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第8章 魔王討伐
異世界龍と正体
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「くそ~、本当に気を付けくれよ!」
「済みません。」
「みぃ!」
街で服を買わす事になったが、街の住人達は裸に近くても気にしてなかった。やはりクリーチャーどもには性別は難しいのだろう。
セクシー路線が嫌いな訳では無いが、露骨なのは基本的に嫌悪してしまう。多分、元の女の感情が残っているのだろう。せいとは言わない。
篤郎となって、個人的に女性の服を購入させられたのは二度目だ。まさかクリーチャーに買うことになるとは・・・・・
「それに顔とかもあってましたね!」
「あー服以外はな。」
「済みません。」
「お前達は性別の分別は無いの?」
「有りますよ。」
「へっ?」
「私は、後10年で男になります。」
「はぁあ?!」
「大体、30年から50年周期で男女の性別が変わるんです。だから、子供が出来る女の時は大変なんです。出来にくいんですよね。」
リーチャは笑いながらも話してくる。クリーチャーなのに・・・
「どうして、人の姿?」
「本当の姿は、篤郎様が嫌いと言われて。それに観測員は、液体化でないと出来ないのです。龍達を刺激しないようにです。」
「ああ、龍ね。そうそう、龍の観測だっけ?そんなに龍が怖いのかい?」
「ええ、龍は清らかな為に、元々の私達では近付けないのですが・・・・」
「どうした、リーチャ?」
「みぃ?」
篤郎とチャーミーは不思議そうな顔をしている。
「その、龍なんですよね。」
「龍?」
「ええ、龍です。」
リーチャは汗をかいているし、言いよどんでいる。
聞いたらダメなのか?
「龍の観測だろ?」
「ええ、そうです。」
「龍を見た事は?」
「遠くからですが、有ります。」
「なら、此処には龍なんか居ないじゃ無いか?」
篤郎はチャーミーを撫でながら、道路を横断した。渡りきると、リーチャは、
「龍は居ます。」
「荒野にか?」
「いいえ。」
「いいえ?いいえとは、近くに居るのか?龍が?」
「はい。」
気まずそうに、指を指した。
「その、チャーミーさんが龍です。」
「なっ!?」
リーチャは返事を頷きで返した。
「龍?」
「はい。」
「チャーミーが?」
「はい。」
「可愛いのに?」
「それが龍なのです。」
篤郎はチャーミーを顔の位置にもってきて、チャーミーをマジマジと見た。
「龍なのか?」
「みぃ?」
チャーミーも悩んでいるようだ。
それは当たり前だ、チャーミーは可愛いもふもふさんだぞ!
「アバンガルドでは、元々は『リヴヤーターン』と言う言葉を使っていたのですが、ルナ様が龍と呼び名を変えました。」
「龍と言うよりも、もふもふさんでないか!」
「わー!待って下さい!」
「なんだよ、またチャーミーを虐めるのか?」
「虐めません!私達の方が困っているのです。」
「なんで?」
「私達は元々は『悪魔』で、荒廃した世界に特化した人なのです。この世界の勝者とも言えますが、唯一『リヴヤーターン』には勝てないのです。」
「勝てない?」
「はい。『光』の『リヴヤーターン』には勝てないのです。」
「あー、元が闇だからか。」
「そうです。」
「しかし、こんな可愛いもふもふさんを龍なんて呼ぶのは、間違っているのな!」
篤郎は少し怒っていた。チャーミーは気配からすると寝ているみたいでした。
リーチャはごめんなさいと謝っていた。
「それよりも、もふもふさん達の元に急ごう。」
「えっと?」
「もふもふさん達にお菓子を作る約束をしてるのさ。」
「お菓子、ですか?」
「そう!急ぐぞ!」
篤郎はリーチャを背中に乗せると、一気に走り出したのである。
存在がどうのとかは篤郎には関係がない。篤郎の使命には、もふもふさん達にもてなす事だけを考えているのだから。
