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本編
1.学校?行くわけないじゃん
しおりを挟む分厚いカーテンで真っ暗な部屋の中、もぞもぞと布団から出てくる人影
『ふわぁああぁ……ん、寝落ちしたか…今何時だ?』
寝ぼけながら時計を見るといつも起きる時間
(そういえば、充電してから寝たっけ… ?)
.
いつもの充電場所にスマホがない
探してみると枕の下に
『やっぱり…』
充電を確認しようとしたが電源が切れていた
(昨日の夜はゲームしてて寝落ちだもんな、そりゃ切れちまうよな…とりあえず家を出るまでになんぼか充電しとくか…)
欠伸をしながらノロノロとスマホに充電器を挿しリビングへ
『はよー…つっても誰もいないが』
俺の名前は陰山 太陽 (かげやまたいよう)
太陽って言う陽キャにいそうな名前が付いているがその逆の陰キャ、まぁ、弄られキャラみたいなもんだと思う
両親はというと、俺が高校に入学した当日に交通事故に巻き込まれ亡くなってしまった
それ以来、頼る親戚もいないので1人で暮らしている
『はぁ、学校面倒いな……サボるか』
ついでに不登校
電話で文句を言われるだけ
なぜなら、学年順位は10位以内をキープ、授業中はほぼ寝ているが当てられても直ぐに答えをだせるぐらいには頭がいい
(授業なんざ暇人がうけるもんだろ、
まわりはうるさいし、行っても寝るだけだからな…まぁ)
『一応、担任に連絡しとくか、LINEで
[はよーございます、今日は気分が乗らないので行きません]っと送信!
…もう既読ついた…えっと、
[担任って言う立場としては来て欲しいが、まぁ来ても暇だろ、了解だ]
さっすがいっちゃん!わかってる~』
担任の市山 悟(いちやまさとる)
みんなからはいっちゃんという愛称で呼ばれてる
『よーし!昨日の続き続き!』
俺が今ハマっているのはクラフターズオンラインという某クラフトゲーム+MMORPGのいいとこ取りをしたようなゲームだ
ステータス表記は名前、種族、レベル、体力、魔力、素材ポイントと分かれている
リリース直後から毎日欠かさずやっているため、レベルはサーバーレベルの最大である200LVである
『昨日は…って建物の強度が落ちてるな……
採取に行っている間にモンスターとかpkが拠点荒らしに来たかぁ』
自分で好きなところに拠点を作り農場のようなものや巨大建築を作ったりできるが、モンスターや他のプレイヤーが襲撃してきたりすると作った建物の耐久値が減るので修理をしなきゃいけない
『昨日集めててよかったー、あり?いっちゃんinしてんじゃん』
《あれれ~?サボり~?w》
〈お前じゃないんだからサボりじゃない、テスト中だから暇なんだよ〉
《生徒にバレないように気をつけろよーw》
〈おう、ゲームやりすぎんなよ〉
そう言っていっちゃんもといプレイヤー名ジュランとの会話を終えた
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