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第8章 魔王討伐
異世界&パラレルワールド
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「で、君達の国の情報を聞きたいのだが?」
篤郎は勇者達を捕まえて、夕食にて尋問が始まった。見た目は緩い感じだが、実際には恐ろしい場である。一撃の龍砲で士気を奪ったセキちゃんに、それを追い立てた篤郎。逃げる事に長けていようと、逃げる事ができると逃げる事が出来ないでは、大きな隔たりがある。
簡単に言えば、逃げれないのだ。負けたのもあるが、武器も無くなり魔法を唱えるまでもなく、近代武器の前に勝てるはずがない。魔王が強いは別に置いといて、剣だけと銃では勝負は着いている。ようは聴かれた事に答えるだけになるからだ。
「国ですか?私達は、日本国と言う国です。」
「に、日本国?」
「はい。日本国の大坂府と言う街から来ました。」
「おおさかふ?」
「私と田渕は千里青雲高校で、厚木と竹下は梅花高校でした。」
「年は?17才だっけ?」
「はい。」
「異世界だね~。」
篤郎は驚いている。
「ちなみに、藤並とか言う知り合いとか居た?」
「あっ、はい。藤並篤司と言う友達が居ました。でも、そいつ4月に亡くなりました。交通事故で。」
「し、死んでるの・・・」
「マスター、やはり時空が乱れている様ですね。」
「だな。」
話の内容に不思議と思った厚木が聞いた。
「アツロウさんは、この状況が分かったのですか?」
「うん。だって俺、藤並篤郎だもん。」
「「「「はいっ?!」」」」
「ちなみにアルヘン国日本州朴伝庄内在住で庄内高校に在席している。」
「アルヘン国?」
「日本州?」
「パラレルワールドな世界から連れて来られたのだろうな。」
「「なっ!」」
「いやー、知った名前なのに、顔や髪の色が違うからね。だけど黒くすると似てなく無いしな。」
「あっ!あっ君にあった痘痕が有れば同じかも!」
「痘痕・・・本当だ!」
「ああ、痘痕ね。こっちに来て直ぐに治した。」
「な、治した!?」
「そ、治癒魔法でね。」
「治癒魔法?」
「てか、篤郎さんは魔法を?」
「使える。お前達は?」
「竹下と俺が使えます。」
「俺も少し使えるぞ?」
「厚木はー、使えた?」
「うー。ちょっと暴走するかな。」
「「「使えません。」」」
「ひどーい!」
「「「「あはははははははっ!」」」」
と、何となくが現実になった事を知り、堕神達の言葉が真実だった。面倒な事を知らないで、しでかした駄神に怒りつつも話し合った。
本当に欲しい答えにはたどり着かなかったが、駄神の加護が無いのかを聞いた。答えは無いだった。篤郎は笑い転げた。
「信じられない、あの駄神は加護も与えずに魔王と戦わせるなんて!ぶあははははははは!」
四人は、篤郎が壊れたと思った。意味が分からないからだ。
意味がある転移には、神が着く。試練がキツイなら、その神の加護が付くものだ。保険やなんやらでだ。
しかし、勇者となった四人には加護が無い。簡単なミッションで帰す気が無い事を物語る。
「あー、くそっ!面倒が増えた!」
「落ち着いて下さい、マスター。」
「可哀想です、マスター。」
落ち込む篤郎を見た。何が何なのか不明な四人にとっては、不安や戸惑う事しかない。だが、篤郎にとっては深刻な問題が増えてしまったのである。元の世界に戻す人達が増えてしまったのだ。しかも、アンダーグラウンドな別世界にだ。
簡単な問題ではない。無作為に選んだ駄神に期待など出来ないし、自力で何とか出来るのも分からないのだ。
「でもマスター。不謹慎ですが、ピンチこそがチャンスです。」
「チャンスって、何か出来るのルナ?」
「ただ、理論は出来るに成りなすが。転移でも異世界に、それも居た世界に帰るパスがどうなっているかが不安があります。マスターの世界とこの馬鹿達の世界が、どう繋がっているのかが先かも知れません。」
「む、難しそうだな。」
「マスターの為です。」
「ファイトです!」
「お、おー。」
篤郎は何とか持ち直す事ができた。
「それと、コイツらどうする?」
「篤郎様に進言します!」
「どうしたセキ?」
「はい!勇者達の弱さは確実ですので、Aランクのダンジョンから鍛え直したいと思います!」
「「「「えー!」」」」
「最高でも私に傷を付けれなければ、私の沽券に関わります!」
「ダンジョンねー。」
四人は篤郎に向かって、顔を左右に振って否定を表していたが、
「ほどほどにな。」
「はっ!」
「「「「のぉー!」」」」
篤郎は他の事に思案しだし、セキちゃんは感涙している。四人は頭を押さえてのたうち回っていた。
