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第10章 アルテウル

元悪魔の官僚

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話しを聞いて探索をする。

王で無くて、臣下の仕事だろう。

現代と云う文化に慣れ親しんだのだから、生きていた文化を否定したい訳でもない。

優秀な部下が来ているので、安心しているのだ。

アバンガルド星からの百人も来てくれている。

見た目は人の姿をしているのだが、彼等は古の悪魔と言われている存在なのだ。それが、好い人ぶりを発揮していた。

法律に関しての事を詳しく紹介をして、細部までを明確に記して発布していた。

内政に30人、県令に30人、警備隊に30人、軍隊に10人に振り分けられている。

普通なら不可能でも、元悪魔が行うと十分な人数である。

だから、元貴族達が要らなくなり、身分を剥奪されて畑仕事についている。

因みに、外交はしてない。

いや、ダクネトに来る国など居ないからだ。

産業も植物も鉱石も目立った物が無かったのだ。いや、してなかった。ありきたりな、事を続けていたのだ。

ダクネトの悪い所には、貴族達だけが裕福だった事が多い。犯罪行為をしても、大抵はお目こぼしがあった。

それが無くなっただけでも、ダクネトは住みやすくなるのだが。

篤郎と言う、改造魔が楽しんで町を村を変えている。

七日間あれば、ダクネトは魔国と変わらない衣食住になる。

篤郎の速度を熟知している、臣下にとっては『正念場』の七日間になるだろう。

そう、篤郎が介入するまでに、全ての下地を作らなくてはならないのだから。

次の移民団が、来るのにも七日。

今のダクネトは、上も下も忙しい状態である。新たな農業をしているのだから。特に稲作を行っている。

篤郎は、今はお酒を飲まないが、お酒には拘りを持っている。

ワインはあるのだが、果汁酒の種類も少ない程度が、この世界だった。ウイスキー、コニャック等の洋酒も無いし、日本酒や焼酎等も無いのだ。日本酒には特に優良的に捕らえている。

お酒の古酒化は、ワインを筆頭に各種あるのだが、日本酒の古酒は無い。

それは、古酒に向かないのでは無く、木の樽に入れて低温の保存をしてこなかった事と、日本酒と言う制度が古酒を造らないのだ。

活水を加えずに、低温の樽に保存しての古酒化。

篤郎の夢は、まだ研究段階だが、現実に上手いモノは作れている。

何故に拘るのか?それは、魔法での最速化による古酒化計画を冗談でしたところ、恐ろしく旨いのが出来た為だ。

今の日本と言う国では不可能な古酒化。

もし、やるのなら泡盛や焼酎、ウイスキーを越えるモノになる。

その土壌が、ダクネト国にはあった。

何も無い土地だが、地下には上等な水が存在しているのだ。

目ざとい、篤郎はその事が分かっている。

その為の職人も、本国から連れて来る。

魔国では、日本酒としての場所は87ヵ所目になる。

篤郎の調べた知識は、ルナ達を合わさって古い世界を急速な発展をしている為の魔国でもある。

改変の為の人員に、奴隷紋章なのでもあった。



因みに、アバンガルドの住民が、人の形をしているのにも理由はある。

形が無かった生き物が、形を受け入れるには抵抗があるのが本来なのだ。否定したい気持ちがあったが、篤郎の襲来以降はその嫌悪感は無くなった。

それは、生きる為に必要だと、本能が理解して人の形を受け入れた為である。死を理解してる程度では、細胞も動かないが、本能が死を理解した時は、細胞から生きる為に必要な行動を取る。

それを進化と云うのか、退化と云うのかは置いといて、変化を受け入れるのだ。受け入れられないモノは消える。

それが、自然の摂理なのだろう。



この様に、ダクネト国は百人の臣下を筆頭にして、新たな国作りを7日で整える事になっている。

変化、変革が容易に出来たのも、篤郎と云う人なのだろう。
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