鴉喰の華 ～日本に転生したのに、異世界に転移させられた！～

二部１章 ラビニット

魔王も始動

「・・・・で如何でしょうか？」

「Ｏh・・・」

クリカラの提案とは、地上全ての管理を行う提案であった。そのルートとは五つ。シンプルからハードの魔王ルートだったよ。

この世界を舐めているよ。

「それしか無いのか？」

「他には、リバクゼル王を後ろから操るのもあります。」

「それって？」

「征服ルートに成ります。」

「おおい！」

「マスターを神にしての宗教ルートもありますが。」

「もっと嫌！」

「国家を統一しないと、戦争に成りますが？」

「戦争は嫌だな。」

「他の案も考慮しときます。では、今はリバクゼル軍の事を提案します。」

この提案は助かる。無駄な労働力は要らない。

「リバクゼルに金龍を着けて、各国を降します。」

「却下！」

「リバクゼルに龍の魔石を持たして帰還させます。他の国が攻めて来るので、各個撃破にして」

「却下！」

「リバクゼルの軍を他の国に攻めさせます。」

「却下、却下！はーはー。何で戦争したいの！」

「予測です。リバクゼル王が健在で城に帰れば、他の国はどうするのか。」

「それで？」

「恭順か攻めるかの二択に成ります。」

「帰さなければ良くない？」

「それでは、食糧が問題になります。」

「それは何とかなる。」

「地下に住ますよりも、家が必要になりますね。」

「そうかー。んー、家ね。」

篤郎の思考は、家へと向いた。
この時点で、クリカラは別の予測を立てていた。

《トトメスに連絡。目の開発を優先します。》

《理論と構造をアテナに送ります。》

《受理しました。指示をお願いします、クリカラ。》

《マスターの魔法学、紋章学をリリースします。》

篤郎が恐れていた事が、解禁されていた。
篤郎の知識からの魔法を使う事に。