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二部1章 ラビニット

学ぶべき事

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『知識の鏡』とはなんぞや?

当然だが、見慣れない物が在れば混乱する。
が、何かを知るためには、使う方が良いと考えるのが篤郎だ。

「何だろう?取り敢えず、選択するか。」

篤郎は釦を押す感覚で、『知識の鏡』を使った。
一枚の鏡が、篤郎の手の内にあった。

「何だ?」

そうして鏡を覗くと、

「えっ?うおっ!」

鏡を通して見ると、名前と種類と詳細が頭に表示された。
そう、草の名前や詳細な説明が頭の中に流れて来るのだ。

「鑑定してくれるのか?」

と言っても、草の名前ももどきと最後についていて、正確さは非常にあやふやだ。

何を持って、ヨモギモドキとか何なの?

問題はモドキが食えるのかも不安がある。

どのみち、何かは食べなくては飢え死にしてしまう。生きるためには、ヨモギモドキも食べるしかない。

「あっ、ニンニク(モドキ)発見!おや、あそこには椎茸モドキとブナシメジ(モドキ)もあるぞ!こっちの地面には黒トリュフ(モドキ)もあるだと!」

考えよりも、体が勝手に動くのは仕方がない。
山は、危険もあるが生きるための食料倉庫でもある。知識が無いと駄目だが、知っていると宝庫になる。次いでに、知識と実地訓練は重ねておくべきだ。
あやふやな知識は、毒にしかならない。

他の食材と共に、塩が必要になる。

塩とは海水から取るのが一般的なのだが、山でも塩が取れる場合がある。
岩塩と呼ばれる物がそうだ。要は、海水が地面の下に溜まり、海水が塊何万年してから地殻変動で出てきた物が岩塩となる。

ま、他にも塩を作れるのだが、お薦めはしない。
これは、精神的に来るものがあるし、人として駄目な行動だからだ。

もちろん、狩猟を平気で出来る俺は別だ。

ヒントは、塩を持つ生き物だ。

さて、此処まで食材が有るのなら岩塩が有ってもおかしくは無い。
見て探すと、行きたかった場所の地下に岩塩が在るようなのだ。

「よし、これ等をしまって岩場まで行くか。お前達、歩けるか?」

篤郎は、何時もの調子で聞いてしまい反省する。
ボロ着を着た少女達を見て我慢を出来るのか?と。

「とりあえず、食事だな。ウサギ肉の炙り焼きだな。」

ウサギ肉を取り出して、オーソドックスに直火(火魔法)で仕上げる。

これは、これで旨いのだが、色んな味を知ってからだと物足りない。
兎に角、ステンレスの食器に肉を切り分け、ステンレスのコップに水を満たす。

それを、子供達が貪る様に食べる。

一見したらほのぼのなのだが、色々とおかしい風景でもある。
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