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第11章 モンスター

篤郎再始動!

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人間の思考を閉じる為の行為は、色々とある。

一番の要因は、外からの強いダメージが多い。次に病気で心の病が伸びて来ている。

篤郎を車で引いたとか病気でとかの理由で、思考を止める事は出来ない。

今は、そんな身体になったはずなのに思考を停止する羽目になっていた。

何故、停止したのか?

此には理解してもらう方が難解でもあり、簡単に理解されるのかも知れない。

要は、18歳の彼女も居ない男に理想の女性の胸に顔を埋めていれば、奥手の男は思考をシャトダウンしてしまう。

そんな事は無いと言えるのは、抱いた相手に理想も憧れも無いからだ。

例えば、憧れの人がリデアナ・グランデとして、抱いてくれた人が石原さとみなら気絶などしない。それと同じ心理と言えば分かるだろうか?
どんな理想であれ、篤郎の今は止まっている。

「マスター!」

「固まっているニャ。」

「どないしたんやろ?」

「魔王様・・・・」

「父様!父様!父様!」

この状況では、名前を呼ぶのが効率良く思考を戻す事が出来るのだが、篤郎には通じて無かった。

思考を絶った人が、現世に戻す方法とは、1に名前、2に必要な人の声、3に心配してる事案を言うになる。(私の場合は2で戻りました。)
これ以外にも、数多くあるので試す事を勧めます。

「仕方がありません。」

ルナは篤郎の頭を胸に当てると、一つの声を聞かせた。それは、誰かの泣き声であった。
幼い赤子の声が、篤郎の鼓膜から全身に流れた。

(泣き声?ああ、泣くなよ。泣くんじゃない。)

白い光を掛けあがるのと、

「レオン!」

「マスター!」

「主様!」

「魔王様!」

「起きたニャ!」

篤郎は周りを見てから、涙を流した。

「レオンが居ない・・・・」

「マスター!落ち着いて下さい。レオン様は安全な場所に居ます、落ち着いて。」

それを聞いた篤郎は、ゆっくりと息を整えると、

「済まん、ルナ。」

「お久しぶりです、マスター。」

「此処は、この世界は元のままか?」

「はい、マスター。」

「では、何故部屋が使えない?」

「召喚魔法に、バグが入っていたのが原因かと。」

「バグ?」

「はい、アルテウル関連ですが。」

「またか・・・・」

構成させたとしても、過去の泥水が濁してしまうものだ。
こうなると、何を言っても信じてもらえないが、此処は異世界で篤郎が居る。
責任は、管理者のミネルシルバにあるのだから、後で何かさせれば良いだろう。

「直せるか?」

「少し、時間が掛かります。」

「分かった、それではまた頼む。」

「はい、マスター!」

篤郎が立ち上がると、

「それでは行くぞ。」

「はい、マスター!」

「はいです!」

そうして、篤郎は動き出した。

『・・・・・』

妖怪達は、何が何だか分からないで呆けていた。
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