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第7章 魔王進行
2ヶ月経ちました
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神を信じている国は多い。ただ、アルテウルを信じ、アルテウルを祀る事を唯一の神事になっていた。およそ二百年前からの事だ。
当時の魔国は美形は少なく、見た目もみすぼらしかったので、何故か、その時の記録が残っていた。突然、人が狂った様に他の神を捨ててしまった事を、詳細に記し王城に残したのだ。
で、この度、魔国が起こり、降した国の書物庫を開き、全てをルナは知ることが出来た。
世界は広い。その事を知っている者はルナだけになる。既に衛星の数は10万台になった。惑星の至る場所を確認している。ただ、調査は終わっていない。平行し行うのは限界がある。必要な魔石の回収が進んでいないからだ。モンスターから得られる魔石はランクBでは意味がない。ルナ所有のゴーレムには、最低でもランクAの魔石がいる。
ルナの計画は、ダンジョンを押さえる事となっている。その為、魔国の進行は北に延びていた。旧帝国の支配圏はもとより、西側の諸国を支配する事が最優先となる。
一ヶ月の成果は、西側に有る国108を押さえるのに費やした。東側にも少し進行しているが、海にも目を向けている。
しかし、国を大きくするのは良いが、人心が離れると国家は成り立たない。その為に、ルナは篤郎の作った奴隷紋章を書き換える事にしたのだ。
篤郎の心に添えれる感じにしといて、魔国の行動に妨げにならないようにと努力したのだ。
2ヶ月経つと周辺の各国がざわついた。西に行けないのだ。いや、行くのは行けるが、帰って来ない。各国の王は独自に西に攻めて行った。
その為の魔石が大量に必要になったのだ。その急務を王に託したのだ。
「で、次のダンジョンはどこ!」
「えーと、レディ様からボルクに有る『悠久のダンジョン』ですね。確か、北のボッカルト王国に有る古いダンジョンだったと思います。」
「『悠久』!聞いた事が有るなー。」
「そうなんですかアツロウ様?」
「うん、昔にちょっとは聞いた事があるよ。」
「・・・・アツロウ様って、本当に17歳ですか?」
「何で?」
「冒険者になって半年程ですよね?」
「ああ、カードね。うん、そうだよ。」
「で、『悠久のダンジョン』を知っているのは、変なのですが。」
「変?」
怪訝そうな顔をしたリザイアと、分からない篤郎。
「ボッカルト王国って知らないですよね?」
「うん。」
「時や月日は知らなかったのに、ましてやボッカルト王国も知らないアツロウ様が、『悠久のダンジョン』を知っているのは変です。」
「あっ!」
上げては、いけない声を出してしまう。
「何で知っているのですか?」
「良いじゃん、別に。」
「良いですよ、別に。話してくれるまで見つめていますから。」
篤郎にとって、熱い眼差しは困る。元女でも、今の体は男なのである。性欲が多感なお年頃である。女性の色香には弱いのだ。特に目覚めた性のお陰で、色々と困っていた。モジモジする男の理論も、理解は出来た。出来ても、困る。胸が小さくても、女性なのだから。
「俺は寝る!」
篤郎は毛布を頭からかぶった。
「アツロウ様~♪」
「ネーテーマースー!」
こうして、4時間の旅を過ごしたのだ。飛行機で。
当時の魔国は美形は少なく、見た目もみすぼらしかったので、何故か、その時の記録が残っていた。突然、人が狂った様に他の神を捨ててしまった事を、詳細に記し王城に残したのだ。
で、この度、魔国が起こり、降した国の書物庫を開き、全てをルナは知ることが出来た。
世界は広い。その事を知っている者はルナだけになる。既に衛星の数は10万台になった。惑星の至る場所を確認している。ただ、調査は終わっていない。平行し行うのは限界がある。必要な魔石の回収が進んでいないからだ。モンスターから得られる魔石はランクBでは意味がない。ルナ所有のゴーレムには、最低でもランクAの魔石がいる。
ルナの計画は、ダンジョンを押さえる事となっている。その為、魔国の進行は北に延びていた。旧帝国の支配圏はもとより、西側の諸国を支配する事が最優先となる。
一ヶ月の成果は、西側に有る国108を押さえるのに費やした。東側にも少し進行しているが、海にも目を向けている。
しかし、国を大きくするのは良いが、人心が離れると国家は成り立たない。その為に、ルナは篤郎の作った奴隷紋章を書き換える事にしたのだ。
篤郎の心に添えれる感じにしといて、魔国の行動に妨げにならないようにと努力したのだ。
2ヶ月経つと周辺の各国がざわついた。西に行けないのだ。いや、行くのは行けるが、帰って来ない。各国の王は独自に西に攻めて行った。
その為の魔石が大量に必要になったのだ。その急務を王に託したのだ。
「で、次のダンジョンはどこ!」
「えーと、レディ様からボルクに有る『悠久のダンジョン』ですね。確か、北のボッカルト王国に有る古いダンジョンだったと思います。」
「『悠久』!聞いた事が有るなー。」
「そうなんですかアツロウ様?」
「うん、昔にちょっとは聞いた事があるよ。」
「・・・・アツロウ様って、本当に17歳ですか?」
「何で?」
「冒険者になって半年程ですよね?」
「ああ、カードね。うん、そうだよ。」
「で、『悠久のダンジョン』を知っているのは、変なのですが。」
「変?」
怪訝そうな顔をしたリザイアと、分からない篤郎。
「ボッカルト王国って知らないですよね?」
「うん。」
「時や月日は知らなかったのに、ましてやボッカルト王国も知らないアツロウ様が、『悠久のダンジョン』を知っているのは変です。」
「あっ!」
上げては、いけない声を出してしまう。
「何で知っているのですか?」
「良いじゃん、別に。」
「良いですよ、別に。話してくれるまで見つめていますから。」
篤郎にとって、熱い眼差しは困る。元女でも、今の体は男なのである。性欲が多感なお年頃である。女性の色香には弱いのだ。特に目覚めた性のお陰で、色々と困っていた。モジモジする男の理論も、理解は出来た。出来ても、困る。胸が小さくても、女性なのだから。
「俺は寝る!」
篤郎は毛布を頭からかぶった。
「アツロウ様~♪」
「ネーテーマースー!」
こうして、4時間の旅を過ごしたのだ。飛行機で。
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