「もふもふさ~ん!」
「ど、どべてぐ・ギャー!」
「済みません。」
「みぃ!」
街で服を買わす事になったが、街の住人達は裸に近くても気にしてなかった。やはりクリーチャーどもには性別は難しいのだろう。
セクシー路線が嫌いな訳では無いが、露骨なのは基本的に嫌悪してしまう。多分、元の女の感情が残っているのだろう。せいとは言わない。
篤郎となって、個人的に女性の服を購入させられたのは二度目だ。まさかクリーチャーに買うことになるとは・・・・・
「それに顔とかもあってましたね!」
「あー服以外はな。」
「済みません。」
「お前達は性別の分別は無いの?」
「有りますよ。」
「へっ?」
「私は、後10年で男になります。」
「はぁあ?!」
「大体、30年から50年周期で男女の性別が変わるんです。だから、子供が出来る女の時は大変なんです。出来にくいんですよね。」
リーチャは笑いながらも話してくる。クリーチャーなのに・・・
「どうして、人の姿?」
「本当の姿は、篤郎様が嫌いと言われて。それに観測員は、液体化でないと出来ないのです。龍達を刺激しないようにです。」
「ああ、龍ね。そうそう、龍の観測だっけ?そんなに龍が怖いのかい?」
「ええ、龍は清らかな為に、元々の私達では近付けないのですが・・・・」
「どうした、リーチャ?」
「みぃ?」
篤郎とチャーミーは不思議そうな顔をしている。
「その、龍なんですよね。」
「龍?」
「ええ、龍です。」
リーチャは汗をかいているし、言いよどんでいる。
聞いたらダメなのか?
「龍の観測だろ?」
「ええ、そうです。」
「龍を見た事は?」
「遠くからですが、有ります。」
「なら、此処には龍なんか居ないじゃ無いか?」
篤郎はチャーミーを撫でながら、道路を横断した。渡りきると、リーチャは、
「龍は居ます。」
「荒野にか?」
「いいえ。」
「いいえ?いいえとは、近くに居るのか?龍が?」
「はい。」
気まずそうに、指を指した。
「その、チャーミーさんが龍です。」
「なっ!?」
リーチャは返事を頷きで返した。
「龍?」
「はい。」
「チャーミーが?」
「はい。」
「可愛いのに?」
「それが龍なのです。」
篤郎はチャーミーを顔の位置にもってきて、チャーミーをマジマジと見た。
「龍なのか?」
「みぃ?」
チャーミーも悩んでいるようだ。
それは当たり前だ、チャーミーは可愛いもふもふさんだぞ!
「アバンガルドでは、元々は『リヴヤーターン』と言う言葉を使っていたのですが、ルナ様が龍と呼び名を変えました。」
「龍と言うよりも、もふもふさんでないか!」
「わー!待って下さい!」
「なんだよ、またチャーミーを虐めるのか?」
「虐めません!私達の方が困っているのです。」
「なんで?」
「私達は元々は『悪魔』で、荒廃した世界に特化した人なのです。この世界の勝者とも言えますが、唯一『リヴヤーターン』には勝てないのです。」
「勝てない?」
「はい。『光』の『リヴヤーターン』には勝てないのです。」
「あー、元が闇だからか。」
「そうです。」
「しかし、こんな可愛いもふもふさんを龍なんて呼ぶのは、間違っているのな!」
篤郎は少し怒っていた。チャーミーは気配からすると寝ているみたいでした。
リーチャはごめんなさいと謝っていた。
「それよりも、もふもふさん達の元に急ごう。」
「えっと?」
「もふもふさん達にお菓子を作る約束をしてるのさ。」
「お菓子、ですか?」
「そう!急ぐぞ!」
篤郎はリーチャを背中に乗せると、一気に走り出したのである。
存在がどうのとかは篤郎には関係がない。篤郎の使命には、もふもふさん達にもてなす事だけを考えているのだから。
「もふもふさ~ん!」
「ど、どべてぐ・ギャー!」
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