には先客がいる。
なので挨拶は大事だ。
というかもう何十日も誰とも話していないので、こんな意味の無いことを言ってみたり独り言が多くなっている自覚はある。
せめてあの女神がもう一度話しかけてきてくれたらなと何度思った事か。
「おっ、家主さん。ちわーっす」
やはり穴には既に先住民がいらっしゃった。
だけど警戒しているのだろう、出てくる様子は無い。
俺は一歩後ろに下がると、腰蓑に付けた袋の一つに手を突っ込む。
「悪いけど、この家貰うね」
そう言って袋の中から取りだしたのはまん丸なキノコだ。
俺はそのキノコの頭を指先でデコピンのよう領で弾く。
「っと」
するとどうだろう。
それまで小さなピンポン球くらいの大きさしか無かったキノコがどんどん膨らんでいくではないか。
「ほいっと」
俺はその膨らんでいくキノコを穴の奥へ放り込む。
そして更に十歩ほど穴から離れ――
ぼふんっ!
同時に穴の中から軽い爆発音がしたかと思うと、黄色い煙が穴ともっこりした土山の数カ所から吹き出した。
このキノコは森の中で見つけたもので、刺激を与えると爆発して毒入りの胞子をまき散らす性質を持っている。
何も知らずにその洗礼を浴びた時は、近くの木に駐まって俺を狙っていたらしい巨鳥を巻き込んで大変なことになったのを覚えている。
といっても俺自身は体中にピリピリした刺激を感じた程度だったが。
『グギャアアアアアアアアアアア』
そんなキノコとの出会いを思い出している間に、穴の中から巨体の魔物が叫び声を上げて飛び出す。
「出て来た出て来た。おいでませクマさん」
それは漆黒の毛に覆われた俺の二倍は背丈がありそうな巨大熊だった。
そんなバケモノが顔を前足で覆いながら地面の上を狂った様に転がっているのだ。
最初の頃の俺ならすぐに逃げ出していただろうそんな光景も。
今の俺には何ってことの無い日常の風景で。
「終わったかな」
少しずつ動きが鈍くなり、やがて完全に動きを止めた巨大熊に俺はゆっくりと近づいた。
そして完全に息の根が止まっていることを確認して、穴から離れた場所まで熊の死体を移動させてから血抜きを始める。
「そろそろ革の服でも作ってみるかな」
見かけよりも堅い熊の毛を触りながら考える。
もう少し柔らかい毛であれば気持ちいい服も作れそうだけど、この熊では無理そうで今まで捨ててきた。
だけど毛を剃って皮だけなら布代わりに使えるんじゃ無いだろうか。
「たしか皮を噛んで鞣すんだっけ」
さすがにそれはちょっと抵抗がある。
だけど他の方法は記憶に無い。
こんなことになるならサバイバル系の知識も学んでおくべきだった。
「って言っても、こんなことになるなんて誰が思うかって話だよな」
俺はとりあえず革の服作成計画は保留にして、今夜の宿である穴へ向かうことにした。
日が昇り沈み、また昇るをだいたい30回は繰り返した。
その間に俺の姿は少しだけ文明人に近づいていた。
現在の装備は以下のようなものである。
木に絡みついていた蔦と、泉に浮んでいた葉で作った腰蓑。
腰蓑にぶら下がる三つほどの袋は、食虫植物っぽいのを刈り取って作った。
中には魔石とか、途中で見つけた食べ物を入れてある。
あとは別に履かなくても良いのだが、なんとなく蔦で編んでみた草履。
手には枝に石を割って作った刃を先に付けた石やりと石斧。
それが今の俺の全装備である。
「完全に原始人スタイルだな」
といいつつ俺はその姿に内心満足していたりする。
今、この状況で出来る最高装備であるし、何より全裸じゃないのがいい。
「それにしても、いったいいつになったら人に会えるんだろう……」
最初はすぐに森の外にたどり着けると思っていた。
だけど何日歩いても見える景色は殆ど変らず。
右を見ても左を見ても木、木、木。
もちろん途中で川や泉みたいな所もあった。
川を下れば人里にたどり着くだろうと、川を見つける度に川辺を辿ったのだが。
今まで見つけた川はどれもこれも終着点は洞窟で。
しかも探検できるタイプのものでは無く。
先を更に辿るためには川の中に飛び込むしか無いようなものばかりだった。
