388 / 505
第11章 モンスター
高笑いの聖女
しおりを挟む
「流石は、聖女様です!」
「ははは、私を大事にしないと知らないわよ?ふふふん。」
高笑いをかます、エメリア。
一度の大きな称賛に酔いしれてるのは、挫折や謙虚な心が無いからか?いや、有ったとしても、あの酔いに呑まれるのは、仕方がない。
若いのだから、大きな挫折をして大きな人になれば良いのだ。
が、それは元の世界での話。
蛮勇な世界では、一度の大きな挫折は死を招く。
肩書きが有っても、貴族主義な世界で血筋も無い小娘に価値が有るだろうか。
こんなに有名になっても、価値が無くなれば死ぬのだ。
子供であれ、俺には関係は無い。
ま、性格を見極めてから判断しよう。
「貴方も、私を敬いなさい!」
前言撤回、見捨てよう。
篤郎は笑顔で、エメリアに頭を下げた。
「凄いぞ、聖女様ー(棒っ)。」
「分かれば良いのよ!おほほほほほっ。」
馬鹿につける薬はないとあるが、薬はある。
それは、方って置く事が一番の薬になる。
要は、痛い目に合わないと理解出来ないのだ。
どんな人でも、その落とし穴に落ちる。
人として真価を発揮するのは、這い上がる時なのだから。
だが、前にも書いた世界。
有名に成りすぎたら、落ちる穴は深くなる。
だから、最悪でも斬首、悪くて刺殺、良くて毒殺、最高なら奴隷となる。
そんな、状況で助けるなど不可能だが、何かしら手助けはするかも知れない。
それは、結果を見てからになるだろう。ただし、今はDマイナスなのだが。
「国を救い、世界を救うのは私なのよ!」
「はい!」
「すごーい(棒)。」
「おほほほほほほほっ!」
もう一ランク下げとくか。
こうして、調子に乗ったエメリアは、
「今は仕方ないけど、端に座りなさいよ。」
「まっ、お優しい!」
「はい(棒)。」
元々、端に座って居たのだが、エメリアに言われると腹が立つ。
だからといって、言葉に出さない。
酷い事を受けた人の一番悪い処で、良い状況になれば元の事を忘れる。
忘れて、下に見て酷い言葉を言ってるのも、後に反省する事になる。
特に若い時に、やんちゃな事以上をした人は、後に後悔する。
その人が公正しても、虐められた人は許さない。
謝って許して貰える事は無い。
表面だけ許される事があっても、必ず見捨てる。
やられた者の気持ちと、やった側の気持ちは合うことが無いのは、上から見るのと、下から見るの位の差がある。
それが中間になる時はあるが、決して同じ場所に留まる事は無い。
それは、努力しないからであって、怠けるのは人の性でしかない。
その結果は、落とし穴に落ちる事に繋がる。
これは、長い長い人生の中で何度もある事だ。
『愚者は経験に学び、賢者は過去(本)から学ぶ。』と言う言葉がある。
人は賢者になる為に努力するが、賢者の道のりは長い。
だが、経験に学びながら経験を忘れてしまうのが人。
本当なら、努力をしていれば本にもなるのだが、成らないのは努力しないからだ。
若い時こそ、賢者か愚者かに分かれる。
だから、
「私しか居ないのよ!おほほほほほほほっ!」
も、経験になるのだ。
もちろん、失敗して学びになるのだが、今は無理な話だ。
彼女の過去に何が有るのかは知らない。
知らないから、判断は此れからになる。
過去を知っても、同情出来るかは此れからの行いなのだから。
間違ってはいけない。
助け合う世界などではないのだから。
「ははは、私を大事にしないと知らないわよ?ふふふん。」
高笑いをかます、エメリア。
一度の大きな称賛に酔いしれてるのは、挫折や謙虚な心が無いからか?いや、有ったとしても、あの酔いに呑まれるのは、仕方がない。
若いのだから、大きな挫折をして大きな人になれば良いのだ。
が、それは元の世界での話。
蛮勇な世界では、一度の大きな挫折は死を招く。
肩書きが有っても、貴族主義な世界で血筋も無い小娘に価値が有るだろうか。
こんなに有名になっても、価値が無くなれば死ぬのだ。
子供であれ、俺には関係は無い。
ま、性格を見極めてから判断しよう。
「貴方も、私を敬いなさい!」
