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二部1章 ラビニット
激戦、死の森 5
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奴隷紋章に絶対条件を付け加え、攻撃と防衛を優先させたインターフェースを作りたい。
その為の魔石が必要なのだが、龍の魔石では足らない。魔力の保管、保有量は良いのだが、その分大きくなる。
頭としては良いのだが、それでは量産に適していない。
と言って、作らないと悪い所が分からないのだ。机の上の理論と現物の違い。
技術者が陥る、理論上の事。
安全だけを考えるなら机上の理論が強いが、その為の物を作らないといけない。
逆に物造りだけだと、理論が無いので意味が無い物を作っているだけになる。
日本の技術の多くが、この理論が無いだけで不可解な使い方だけになっている。
それを医療にとか工場の機材にとかに変えると、爆発的な物になる。
それが、理論と実地の融合だ。
理論はある。
実地は、今から行う。
これが完成すれば、悩みの解決になる。
「またか!」
篤郎のイライラは、眼鏡に表示される。
それは、『名前を付けて下さい。』の要求だ。
「アーカイブのどこがいけない?」
『既に『固有名詞』として存在するため、名前には適しておりません。』
「なっ!そんな事は無いだろ?」
『気に入りません。名前を要求します。』
「だー!」
声を出せないが、言葉で抗議を受けるのは辛い。
眼鏡にメール機能がつくのも異常なのに、それをオフにする機能は無い。
眼鏡様を手放すのは、知識を捨てる様なものだ。
ならば、名前を付けるか?気楽に付けて前の様な事になるとしたら、身が持たない。
慎重にしたいのだが、それも儘ならない。
『私の名前は?』
気が強くて、知識を求める。そんな名前?
「アルキメデス。」
『爺臭いので辞退します。』
「おま!たくっ、天海は?」
『怪しい破戒僧もイヤです。』
「何処の知識だ!」
『主人の知識です!』
「おふー。」
俺の知識をいつ抜き取ったのかは置いといて、名前だけで面倒な事になるとは思わなかった。
「ララ」
『主人はキキですか?』
「ー。」
多分、特殊なヲタクしか知らない事を言ったぞ!てか、俺の知識にそんなの有ったのか?
「トト。いや、トトメスだな。」
「ナイ◯の川を・・・・」
「・・・・もうアーカイブで良いよな?」
『わーい!私の名前はトトメスだ!』
「・・・・」
多分いや絶対に知ってるな!そんな昔の話を理解してるのだから!3回り以上も離れているよな?
「ん?何で俺の話す言葉が解っている?」
『嬉しいです!ありがとうございます。』
「おい、」
『トトメスは仕事に戻ります。』
「あいつ、絶対に俺の魔方陣を勝手に組み込んでいるな。」
頭が痛い。
人間的な思考があるのなら、トトメスにも子孫繁栄の心を入れなくてはならない。
死が終わりであり、始まりなのだと思考、思念としておこう。
仕事が増えた。
本題に入ろう。
様は多様性に優れた、魔石いや魔晶石にしたい。
魔石にはランクが有るが、魔晶石はランクは無い。例にすると、Sランクの魔石は魔晶石の代替えは無理だ。
この魔晶石に変えるのは、前の常識と合うのか問題だ。
一つの魔石を出して、眼鏡様に鑑定してもらう。Bランクの魔石と表示されるが、他の中略などは出ない。
「魔晶石に変えれないのかな?実験だな。」
他に6つの魔石を置いて、魔石に魔力を流す。
するのは、分解。融合などでは無い。
魔石になる理論と言うより、推論は魔力の保持量が関係していると思われる。だから、魔石に上回る魔力を入れる事は出来ない。そして、魔石には色が着いている。それと、形が歪で石に近い。
魔晶石は、魔力溜まりの場所の地下深くに発見される事が多い。それが、年月を経るとダンジョンとなる。
前の世界で、何度かダンジョンコアを見たのだが、七色に輝いている。魔晶石は無色なのに。
形も水晶石に似てる。
だとしたら、魔石を分解して魔力と石に分解して、石を圧縮してから水晶体に変えてから、魔力から不純物を取り除いた魔力を入れたら?
