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むか~しむかし、あるところにお爺さんとお婆さんが暮らしておりました。
「また都に鬼が出たそうじゃ」
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仲の良いお爺さんとお婆さんはいつもの世間話をした後、支度をして出発しました。
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こんぶらこ・・・ひっきこもり・・・こんぶらこ・・・ひっきこもり・・・
と流れてきました。
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ピピピピピ・・・ピー!
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昆布はそのまま川を流れて行きました。
昆布が川を下っていると一緒に1つのお椀が流れているのに気が付きます。
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昆布は喰われてなるものかと逃げるように川を更に下流へと流れていきました。
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