前言撤回、見捨てよう。
篤郎は笑顔で、エメリアに頭を下げた。
「凄いぞ、聖女様ー(棒っ)。」
「分かれば良いのよ!おほほほほほっ。」
馬鹿につける薬はないとあるが、薬はある。
それは、方って置く事が一番の薬になる。
要は、痛い目に合わないと理解出来ないのだ。
どんな人でも、その落とし穴に落ちる。
人として真価を発揮するのは、這い上がる時なのだから。
だが、前にも書いた世界。
有名に成りすぎたら、落ちる穴は深くなる。
だから、最悪でも斬首、悪くて刺殺、良くて毒殺、最高なら奴隷となる。
そんな、状況で助けるなど不可能だが、何かしら手助けはするかも知れない。
それは、結果を見てからになるだろう。ただし、今はDマイナスなのだが。
「国を救い、世界を救うのは私なのよ!」
「はい!」
「すごーい(棒)。」
「おほほほほほほほっ!」
もう一ランク下げとくか。
こうして、調子に乗ったエメリアは、
「今は仕方ないけど、端に座りなさいよ。」
「まっ、お優しい!」
「はい(棒)。」
元々、端に座って居たのだが、エメリアに言われると腹が立つ。
だからといって、言葉に出さない。
酷い事を受けた人の一番悪い処で、良い状況になれば元の事を忘れる。
忘れて、下に見て酷い言葉を言ってるのも、後に反省する事になる。
特に若い時に、やんちゃな事以上をした人は、後に後悔する。
その人が公正しても、虐められた人は許さない。
謝って許して貰える事は無い。
表面だけ許される事があっても、必ず見捨てる。
やられた者の気持ちと、やった側の気持ちは合うことが無いのは、上から見るのと、下から見るの位の差がある。
それが中間になる時はあるが、決して同じ場所に留まる事は無い。
それは、努力しないからであって、怠けるのは人の性でしかない。
その結果は、落とし穴に落ちる事に繋がる。
これは、長い長い人生の中で何度もある事だ。
『愚者は経験に学び、賢者は過去(本)から学ぶ。』と言う言葉がある。
人は賢者になる為に努力するが、賢者の道のりは長い。
だが、経験に学びながら経験を忘れてしまうのが人。
本当なら、努力をしていれば本にもなるのだが、成らないのは努力しないからだ。
若い時こそ、賢者か愚者かに分かれる。
だから、
「私しか居ないのよ!おほほほほほほほっ!」
も、経験になるのだ。
もちろん、失敗して学びになるのだが、今は無理な話だ。
彼女の過去に何が有るのかは知らない。
知らないから、判断は此れからになる。
過去を知っても、同情出来るかは此れからの行いなのだから。
間違ってはいけない。
助け合う世界などではないのだから。
0
お気に入りに追加
120
あなたにおすすめの小説
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
別に構いませんよ、離縁するので。
杉本凪咲
恋愛
父親から告げられたのは「出ていけ」という冷たい言葉。
他の家族もそれに賛同しているようで、どうやら私は捨てられてしまうらしい。
まあいいですけどね。私はこっそりと笑顔を浮かべた。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
夫から国外追放を言い渡されました
杉本凪咲
恋愛
夫は冷淡に私を国外追放に処した。
どうやら、私が使用人をいじめたことが原因らしい。
抵抗虚しく兵士によって連れていかれてしまう私。
そんな私に、被害者である使用人は笑いかけていた……
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
【完結】辺境伯令嬢は新聞で婚約破棄を知った
五色ひわ
恋愛
辺境伯令嬢としてのんびり領地で暮らしてきたアメリアは、カフェで見せられた新聞で自身の婚約破棄を知った。真実を確かめるため、アメリアは3年ぶりに王都へと旅立った。
※本編34話、番外編『皇太子殿下の苦悩』31+1話、おまけ4話
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる