鴉喰の華 ～日本に転生したのに、異世界に転移させられた！～

第９章 ミネルシルバ

魔国の小話

魔国の犯罪率は低い。

人口も１００億を突破したのに対して、全体の１％しか発生はしていない。

地球でも殺人だけで見たら、世界では１０％を軽く超える。他の犯罪を入れると発生率は高い。それも公表してる分でだ。届けを出してない分を加えた何処まで伸びるのか・・・・

魔国での犯罪として、報道される中でも多いのが事故である。

次いで詐欺になる。殺人が少ないのは、発生する前に捕らえて居るからだ。誘拐も行動から犯行に及ぶまでに潰すのだ。犯罪を犯す理由は問わず、犯行前でも容赦はしない。もちろん、前でも言い訳も許さない。

犯罪に多いくある性犯罪でも、大人子供関係無く潰すのは、魔国だけだろう。勿論、虐めや家庭内暴力でもだ。

自由だから、と理由で他人を傷付ける行為に敏感に動いている。性的欲求などのプレーは除いてだが。

要は、犯罪の定義は篤郎の認識から摘出されて、犯罪者の特定にしている。虐めでも口を聞かないや無視は放って置くが、された側のケアは行う。などの心のカウンセリングも行っている。

犯罪に問答無用なのは集団であっても許さない。ギャンブルであれ詐欺であれ、行ったら最後には犯罪奴隷となり、奉仕が待っている。

なお、犯罪前にでも適用される。

だから、冒険者ギルドでの因縁は不可能である。お節介以外は、地面に這いつくばって奴隷落ちになるのが魔国なのだから。

では、犯罪が起きる事故とは？
意外と知られては居ないが、軽くから重い事故が起こる。ふっとした事で何が行われるかは、分からないものが多い。もっとも、虫ゴーレムの直ぐに治療をするので、人々が困る事にはなって無いのだが、これ等を含めて犯罪率は１％になる。

因みに、検挙率は９９％に留まってしまうのは、冒険者と言う特殊な仕事によるものだ。仕事まで保証しないのが、魔国の恐ろしい面でもある。

残りの１％については、魔王と配下になっている。殆んどが建造物の破壊だが、ルナ達によって修復はしている。

さて、奴隷の処遇は戦争に投入するか、鉱山や昔ながらの畑仕事や森林環境を整える仕事やモンスター狩り等の仕事が多い。目立つ赤、オレンジ、黄色のストライプが入った囚人服を着ての奉仕になる。背中には何をしようとしたのか、分かる様に記載される。だから『言いたく無い』のセリフは使えない。

その中でも一番酷なのは、街の清掃作業になる。

顔も隠せない状況下で、犯罪がバレての作業になる。石はダメだが、生卵ぶつけは許されるになる。生卵の支給はゴーレムが行ってくれる。

だから、犯罪者の人権は無い。

因みに、収容所には監視者は居ないが監視は行われている。些細な事もバレているので、グループになったり、収容所での権力等も厳しい罰が与えられる。

例えば力の低下。力を百分の１に下げられたら、どうなるのか？食べるパンでも、歯が欠ける様になる。

犯罪を犯す者の戒めは、大きい代償がある。
それらを許さないのが、魔国なのだ。

魔国は魔国である。

悪事を許す事などは決して無いから魔国なのだ。

行き過ぎた正義も悪になる。

それが、魔国なのだから。