「たぶん無敵だから死なないだろうけど」
そう思って試しに川の中に潜ってみたりもした。
結果は予想通り水の中でも俺は普通に息が出来た。
いや、息をしているのかどうかはわからないがそれほど苦しくはない。
「洞窟の先が地下空洞とかだったら地上まで戻ってくるのもめんどそうだしなぁ」
だけど今ひとつ乗り気になれないまま俺は森を歩き続けていた。
実際死なないからといっても身動きが取れないところに流されても困る。
長い時間をかければ脱出するのは可能だろうけど。
出来ればそんな自体は避けたい。
「それにしてもこの森広すぎるだろ。どんだけだよ」
進む方向を決めるために何度か木の上まで登ったこともある。
しかし結果は――
「視界が悪すぎて何も見えん」
というのも森の上には何やらうっすらと靄のような霧のようなものがかかっていて。
遠くを見ようにも数百メートルほど先までしか見えなかった。
「一応山らしい所と逆に歩いては来たけど」
靄の遙か彼方にうっすらと見えたのはかなり高そうな山並みだけで。
人がいるであろう平野を目指す俺はそれから離れる方向に歩いてきた。
だけど一向に人に出会う気配は無い。
「魔物になら何度も出会ってるんだけどな」
最初にトレントという魔物に出会ったことで予想はしていたが。
この森は魔物が大量に住んでいるらしい。
「目を覚ましたらデカいワニに頭を噛まれてたときはさすがに焦ったな」
初日、川辺で眠った翌日だった。
目を覚ましたと思ったら頭を豪快にワニ型の魔物にガジガジと噛まれていたのである。
もちろんすぐに抜け出して倒したものの、それ以来眠るときはなるべく木の上か洞穴か、それがなければ周囲の木の枝を使って簡易的な柵を周りに作ってから寝る様にしている。
ちなみにそのワニがなぜ魔物だとわかったのかというと、魔石を持っていたからだ。
別に解体したわけじゃなく、あまりの事に驚いて無我夢中で殴っていたら……まぁ、後は想像にお任せする。
「人間が? って近寄っていったらゴブリンだったりオークだったり……もう嫌だ」
最初こそ二足歩行生物の息の根を止めることに微妙な罪悪感もあった。
だけどそれにもすぐに慣れてしまった。
それもこれも無敵の心のおかげかも知れない。
「もしかしてこの世界って人は俺以外存在しないとかじゃないだろうな」
さすがにそんなことは無いとは思いつつ。
今日もそろそろ日が暮れてきた。
森の中なので常時薄暗くはあるのだが、それでも夜の闇は別格だ。
「寝床はどこにしようかな」
近くに丁度良い洞穴でもあればいいんだけど。
そう思いつつ辺りを見回す。
「おっ、あそことか良さそう」
寝床を探しながら歩いていると、少し離れた所の地面がもっこりと膨らんでいるのが見えた。
この森に来てからの経験でそういう所には『ちょうどいい穴』があると知っている。
「昨日は無理矢理木の上で寝る羽目になったけど、今日はちゃんと地面で眠れそうだ」
俺は鼻歌交じりに、その土山に近寄る。
そして予想通りその脇に空いていた穴を発見し、その中を覗き込んだ。
「こんばんわー」
大抵の穴には先客がいる。
なので挨拶は大事だ。
というかもう何十日も誰とも話していないので、こんな意味の無いことを言ってみたり独り言が多くなっている自覚はある。
せめてあの女神がもう一度話しかけてきてくれたらなと何度思った事か。
「おっ、家主さん。ちわーっす」
やはり穴には既に先住民がいらっしゃった。
だけど警戒しているのだろう、出てくる様子は無い。
俺は一歩後ろに下がると、腰蓑に付けた袋の一つに手を突っ込む。
「悪いけど、この家貰うね」
そう言って袋の中から取りだしたのはまん丸なキノコだ。
俺はそのキノコの頭を指先でデコピンのよう領で弾く。
「っと」
するとどうだろう。
それまで小さなピンポン球くらいの大きさしか無かったキノコがどんどん膨らんでいくではないか。
「ほいっと」
俺はその膨らんでいくキノコを穴の奥へ放り込む。
そして更に十歩ほど穴から離れ――
ぼふんっ!
