現実でもクラフトできる!?

寝狐

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本編

15.オバァ・バババと夕食

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_ゲーム内夕方_

『さて、そろそろバババさんの所にいきますか』

深緑の屋根の家の前に着くと灯りがついていた


コンコンとノックをすると目付きの鋭い女性が出てきた
【何の用ですかい?】

《こんばんは、こちらはバババさんのお家で間違いないでしょうか?》

【えぇ、そうですが】

《実は、オバァ・バババさんに教えてもらいたいことがありまして…》
〈あ、これもし宜しければ召し上がってください〉
そう言ってドラゴンステーキを差し出す

【おやおや、こんな珍しいものをありがとうね】
目元が緩みニコリと優しく微笑む

【お前さんら夕食は食べたかい?】

〈《まだです》〉

【なら一緒に食べないかい?一人で食べるのは寂しいのよ】

〈では、まだドラゴンステーキもありますので一緒に食べましょう〉

【嬉しいわぁ、さあ入って入って】

《お邪魔しまーす》

【少し待っていてちょうだいね】
そういって台所の方へ消えていった



『…やっぱり凄いなこのゲーム』

「だよな、NPCとは思えない…誰か運営の人が入って演じてますって言ってもおかしくないな」

『夕飯食べながら親睦深めてスキルのこと教えてもらう感じでいけそうかな?』

「多分大丈夫だろ」



【お待たせ、お肉だけじゃあれだから少しスープとサラダを作ったのお口に合うといいんだけど…】

《美味しそうです!》

〈なんかすみません…〉

【良いのよ、久しぶりのお客様だもの…いただきます】

《いただきまーす!》
〈いただきます!〉

"ドラゴンステーキ…普通品質、食べると1時間攻撃力が上がる

オバァのサラダ…普通品質、食べると30分間異常状態にかからなくなる

オバァのスープ…最高品質、食べると1日程空腹にならなくなる"



【綺麗に食べてくれたわね、嬉しいわぁ】
《ご馳走様でした、とても美味しかったです》
〈ご馳走様です〉





お茶を飲み一息ついたところでオバァ・バババは話し始める

【お前さんらが求めているのは人化のスキル、隠蔽のスキルでしょう?】

《はい》〈そうです〉

【人化の方は…おや、片方は人狼の方でしたか、では天使猫の…イオさんだったかな?こっちへおいで】

オバァの前にいくと頭に手を置かれ

【少し目を瞑ってくださいな…では、いきますよ…'知識伝授'】

"オバァ・バババから人化・獣化のスキル、隠蔽の知識を学びました"

《…ありがとうございます》

【では人狼の…ジュランさんには隠蔽と料理の知識を…'知識伝授'】

"オバァ・バババから隠蔽、特殊料理の知識を学びました"

〈ありがとうございました〉

【なぁに、ドラゴンステーキに比べたら安いものですよ、また来てくださいね、その時は美味しいお菓子とお茶をご馳走しますよ】

《はい!またきます》
〈さようなら〉

扉を開けて出ようとするとパタパタとオバァ・バババがかけてくる

【ちょっとまって、多く作りすぎてしまったから持っていってちょうだい】

〈え、ありがとうございます!〉

【また来てね~】
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