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第8章 魔王討伐

異世界龍とクリーチャーに降格した人

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村というか町?いや、街に来た。

コロナイナ州や、ネバタ州にあるラスベガスなんかは近いかも知れないが、荒野から街が見えた時は嬉しいモノは無いようだ。

「ま、街だ!チャーミー、街に来たぞー!」

「みぃ!」

篤郎とて、嬉しい時は叫ぶ事に変わりはない。キャラに無いとかも言われるが、そんな事は無い。喜怒哀楽はあると自負しているのだ。人とはちょっと違うが。
街に入って、雑貨店もしくはスーパーを探し出した。人(?)に聞いたりして問題はなくスーパーに行き着いた。

「おいおい、マジか。」

入店して驚いたのは、見た目が普通だからだ。もちろん、砂糖は直ぐに見つかったのだが、

「値段はー、金はギル?」

まずは、金額に目がいった。
単位はギルであった。が、良く良く考えても、何でギルと言う単位になったのか分からない。統一とか文化の差は無くなったらしいが、異世界のアバンガルドでも単位が同じなのは助かると言うべきなんだが、意味が無いのは良いのかを考えても悩む。例えばドルの語源はボヘミアの銀山で鋳造された銀貨、ヨアヒムスターラーから来ている。だが、ギルには語源は無い。強いて言うなら、FFシリーズになるだろう。

「安いのかな?それに、和三方に黒砂糖まで有るのか?!全部は多すぎて無理だから、買えるだけでも買うか。他の材料も買いだめだ!」

「みぃみぃ?」

「大丈夫!任せて!買って、帰って、お菓子を作るね!」

「みぃ!」

料理男子の怖い所が出るが、女の人が作るねと男の作るねは、こだわりや時間は余裕で掛けて、量も作り過ぎる程に作ってしまうのだ。大抵は飽きて終わるが、飽きない男が作るねの言葉を言えば、相手を食わして潰すと言うべきか。腹一杯に食べてもらうではなく、潰すだ。
食べて旨くて潰す。男の料理の真骨頂とは、相手を潰す事が大事なのだから。

因みにギャル○根を潰す企画をすれば、沢山の男が両手を上げて美味しく潰す事だろう。
下町の男料理の店程怖いモノは無いのだから・・・・
大カート二台に大量の材料を買い込んで、会計に入った。

「いらっしゃいませ。」

「あ、この袋に入れて下さい。それと、このお札は使えますか?」

「はい。えっーと使えますね。」

「ありがとうございます。」

「・・・・合計で8万5千6百ギルになります。」

「えっと、はい。」

「ありがとうございました。」

買い物をして、袋を手にして帰る事にした。しかし、異様な者があらぬ者を連れて歩いて居るのだから、街の視線やヒソヒソが気になっていた。それに、龍の領域に向かっているのだから、色々な騒動が起こっていた。
最初に警官風な者達に声を掛けられた。

「ちょっと君、少し話せるかな?」

「ん、何ですか?」

「ちょっと聞きたいのだが、君の名前は?」

「藤並篤郎です。」

「何処から来たのかな?」

「何処から?んー、向こうからとしか言えませんね。」

「向こう?」

「ええ、荒野から来ました。」

「なっ?!ちょっと待って・・・・って、それ?」

「チャーミーと言います。ねー、チャーミー!」

「みぃ!」

チャーミーは多分胸を張っているのだろう。誇らしいからな。
当然、俺も誇らしい。

「はい。え!はい!トゥデイさん。」

「あ、えつ、あっ。」

二人は慌てていた。トゥデイと呼ばれた警官風はチャーミーを見て、呼んだ警官風は連絡してだ。

「トゥデイさん、ゴニョゴニョ・・・」

「なに!す、すいませんでした!お、お気をつけて!」

警官風な二人が逃げていった。トゥデイと呼ばれた警官風は、右手右足を綺麗に合わせてだ。何を緊張してるんだろう?

「行こうか、チャーミー。」

「み、みぃ。」

と、こんな会話を数回と、野次馬な人(?)達が群がる事も数回。気持ち悪い状態が続いた。
中には暴漢達が来たが、チャーミーを見ただけで逃げ出したのである。
可愛い子なのに失礼な奴等だよ!
面倒があっても、妨害までにはならなかったのは、チャーミーのお陰であった。だが、篤郎は知らない。

後でぶっ飛ばす!

篤郎は記憶力をフルに酷使しながら、大抵の人を覚えた。
荒野側に入り、チャーミーとの会話(?)をしながら歩いていると、

「あ、篤郎、サーまー!」

クリーチャーが居たのだ。
何故死んでないのだろうか?

「チャーミー、離れていなさい。」

地面にチャーミーを降ろして、篤郎は本気を出していた。

「化け物、シツコイんですけど?」

怒りから来た、言葉と怒気なんだろう。しかし、

「み、みぃ・・・」

「あ、篤郎サま?!落チ着いテ~!」

チャーミーとクリーチャーは震えていた。
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