理論が出来たら、実験を開始する。
普通なら魔石の分解などは、出来ないのではなくしない。
実験だから、篤郎は簡単に考える。
分解する魔力量は、分解する物質の魔力量の2倍。石を融合して圧縮し水晶体に変えるとなるとその物質の8倍。魔力から不純物を取り除く為の魔力は8倍。
並列作業なのに、スキルに並列化は無い篤郎が鼻歌を鳴らしながら進めて行く。
「ん、魔力量が足らない?もっと必要か、なら。」
魔力量が足らないなら、魔力を足せば良いとの単純な考えだが、その量は108倍。
地下室は、魔力の量がどえらい事になっている。
核爆発級を、軽く百回も超える量になる。
金龍なんかは、元の姿に戻り巣に逃げ帰ってしまう程のビビり様だった。
後に奴隷達の証言で、金龍の地位は奴隷達の下になる。
高濃度の純水な魔力が水晶と融合していくが、今度は水晶体の方が持たない。
「水晶も高密度にしないと駄目かー。水晶ならば地下から集めて圧縮して加工するか。」
魔力を維持したまま、水晶体も密度と純度が上がる。
高密度と高密度の融合を経て、魔晶石が完成する。
「出来たー!」
トトメスにも無い、新たな歴史的な物が完成した。
その為の魔石が必要なのだが、龍の魔石では足らない。魔力の保管、保有量は良いのだが、その分大きくなる。
頭としては良いのだが、それでは量産に適していない。
と言って、作らないと悪い所が分からないのだ。机の上の理論と現物の違い。
技術者が陥る、理論上の事。
安全だけを考えるなら机上の理論が強いが、その為の物を作らないといけない。
逆に物造りだけだと、理論が無いので意味が無い物を作っているだけになる。
日本の技術の多くが、この理論が無いだけで不可解な使い方だけになっている。
それを医療にとか工場の機材にとかに変えると、爆発的な物になる。
それが、理論と実地の融合だ。
理論はある。
実地は、今から行う。
これが完成すれば、悩みの解決になる。
「またか!」
篤郎のイライラは、眼鏡に表示される。
それは、『名前を付けて下さい。』の要求だ。
「アーカイブのどこがいけない?」
『既に『固有名詞』として存在するため、名前には適しておりません。』
「なっ!そんな事は無いだろ?」
『気に入りません。名前を要求します。』
「だー!」
声を出せないが、言葉で抗議を受けるのは辛い。
眼鏡にメール機能がつくのも異常なのに、それをオフにする機能は無い。
眼鏡様を手放すのは、知識を捨てる様なものだ。
ならば、名前を付けるか?気楽に付けて前の様な事になるとしたら、身が持たない。
慎重にしたいのだが、それも儘ならない。
『私の名前は?』
気が強くて、知識を求める。そんな名前?
「アルキメデス。」
『爺臭いので辞退します。』
「おま!たくっ、天海は?」
『怪しい破戒僧もイヤです。』
「何処の知識だ!」
『主人の知識です!』
「おふー。」
俺の知識をいつ抜き取ったのかは置いといて、名前だけで面倒な事になるとは思わなかった。
「ララ」
『主人はキキですか?』
「ー。」
多分、特殊なヲタクしか知らない事を言ったぞ!てか、俺の知識にそんなの有ったのか?
「トト。いや、トトメスだな。」
「ナイ◯の川を・・・・」
「・・・・もうアーカイブで良いよな?」
『わーい!私の名前はトトメスだ!』
「・・・・」
多分いや絶対に知ってるな!そんな昔の話を理解してるのだから!3回り以上も離れているよな?
「ん?何で俺の話す言葉が解っている?」
『嬉しいです!ありがとうございます。』
「おい、」
『トトメスは仕事に戻ります。』
「あいつ、絶対に俺の魔方陣を勝手に組み込んでいるな。」
頭が痛い。
人間的な思考があるのなら、トトメスにも子孫繁栄の心を入れなくてはならない。
死が終わりであり、始まりなのだと思考、思念としておこう。
仕事が増えた。
本題に入ろう。
様は多様性に優れた、魔石いや魔晶石にしたい。
魔石にはランクが有るが、魔晶石はランクは無い。例にすると、Sランクの魔石は魔晶石の代替えは無理だ。
この魔晶石に変えるのは、前の常識と合うのか問題だ。
一つの魔石を出して、眼鏡様に鑑定してもらう。Bランクの魔石と表示されるが、他の中略などは出ない。
「魔晶石に変えれないのかな?実験だな。」
他に6つの魔石を置いて、魔石に魔力を流す。
するのは、分解。融合などでは無い。
魔石になる理論と言うより、推論は魔力の保持量が関係していると思われる。だから、魔石に上回る魔力を入れる事は出来ない。そして、魔石には色が着いている。それと、形が歪で石に近い。
魔晶石は、魔力溜まりの場所の地下深くに発見される事が多い。それが、年月を経るとダンジョンとなる。
前の世界で、何度かダンジョンコアを見たのだが、七色に輝いている。魔晶石は無色なのに。
形も水晶石に似てる。
だとしたら、魔石を分解して魔力と石に分解して、石を圧縮してから水晶体に変えてから、魔力から不純物を取り除いた魔力を入れたら?
理論が出来たら、実験を開始する。
普通なら魔石の分解などは、出来ないのではなくしない。
実験だから、篤郎は簡単に考える。
分解する魔力量は、分解する物質の魔力量の2倍。石を融合して圧縮し水晶体に変えるとなるとその物質の8倍。魔力から不純物を取り除く為の魔力は8倍。
並列作業なのに、スキルに並列化は無い篤郎が鼻歌を鳴らしながら進めて行く。
「ん、魔力量が足らない?もっと必要か、なら。」
魔力量が足らないなら、魔力を足せば良いとの単純な考えだが、その量は108倍。
地下室は、魔力の量がどえらい事になっている。
核爆発級を、軽く百回も超える量になる。
金龍なんかは、元の姿に戻り巣に逃げ帰ってしまう程のビビり様だった。
後に奴隷達の証言で、金龍の地位は奴隷達の下になる。
高濃度の純水な魔力が水晶と融合していくが、今度は水晶体の方が持たない。
「水晶も高密度にしないと駄目かー。水晶ならば地下から集めて圧縮して加工するか。」
魔力を維持したまま、水晶体も密度と純度が上がる。
高密度と高密度の融合を経て、魔晶石が完成する。
「出来たー!」
トトメスにも無い、新たな歴史的な物が完成した。
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