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第11章 モンスター
名前は?
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此処からは、ネタよりも王道異世界がエメリアに現れた。
「王からの使者が来られました。」
「はい。」
臭い町から、綺麗な空気の馬車に乗り、王都に向かった。
異世界の聖女が降臨した事になったのだが、異世界から誰か来た事が在るみたいだ。
とにかく、使者がエメリアを褒め称えるのだ
外行きの顔を崩さないが、結構疲れる。
そして、此方の人の顔は、とにかく良いのだ。美男子からダンディまで揃って居る。
女性も美女が多い。なのに、
「エメリア様はお美しい!」
と言われても、嬉しくは無い。
このクラスで美しいなら、ここの人は何なの?神の御使い?それとも、絵画の人?
そう、耐えながらの苦行を強いれられた。
それと、
「異世界からの聖女、エメリア様だ!」
の言葉を連呼される事だ。
恥ずかしいの一言だよ。
何が聖女よ。
レベルも1しかないのよ。
ある程度のレベル上げをしないと、使い物にならないのに。
この恥ずかしいままに、王都に向かったのだ。
「大きい。」
「ワンブーヘ王都ですから。」
「壁も大きいですね。」
「ありがとうございます!しかしながら、我が国の壁は5メートルで、魔国の壁は10メートル近く有るとか。本当に悩ましい事です。」
「はぁ。」
不遜と言うか、異世界ワードが出てきた。”魔国”である。
字の如くの国なら、魔族と戦っているの?
「今は、それよりも王に会って下さい!」
「えっ、でも。」
「我等の悩みを、お聞き下さい!」
「はい。」
「ありがとうございます!それでは・・・・」
魔国と言うことは、魔王が居るとなる。
多分だが、最終目標が魔王だろう。
それと、聖女の対となる”勇者”の存在が気になる。
王道物語には、勇者と聖女とかの仲間の力を合わせてクリアするのだろう。
だが、王に会う事と国の事を話すのを聞いていると、他にも問題があるのだろう。
例えば、国の争いとかが考えられる。
魔王と戦う前に国を救うイベントだ。王道の基本となる。
「・・・・様、聖女様!」
「どうしました?」
「城に着きました。お降り下さい。」
馬車の扉は既に開いており、兵達が並んでいた。
ん?あれ?王都の都は、どうなっていたのか知らないよ?
顔には、謎が深まった事を隠しながら、馬車を降りて王が待つ部屋に向かう。
と言うか、兵も美男子が多い。
心の汁が既に一杯である。
「聖女、エメリア様。」
「はい。」
「ワンブーヘ王が居る、王の間に着きました。声がかかりましたら、お進み下さい。」
「はい。」
閉じられた扉の前で待たされる。
暫くして扉が開らかれて、
「異世界よりの聖女、エメリア・カペリート・ミツキ・マッカーティ様、ご入場!」
ラッパが鳴り響き、エメリアは歩いた。
厳かと思いたいが、何処かお遊戯会の雰囲気を感じた。
何処を見てもイケメンかダンディの二種類しか居ないからだ。
そして、王も綺麗な二枚目なら、どうすれば良いよりもギャグでしか無い。
とにかく、表情を変えない様にしていた。
そして、王より距離を取った場所で立ち止まり、かしづいた。
「初めまして王様。」
気が付かずに言ってしまった。
本来なら『お初にお目にかかります、エメリア・カペリート・ミツキ・マッカーティです。』と言わなくてはならない。
それらを簡略したと言うよりも、普段通りの言い方になっていた。
しかし、誰も何も言わなかった。
なので、
「良く来てくれた、聖女よ。」
「はい。」
「我が国に滞在してくれ。」
「ありがとうございます。」
「疲れたであろう、下がって良いぞ。」
「はい。」
短い会話になった。
扉に向かって歩いているときに思った。
(出会った人の名前って、私聞いて無いよね。)
「王からの使者が来られました。」
「はい。」
臭い町から、綺麗な空気の馬車に乗り、王都に向かった。
異世界の聖女が降臨した事になったのだが、異世界から誰か来た事が在るみたいだ。
とにかく、使者がエメリアを褒め称えるのだ
外行きの顔を崩さないが、結構疲れる。
そして、此方の人の顔は、とにかく良いのだ。美男子からダンディまで揃って居る。
女性も美女が多い。なのに、
「エメリア様はお美しい!」
と言われても、嬉しくは無い。
このクラスで美しいなら、ここの人は何なの?神の御使い?それとも、絵画の人?
そう、耐えながらの苦行を強いれられた。
それと、
「異世界からの聖女、エメリア様だ!」
の言葉を連呼される事だ。
恥ずかしいの一言だよ。
何が聖女よ。
レベルも1しかないのよ。
ある程度のレベル上げをしないと、使い物にならないのに。
この恥ずかしいままに、王都に向かったのだ。
「大きい。」
「ワンブーヘ王都ですから。」
「壁も大きいですね。」
「ありがとうございます!しかしながら、我が国の壁は5メートルで、魔国の壁は10メートル近く有るとか。本当に悩ましい事です。」
「はぁ。」
不遜と言うか、異世界ワードが出てきた。”魔国”である。
字の如くの国なら、魔族と戦っているの?
「今は、それよりも王に会って下さい!」
「えっ、でも。」
「我等の悩みを、お聞き下さい!」
「はい。」
「ありがとうございます!それでは・・・・」
魔国と言うことは、魔王が居るとなる。
多分だが、最終目標が魔王だろう。
それと、聖女の対となる”勇者”の存在が気になる。
王道物語には、勇者と聖女とかの仲間の力を合わせてクリアするのだろう。
だが、王に会う事と国の事を話すのを聞いていると、他にも問題があるのだろう。
例えば、国の争いとかが考えられる。
魔王と戦う前に国を救うイベントだ。王道の基本となる。
「・・・・様、聖女様!」
「どうしました?」
「城に着きました。お降り下さい。」
馬車の扉は既に開いており、兵達が並んでいた。
ん?あれ?王都の都は、どうなっていたのか知らないよ?
顔には、謎が深まった事を隠しながら、馬車を降りて王が待つ部屋に向かう。
と言うか、兵も美男子が多い。
心の汁が既に一杯である。
「聖女、エメリア様。」
「はい。」
「ワンブーヘ王が居る、王の間に着きました。声がかかりましたら、お進み下さい。」
「はい。」
閉じられた扉の前で待たされる。
暫くして扉が開らかれて、
「異世界よりの聖女、エメリア・カペリート・ミツキ・マッカーティ様、ご入場!」
ラッパが鳴り響き、エメリアは歩いた。
厳かと思いたいが、何処かお遊戯会の雰囲気を感じた。
何処を見てもイケメンかダンディの二種類しか居ないからだ。
そして、王も綺麗な二枚目なら、どうすれば良いよりもギャグでしか無い。
とにかく、表情を変えない様にしていた。
そして、王より距離を取った場所で立ち止まり、かしづいた。
「初めまして王様。」
気が付かずに言ってしまった。
本来なら『お初にお目にかかります、エメリア・カペリート・ミツキ・マッカーティです。』と言わなくてはならない。
それらを簡略したと言うよりも、普段通りの言い方になっていた。
しかし、誰も何も言わなかった。
なので、
「良く来てくれた、聖女よ。」
「はい。」
「我が国に滞在してくれ。」
「ありがとうございます。」
「疲れたであろう、下がって良いぞ。」
「はい。」
短い会話になった。
扉に向かって歩いているときに思った。
(出会った人の名前って、私聞いて無いよね。)
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