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第11章 モンスター

神です

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不意の光にやられた。

要は、フラッシュバン(手榴弾)を目の前で発火されたら分かるだろう。
目が、光でやられて白い世界が暫くなるのだ。
目が焼かれた様な痛みを感じてしまい、苦しむのだ。
だから、

『目がー!』

『痛いー!』

『ギャー!』

光とは、多いと苦しむのだ。逆に拷問としては最強かもしれない。
因みに、苦しむ時間は短いのだが、今回は長い。

何が起こっているのかも分からない、暗闇よりももがく結果となった。

「大丈夫ですか!」

「目がー!」

「痛いニャー!」

「く、苦しいー!」

明るいのと、明る過ぎとは違うのだ。

「もう明るくありませんよ!」

「いだいー!目が、目がー!」

「光が!痛いニャー!」

「く、目が眩む!」

篤郎は、痛みとフラッシュの後遺症が引いているが、ぬらりひょんと猫又はまだ眩しい様だ。

九尾の狐は、座って落ち着いていた。

実は、九尾の狐は落ち着いていたのでは無く、座ってやり過ごしていたのだ。もちろん、初めは痛がっていたが、ある程度で座って心を静めていたのだ。流石はとー(ドサッ)

「まだ、辛いな。」

「光が強すぎでしたな。」

「ご、ご免なさい。」

薄目だが、ぼんやりと姿を確認した篤郎は、

「子供?」

「主様、シラクラですわ。」

「シラクラ?子犬の?」

「はい、父様!」

はい!謎ワード来ました!

「父様?誰がだ?」

「父様は父様です!」

「いや、俺生んでないし。」

子供とかは、レオンだけで十分だ。てか、恋人さえ居らんのにー!

「主様。」

「なに?」

「シラクラが親と言うのは、この世に生まれる為に人力されたからです。」

「人力って。早めただけだし。」

「その力が、シラクラの元になったのです。」

「父様は、名前もくれました!」

どや顔のシラクラの姿を、視界にある。ぼんやりだが、輪郭とか分かりだした。

「名前って、つけただけやん。」

「それで、十分どす。」

「えっ?」

「名前を着けた事により、神格化が進んだようですな。初めて神さんが生まれる様を見してもらいましたわ。」

「・・・・また、やった?」

九尾の狐は嬉しそうに、頷いたのだ。
やっと、目がまともに捉える事が出来たのだが。

「えっ?シラクラ?」

「はい!」

子犬のままに、3歳児サイズの着物を着たシラクラが居たのだ。
それは、可愛いだけの存在でしかなかった。

「か、可愛い!」

「わっ!」

急に抱き抱えて、もふもふを始める事になる。

「こいつ、可愛い!」

「あいー!」

「もふもふだ!」

「くぅーん!」

篤郎の堪能タイムが、執行された。
こいつ等は、蚊帳の外になるのだが。

「何で痛みが取れぬー!」

「焼けるニャ!痛いニャ!酷いニャー!」
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