現実でもクラフトできる!?

寝狐

文字の大きさ
上 下
20 / 36
本編

18.樹海の店と狐面店主

しおりを挟む
しばらく景色を見ながら歩いていると案内役の鹿が立ち止まった

"ここから先に向かわれますとお店に着くことができます、では私はこれで失礼します"

といい一瞬の瞬きの間に居なくなっていた

『妖精とか精霊とかの一種なのかな?』

「どうなんだろうな…」




鹿と別れ数分、視界が開けた場所にでた

「何もないぞ?」

『え?』

ただぽっかりと木の生えてない地面が広がっていた

"システム適合、導を確認………ダウンロードします"


ゴゴゴゴ
『!?』
「は!?ダウンロード…?」


"ダウンロード完了、神秘の店・創りやクートが現れました"
アナウンスとともに魔女の家のような見た目の建物が現れた


『は…え?』

「…さっきまで何も無い所だったのに…」

『えっと…鑑定』

"創りやクート…ゲーム世界でのものを買うことが出来る
主に装飾品や食物、種などの非戦闘用物資のみ扱っている
支払いはゲーム内硬貨か現金"


『色々買えるみたいだね』

「じゃあ行ってみるか」



カランコロン♪
扉を開けると中は見た目よりも広く様々な物で棚が埋めつくされていた

『すみませんー?どなたかいらっしゃいますか?』

「はーーーい!!今行きまーす!」

ドタバタと音がし狐面を被った男性がでてきた

「いらっしゃいませ、こんな時間に珍しいですね、なにかお探しでしょうか?」

『えっと…あークラフターズオンライン内でここの事が書いてあったので来たんですが』

「…クラフターズオンライン内…?ああ!なるほど」

「ここは戦闘用以外のものがある感じか」

「そうですよー、食料品や衣服、調理器具や実験器具、非戦闘用のものならなんでもありますよ」

『じゃあ、ゲーム内にもあったんだけど…隠蔽の耳飾りってあります?』

「隠蔽の耳飾りですか…ちょっときてもらいますね」

「きてもらう…?」

「…彼の者の望みしもの…おいでませ…」

そう狐面の店主が呟くと棚の一角が光り小さな箱が飛んできた

『わぁ…』

「おぉ…」

「さて、こちらのものでどうでしょうか?」

小さな箱を開けると中には赤いしずく型の宝石がついた耳飾りが1つあった

『これは片耳だけで大丈夫なんですか?』

「んー、大丈夫ですよ、気になるのでしたら鑑定を使ってみてもいいですよ」

『じゃあ…鑑定』

"隠蔽の耳飾り…隠蔽の魔法が掛かった純度の高い魔石が使われている
魔力2000を消費することで丸一日使うことが出来る"

「いい品でしょ?なかなか貴重でねー、つける相手も選ぶし…まぁお客さんなら大丈夫でしょ?」

鑑定も弾かれなかったし、と言う
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

愚者による愚行と愚策の結果……《完結》

アーエル
ファンタジー
その愚者は無知だった。 それが転落の始まり……ではなかった。 本当の愚者は誰だったのか。 誰を相手にしていたのか。 後悔は……してもし足りない。 全13話 ‪☆他社でも公開します

Cursed Heroes

コータ
ファンタジー
 高校一年生の圭太は、たまにバイトに行くだけで勉強も部活もやらず一つのゲームにハマっていた。  ゲームの名前はCursed Heroes。リアルな3Dキャラクターを操作してモンスター達を倒すことにはまっていた時、アプリから一通のお知らせが届く。 「現実世界へのアップデートを開始しました!」  意味が解らないお知らせに困惑する圭太だったが、アプリ内で戦っていたモンスター達が現実の世界にも出現しなぜか命を狙われてしまう。そんな中彼を救ってくれたのは、ゲーム世界で憧れていた女ゲーマー『ルカ』だった。  突如始まってしまったリアルイベントに強引に巻き込まれ、自身も戦う羽目になってしまった圭太は、やがてゲーム内で使っていたキャラクター「アーチャー」となり、向かってくるモンスター達を倒す力を身につけていく。  彼はルカに振り回されながらも、徐々に惹かれていくが……。  学校通ってバイトに行って、ゲームをしつつモンスター退治、それとちょっとだけ恋をするかもしれない日常。圭太の不思議な新生活が始まった。

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます

おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」 そう書き残してエアリーはいなくなった…… 緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。 そう思っていたのに。 エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて…… ※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。

過程をすっ飛ばすことにしました

こうやさい
ファンタジー
 ある日、前世の乙女ゲームの中に悪役令嬢として転生したことに気づいたけど、ここどう考えても生活しづらい。  どうせざまぁされて追放されるわけだし、過程すっ飛ばしてもよくね?  そのいろいろが重要なんだろうと思いつつそれもすっ飛ばしました(爆)。  深く考えないでください。

遠くの光に踵を上げて

瑞原唯子
ファンタジー
敗北を知らない18歳の少年と、一族から蔑まれてきた10歳の少女の、出会いから始まる物語。

(完結)足手まといだと言われパーティーをクビになった補助魔法師だけど、足手まといになった覚えは無い!

ちゃむふー
ファンタジー
今までこのパーティーで上手くやってきたと思っていた。 なのに突然のパーティークビ宣言!! 確かに俺は直接の攻撃タイプでは無い。 補助魔法師だ。 俺のお陰で皆の攻撃力防御力回復力は約3倍にはなっていた筈だ。 足手まといだから今日でパーティーはクビ?? そんな理由認められない!!! 俺がいなくなったら攻撃力も防御力も回復力も3分の1になるからな?? 分かってるのか? 俺を追い出した事、絶対後悔するからな!!! ファンタジー初心者です。 温かい目で見てください(*'▽'*) 一万文字以下の短編の予定です!

ここは貴方の国ではありませんよ

水姫
ファンタジー
傲慢な王子は自分の置かれている状況も理解出来ませんでした。 厄介ごとが多いですね。 裏を司る一族は見極めてから調整に働くようです。…まぁ、手遅れでしたけど。 ※過去に投稿したモノを手直し後再度投稿しています。

処理中です...