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第三章 新生活の始まり(※書籍2巻からの続きとなります)
深淵に潜むモノ
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それから森の中を歩くこと十分ほど。
やっと木々の切れ間から、目的地の泉の姿が目に入った。
というかあのときエレーナがぶっ放した《ファイヤーボール》によって途中からかなり見通しが良くなっていたおかげで、見つけやすかった。
「山火事にならなくて良かったよ」
「あのときは無我夢中でしたから……」
炭と化した木々がパキパキ音を鳴らす中を、俺たちは泉に向かう。
「タクミさんが森の中から飛び出してくる姿が一瞬目に入ったおかげですね」
「どういう意味なの?」
「このままじゃ巻き込んじゃうと思って、咄嗟に魔力を拡散させたんです」
思いっきり正面から火の玉が突っ込んできた記憶しかない。
というか俺に気がついていたなら別方向に撃って欲しかったが、底までの余裕は無かったのかもしれない。
「あらあら。タクミ様がいなかったら大変なことになってましたわね」
「そうかもしれませんね」
エレーナの炎魔法には何度か助けられたが、今思い返せばその時に比べてあのとき俺が避けることが出来たファイヤーボールは底までの威力は無かった気がする。
「昔、まだ魔力の制御が今よりも下手だった子供の頃でしたら森が燃え尽きていたかもしれませんわ」
「そんなに!?」
「冗談ですわよ」
エリネスさんは悪戯っぽく笑うと。
「そんなこと、焰竜でもなければ無理ですわ」
と続けた。
焰竜か。
コアだけになった姿でダスカール王国に封印されているという伝説のドラゴン。
未だにそのコアから放出されるエネルギーだけでも膨大なものになるという話が本当だとしたら、この辺り一帯を焼き尽くすなんて造作も無いに違いない。
授け人たちに倒される前の姿を一度見てみたいと思うのは、俺がこの世界の人間では無いからなのだろう。
この世界はゲームや物語ではなく現実だとわかっているはずなのに、どうしてもドラゴンというものに対しては憧れを持ってしまう。
そんなことを考えて足が止っている俺を追い越して、エレーナが泉の畔に先にたどり着く。
「凄い……タクミさんもお母様も早く来てください」
慌てて俺もエリネスさんとともに畔に向かう。
そしてエレーナに急かされるように泉の中を覗き込んだ。
「うわぁ」
楕円形に広がる泉は、縦十メートル、横十五メートルほどだろうか。
岸から二メートルほどはなだらかな下りになっていて、十センチほどの魚が何匹も泳いでいるのが見える。
透明度がかなり高いのだろう。
その辺りまでは、光の加減次第でまるで水が無いかのように見え、魚が浮いているかのように錯覚してしまうほどだった。
だがその先。
「底が見えないな」
途中まで存在した海底が突然見えなくなり、ぽっかりと泉の中に大きな穴が空いていた。
いったいどれくらいの深さがあるのだろう。
まさに『深淵』である。
「深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いているのだってか」
「何ですか、その言葉?」
「俺のいた世界で有名な言葉でね――」
俺は有名なニーチェの格言の意味をエレーナに教えようと泉から目をそらし掛けたときだった。
ふと何かがその深淵の中に見えた気がした。
「どうかしたんですか?」
「今、泉の底に何か見えた気がしたんだけど」
「魚じゃないですか?」
いや、魚じゃない。
それにその何かはこちらを見ていた気がする。
まさに深淵もまたこちらを覗いていたように感じたのだ。
「エレーナ、エリネスさん」
「はい?」
「どうかしましたか?」
俺は片手を横に広げ、俺の話を聞いてもう一と泉を覗き込もうとしていた二人を制する。
そしてそのままゆっくりと後ろに一歩後退り、緊張を孕ませた声音で二人に告げた。
「二人とも、すぐに泉から離れて木の陰に」
返事も無く、無言で離れていく二人の気配を背に俺は深淵を見つめる。
徐々に鋭敏になって行く感覚。
これは『ゾーン』だ。
「やっぱり何か俺たちを狙ってる生き物が潜んでるってことか」
ゾーンの発動条件はわからない。
だが今までの経験上、この感覚が表れるのは身近に危機を感じたときだった。
さっき泉の中を覗き込んだとき、一瞬だがゾーンの感触があった。
美味く言葉に出来ないのがもどかしいが、俺は俺自身のその感覚を信じてエレーナたちを遠ざけたのだ。
「来るっ」
俺は足を肩幅に広げ、少し腰を落とし、いつでも動ける体制を取る。
それと同時に、泉の深淵から何か巨大なものが猛烈な勢いで浮上してくると、そのまま水面をぶち破り泉の上空に飛び上がったのだ。
「で、デカいっ!」
空を舞う長く太い紐のような胴体は目算で五メートルは超えるかもしれない。
「ヘビ……いや、違う。あれは――」
しかしその体に存在する背びれや尾びれ、そしてヌメヌメした体表が、そのバケモノがヘビでは無いことを現していた。
「あれは鰻だ!」
水面を飛び出し、俺に向かって落ちてくるその姿は完全に鰻に見える。
だが、それも間違いだと次の瞬間俺は気付かされた。
「えっ」
俺に向かって飛んでくる鰻の口が突然ぱかりと大きく円状に開く。
びっしりと気持ち悪いくらい小さな歯が並んでいるその口を見て、俺は鰻に似た別の生き物を思い出し叫んだ。
「ヤツメウナギじゃねーかっ!!」
咄嗟に真横に向かって跳躍した俺のすぐ横を、ヤツメウナギの上半身が通り抜ける。
その横顔には獲物を狙う鋭い瞳と、ヤツメウナギ特有のエラ穴が並んでいた。
「あれ? 目が多いな」
「タクミ様。その生き物はテンイールですわ!」
「テン……十ってことかな」
地面を数回転がった後、俺はゆっくりと立ち上がる。
ずずんと地面をヤツメウナギの巨体が、うねうねとうねりながら泉にもどろうとしている。
『フゴッフゴッ』
テンイールのエラ穴から聞こえるのは鳴き声なのだろうか。
「穴が9つあるな。で、本物の目と合わせて十目の鰻――テンイールってわけか」
でも左右合わせたら二十あるんじゃね?
ヤツメウナギだって十六目鰻だよな。
そんなどうでも良いことを考えながらも俺は動く。
「先に襲ってきたのはお前のほうだからな!」
俺は泉に逃げ込もうとしているテンイールに接近すると、右拳をその巨体に叩き付ける。
「ひうっ」
つるんっ。
しかし当たればただでは済まないくらいの威力の拳は、テンイールの体表を覆う滑りのせいで滑り、あらぬ方向に俺はよろけて転んでしまう。
「タクミ様。テンイールに打撃は効きませんわ」
「だったら私がファイヤーボールで倒します」
隠れていた木の陰からエレーナが飛び出し、テンイールが飛び込んだ泉に向かって手のひらを構えた。
泉の中に目をやると、浅瀬を悠々と長い体をくねらせて泳ぐテンイールの姿が見える。
深淵に戻っていかないところを見ると、どうやらヤツはまだ俺たちを喰らうことを諦めていないのだろう。
「いや、あいつは俺が倒す」
俺は慌ててエレーナに魔法を使わせないように、泉との間に滑り込むように移動した。
「どうしてです?」
どうしてって、そりゃ決まっている。
「エレーナの炎魔法が強力なのは知ってる。間違いなくヤツを一撃で黒焦げに出来るだろう」
「ええ、だから任せてください」
「いや、だからダメなんだ」
俺は小さく頭を振る。
「意味がわかりません」
「だってさ、エレーナの魔法をアイツが喰らって消し炭にでもなったら――」
俺は泉から飛び上がり、俺を喰らおうと襲いかかってきたテンイールの攻撃をサイドステップで躱し。
「食べられなくなっちまうだろうがっ!!」
そう叫んでテンイールの横っ面に向けて拳を叩き付けたのだった。
やっと木々の切れ間から、目的地の泉の姿が目に入った。
というかあのときエレーナがぶっ放した《ファイヤーボール》によって途中からかなり見通しが良くなっていたおかげで、見つけやすかった。
「山火事にならなくて良かったよ」
「あのときは無我夢中でしたから……」
炭と化した木々がパキパキ音を鳴らす中を、俺たちは泉に向かう。
「タクミさんが森の中から飛び出してくる姿が一瞬目に入ったおかげですね」
「どういう意味なの?」
「このままじゃ巻き込んじゃうと思って、咄嗟に魔力を拡散させたんです」
思いっきり正面から火の玉が突っ込んできた記憶しかない。
というか俺に気がついていたなら別方向に撃って欲しかったが、底までの余裕は無かったのかもしれない。
「あらあら。タクミ様がいなかったら大変なことになってましたわね」
「そうかもしれませんね」
エレーナの炎魔法には何度か助けられたが、今思い返せばその時に比べてあのとき俺が避けることが出来たファイヤーボールは底までの威力は無かった気がする。
「昔、まだ魔力の制御が今よりも下手だった子供の頃でしたら森が燃え尽きていたかもしれませんわ」
「そんなに!?」
「冗談ですわよ」
エリネスさんは悪戯っぽく笑うと。
「そんなこと、焰竜でもなければ無理ですわ」
と続けた。
焰竜か。
コアだけになった姿でダスカール王国に封印されているという伝説のドラゴン。
未だにそのコアから放出されるエネルギーだけでも膨大なものになるという話が本当だとしたら、この辺り一帯を焼き尽くすなんて造作も無いに違いない。
授け人たちに倒される前の姿を一度見てみたいと思うのは、俺がこの世界の人間では無いからなのだろう。
この世界はゲームや物語ではなく現実だとわかっているはずなのに、どうしてもドラゴンというものに対しては憧れを持ってしまう。
そんなことを考えて足が止っている俺を追い越して、エレーナが泉の畔に先にたどり着く。
「凄い……タクミさんもお母様も早く来てください」
慌てて俺もエリネスさんとともに畔に向かう。
そしてエレーナに急かされるように泉の中を覗き込んだ。
「うわぁ」
楕円形に広がる泉は、縦十メートル、横十五メートルほどだろうか。
岸から二メートルほどはなだらかな下りになっていて、十センチほどの魚が何匹も泳いでいるのが見える。
透明度がかなり高いのだろう。
その辺りまでは、光の加減次第でまるで水が無いかのように見え、魚が浮いているかのように錯覚してしまうほどだった。
だがその先。
「底が見えないな」
途中まで存在した海底が突然見えなくなり、ぽっかりと泉の中に大きな穴が空いていた。
いったいどれくらいの深さがあるのだろう。
まさに『深淵』である。
「深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いているのだってか」
「何ですか、その言葉?」
「俺のいた世界で有名な言葉でね――」
俺は有名なニーチェの格言の意味をエレーナに教えようと泉から目をそらし掛けたときだった。
ふと何かがその深淵の中に見えた気がした。
「どうかしたんですか?」
「今、泉の底に何か見えた気がしたんだけど」
「魚じゃないですか?」
いや、魚じゃない。
それにその何かはこちらを見ていた気がする。
まさに深淵もまたこちらを覗いていたように感じたのだ。
「エレーナ、エリネスさん」
「はい?」
「どうかしましたか?」
俺は片手を横に広げ、俺の話を聞いてもう一と泉を覗き込もうとしていた二人を制する。
そしてそのままゆっくりと後ろに一歩後退り、緊張を孕ませた声音で二人に告げた。
「二人とも、すぐに泉から離れて木の陰に」
返事も無く、無言で離れていく二人の気配を背に俺は深淵を見つめる。
徐々に鋭敏になって行く感覚。
これは『ゾーン』だ。
「やっぱり何か俺たちを狙ってる生き物が潜んでるってことか」
ゾーンの発動条件はわからない。
だが今までの経験上、この感覚が表れるのは身近に危機を感じたときだった。
さっき泉の中を覗き込んだとき、一瞬だがゾーンの感触があった。
美味く言葉に出来ないのがもどかしいが、俺は俺自身のその感覚を信じてエレーナたちを遠ざけたのだ。
「来るっ」
俺は足を肩幅に広げ、少し腰を落とし、いつでも動ける体制を取る。
それと同時に、泉の深淵から何か巨大なものが猛烈な勢いで浮上してくると、そのまま水面をぶち破り泉の上空に飛び上がったのだ。
「で、デカいっ!」
空を舞う長く太い紐のような胴体は目算で五メートルは超えるかもしれない。
「ヘビ……いや、違う。あれは――」
しかしその体に存在する背びれや尾びれ、そしてヌメヌメした体表が、そのバケモノがヘビでは無いことを現していた。
「あれは鰻だ!」
水面を飛び出し、俺に向かって落ちてくるその姿は完全に鰻に見える。
だが、それも間違いだと次の瞬間俺は気付かされた。
「えっ」
俺に向かって飛んでくる鰻の口が突然ぱかりと大きく円状に開く。
びっしりと気持ち悪いくらい小さな歯が並んでいるその口を見て、俺は鰻に似た別の生き物を思い出し叫んだ。
「ヤツメウナギじゃねーかっ!!」
咄嗟に真横に向かって跳躍した俺のすぐ横を、ヤツメウナギの上半身が通り抜ける。
その横顔には獲物を狙う鋭い瞳と、ヤツメウナギ特有のエラ穴が並んでいた。
「あれ? 目が多いな」
「タクミ様。その生き物はテンイールですわ!」
「テン……十ってことかな」
地面を数回転がった後、俺はゆっくりと立ち上がる。
ずずんと地面をヤツメウナギの巨体が、うねうねとうねりながら泉にもどろうとしている。
『フゴッフゴッ』
テンイールのエラ穴から聞こえるのは鳴き声なのだろうか。
「穴が9つあるな。で、本物の目と合わせて十目の鰻――テンイールってわけか」
でも左右合わせたら二十あるんじゃね?
ヤツメウナギだって十六目鰻だよな。
そんなどうでも良いことを考えながらも俺は動く。
「先に襲ってきたのはお前のほうだからな!」
俺は泉に逃げ込もうとしているテンイールに接近すると、右拳をその巨体に叩き付ける。
「ひうっ」
つるんっ。
しかし当たればただでは済まないくらいの威力の拳は、テンイールの体表を覆う滑りのせいで滑り、あらぬ方向に俺はよろけて転んでしまう。
「タクミ様。テンイールに打撃は効きませんわ」
「だったら私がファイヤーボールで倒します」
隠れていた木の陰からエレーナが飛び出し、テンイールが飛び込んだ泉に向かって手のひらを構えた。
泉の中に目をやると、浅瀬を悠々と長い体をくねらせて泳ぐテンイールの姿が見える。
深淵に戻っていかないところを見ると、どうやらヤツはまだ俺たちを喰らうことを諦めていないのだろう。
「いや、あいつは俺が倒す」
俺は慌ててエレーナに魔法を使わせないように、泉との間に滑り込むように移動した。
「どうしてです?」
どうしてって、そりゃ決まっている。
「エレーナの炎魔法が強力なのは知ってる。間違いなくヤツを一撃で黒焦げに出来るだろう」
「ええ、だから任せてください」
「いや、だからダメなんだ」
俺は小さく頭を振る。
「意味がわかりません」
「だってさ、エレーナの魔法をアイツが喰らって消し炭にでもなったら――」
俺は泉から飛び上がり、俺を喰らおうと襲いかかってきたテンイールの攻撃をサイドステップで躱し。
「食べられなくなっちまうだろうがっ!!」
そう叫んでテンイールの横っ面に向けて拳を叩き付けたのだった。
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