多分、ダンジョンに行くのが楽しみなのかな。
「「「「のぉー!」」」」
篤郎は勇者達を捕まえて、夕食にて尋問が始まった。見た目は緩い感じだが、実際には恐ろしい場である。一撃の龍砲で士気を奪ったセキちゃんに、それを追い立てた篤郎。逃げる事に長けていようと、逃げる事ができると逃げる事が出来ないでは、大きな隔たりがある。
簡単に言えば、逃げれないのだ。負けたのもあるが、武器も無くなり魔法を唱えるまでもなく、近代武器の前に勝てるはずがない。魔王が強いは別に置いといて、剣だけと銃では勝負は着いている。ようは聴かれた事に答えるだけになるからだ。
「国ですか?私達は、日本国と言う国です。」
「に、日本国?」
「はい。日本国の大坂府と言う街から来ました。」
「おおさかふ?」
「私と田渕は千里青雲高校で、厚木と竹下は梅花高校でした。」
「年は?17才だっけ?」
「はい。」
「異世界だね~。」
篤郎は驚いている。
「ちなみに、藤並とか言う知り合いとか居た?」
「あっ、はい。藤並篤司と言う友達が居ました。でも、そいつ4月に亡くなりました。交通事故で。」
「し、死んでるの・・・」
「マスター、やはり時空が乱れている様ですね。」
「だな。」
話の内容に不思議と思った厚木が聞いた。
「アツロウさんは、この状況が分かったのですか?」
「うん。だって俺、藤並篤郎だもん。」
「「「「はいっ?!」」」」
「ちなみにアルヘン国日本州朴伝庄内在住で庄内高校に在席している。」
「アルヘン国?」
「日本州?」
「パラレルワールドな世界から連れて来られたのだろうな。」
「「なっ!」」
「いやー、知った名前なのに、顔や髪の色が違うからね。だけど黒くすると似てなく無いしな。」
「あっ!あっ君にあった痘痕が有れば同じかも!」
「痘痕・・・本当だ!」
「ああ、痘痕ね。こっちに来て直ぐに治した。」
「な、治した!?」
「そ、治癒魔法でね。」
「治癒魔法?」
「てか、篤郎さんは魔法を?」
「使える。お前達は?」
「竹下と俺が使えます。」
「俺も少し使えるぞ?」
「厚木はー、使えた?」
「うー。ちょっと暴走するかな。」
「「「使えません。」」」
「ひどーい!」
「「「「あはははははははっ!」」」」
と、何となくが現実になった事を知り、堕神達の言葉が真実だった。面倒な事を知らないで、しでかした駄神に怒りつつも話し合った。
本当に欲しい答えにはたどり着かなかったが、駄神の加護が無いのかを聞いた。答えは無いだった。篤郎は笑い転げた。
「信じられない、あの駄神は加護も与えずに魔王と戦わせるなんて!ぶあははははははは!」
四人は、篤郎が壊れたと思った。意味が分からないからだ。
意味がある転移には、神が着く。試練がキツイなら、その神の加護が付くものだ。保険やなんやらでだ。
しかし、勇者となった四人には加護が無い。簡単なミッションで帰す気が無い事を物語る。
「あー、くそっ!面倒が増えた!」
「落ち着いて下さい、マスター。」
「可哀想です、マスター。」
落ち込む篤郎を見た。何が何なのか不明な四人にとっては、不安や戸惑う事しかない。だが、篤郎にとっては深刻な問題が増えてしまったのである。元の世界に戻す人達が増えてしまったのだ。しかも、アンダーグラウンドな別世界にだ。
簡単な問題ではない。無作為に選んだ駄神に期待など出来ないし、自力で何とか出来るのも分からないのだ。
「でもマスター。不謹慎ですが、ピンチこそがチャンスです。」
「チャンスって、何か出来るのルナ?」
「ただ、理論は出来るに成りなすが。転移でも異世界に、それも居た世界に帰るパスがどうなっているかが不安があります。マスターの世界とこの馬鹿達の世界が、どう繋がっているのかが先かも知れません。」
「む、難しそうだな。」
「マスターの為です。」
「ファイトです!」
「お、おー。」
篤郎は何とか持ち直す事ができた。
「それと、コイツらどうする?」
「篤郎様に進言します!」
「どうしたセキ?」
「はい!勇者達の弱さは確実ですので、Aランクのダンジョンから鍛え直したいと思います!」
「「「「えー!」」」」
「最高でも私に傷を付けれなければ、私の沽券に関わります!」
「ダンジョンねー。」
四人は篤郎に向かって、顔を左右に振って否定を表していたが、
「ほどほどにな。」
「はっ!」
「「「「のぉー!」」」」
篤郎は他の事に思案しだし、セキちゃんは感涙している。四人は頭を押さえてのたうち回っていた。
多分、ダンジョンに行くのが楽しみなのかな。
「「「「のぉー!」」」」
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