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本編
33.髪色と姿
しおりを挟む1時間後…
掲示板のスレ書きを見てみるが特に真新しい情報もなくただ雑談と実際に起きた現象の話をしているばかりだった
「うーん、流石に昨日の今日では何も出てないか」
『というより運営側が情報をストップさせてるみたいだねこれ』
「クラフターズオンライン自体そこまで人口多くないってのもおおきいのかもな」
『…ねぇねぇ』
「な、なんだ…?」
『そろそろ見せてよ、人狼姿』
「…はぁ…わーったよ、人化解除」
ポフンという音とともにジュランの身体に変化が起きた
『おぉ…朝もちらっと見たけどちゃんと耳がある!』
「鏡あるか?出来れば全身映るやつ」
『確か倉庫にしまってたかな…持ってくるわ』
「頼んだ」
.
.
.
.
.
.
.
.
『おまた、せ!』
よっこいしょと目の前に全身が映る姿見を置く
「さて、現実を見るか…」
ため息を一つ吐き姿見を見る
鏡には体つきは元のままだがそこに立派な狼の耳と尻尾がついている姿が映っていた
「あー…なるほど…耳も尻尾も感覚あるなこれ」
フサフサ、クイックイッ
尻尾を揺らりと動かし耳の向きを変えてみる
触れてみると触った感覚と体温を感じた
『人間の耳もちゃんとあるんだ』
「お前だって猫耳生えてる時ちゃんと人間の耳あるぞ?」
『そうなんだ…びっくりして見てなかったw』
「あとは…これ髪色も変わるみたいだな」
『…髪色…こんなだったっけ?』
「あの強制ログアウトの前に髪色変えて遊んでたからな、多分それが反映されたんだろ」
灰色に赤のメッシュが入った髪を触りつつ言う
『レアドロ?それとも誰かに錬金してもらったの?』
「レアドロだったかな、カラースライムってのを倒すとまれにランダムな色の染色剤が落ちるって聞いたことないか?」
『…あぁ!確率がものっすごく低くて普通のドロップがスライムゼリーだけだし出る色もランダムだから時間の無駄って掲示板に上がってたやつか!』
「それそれ」
『っはぁー…暇人かよ』
「お前が言うな」
『そういえば今ゲーム内で髪型とか色とか変えたらこっちに反映されたりするのかな?』
「うーん、無いんじゃないかな、なあちょっとこっちのステータス見てくれよ」
そう言ってパソコンを開きゲーム内のステータスを見せる
『あれ?髪色灰色だけじゃん、赤のメッシュはどうした?』
「あれ時間限定のヤツなんだよ、確か現実時間の3時間ぐらいしか持たない」
『なるほど…姿は強制ログアウト前のステータスに表示されてる髪型や色が反映されたのか』
「みたいだな」
『タイミング悪く遊びで色変えてたやつが居たら…』
「あっ…(察し)」
社会人でもINしたまま出かけた人やこっそりやりながら仕事していた人もいただろうし、髪色とかを変えて遊んでたやつも数人いるだろう…多分
奇抜な髪型と色にしてたらそりゃ…ご愁傷さまだな(-人-)
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