同時に穴の中から軽い爆発音がしたかと思うと、黄色い煙が穴ともっこりした土山の数カ所から吹き出した。
このキノコは森の中で見つけたもので、刺激を与えると爆発して毒入りの胞子をまき散らす性質を持っている。
何も知らずにその洗礼を浴びた時は、近くの木に駐まって俺を狙っていたらしい巨鳥を巻き込んで大変なことになったのを覚えている。
といっても俺自身は体中にピリピリした刺激を感じた程度だったが。
『グギャアアアアアアアアアアア』
そんなキノコとの出会いを思い出している間に、穴の中から巨体の魔物が叫び声を上げて飛び出す。
「出て来た出て来た。おいでませクマさん」
それは漆黒の毛に覆われた俺の二倍は背丈がありそうな巨大熊だった。
そんなバケモノが顔を前足で覆いながら地面の上を狂った様に転がっているのだ。
最初の頃の俺ならすぐに逃げ出していただろうそんな光景も。
今の俺には何ってことの無い日常の風景で。
「終わったかな」
少しずつ動きが鈍くなり、やがて完全に動きを止めた巨大熊に俺はゆっくりと近づいた。
そして完全に息の根が止まっていることを確認して、穴から離れた場所まで熊の死体を移動させてから血抜きを始める。
「そろそろ革の服でも作ってみるかな」
見かけよりも堅い熊の毛を触りながら考える。
もう少し柔らかい毛であれば気持ちいい服も作れそうだけど、この熊では無理そうで今まで捨ててきた。
だけど毛を剃って皮だけなら布代わりに使えるんじゃ無いだろうか。
「たしか皮を噛んで鞣すんだっけ」
さすがにそれはちょっと抵抗がある。
だけど他の方法は記憶に無い。
こんなことになるならサバイバル系の知識も学んでおくべきだった。
「って言っても、こんなことになるなんて誰が思うかって話だよな」
俺はとりあえず革の服作成計画は保留にして、今夜の宿である穴へ向かうことにした。
1
お気に入りに追加
2,506
あなたにおすすめの小説

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。

僕のギフトは規格外!?〜大好きなもふもふたちと異世界で品質開拓を始めます〜
犬社護
ファンタジー
5歳の誕生日、アキトは不思議な夢を見た。舞台は日本、自分は小学生6年生の子供、様々なシーンが走馬灯のように進んでいき、突然の交通事故で終幕となり、そこでの経験と知識の一部を引き継いだまま目を覚ます。それが前世の記憶で、自分が異世界へと転生していることに気付かないまま日常生活を送るある日、父親の職場見学のため、街中にある遺跡へと出かけ、そこで出会った貴族の幼女と話し合っている時に誘拐されてしまい、大ピンチ! 目隠しされ不安の中でどうしようかと思案していると、小さなもふもふ精霊-白虎が救いの手を差し伸べて、アキトの秘めたる力が解放される。
この小さき白虎との出会いにより、アキトの運命が思わぬ方向へと動き出す。
これは、アキトと訳ありモフモフたちの起こす品質開拓物語。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果
安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。
そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。
煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。
学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。
ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。
ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は……
基本的には、ほのぼのです。
設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。

王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる