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第6章 魔王誕生

終わったようです

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リデッシ国はエレリーナ星の大きな大陸(バリシック大陸と呼ばれる)の西南西の端にある。更にバリシック大陸とリデッシ国には山脈があり、大陸からは孤立した国になる。

過去に魔王が出現し、魔族とモンスターを手下に大陸を攻めたのだが、バイシュ国に阻まれた上にリザイデントに魔王を討たれ、平和が守られた。

と、なっていた。
昔話は置いといて、今のリデッシ国には王公貴族や兵と国民が1、025、438人が登録されていて、奴隷や犯罪者、非国民が抜けているが、約70万人が追加される。

要は約200万人を奴隷紋章を施すとなる。

「いや、むりむりむりむりむりむり。」

篤郎は、全力で出来ないアピールをした。

本当に無理だと考えているが、

「マスター、事後報告になりましたが、現在アルテウル掃討作戦を進めています。」

「えっ!掃討?」

「はい。マスターに敵対している者が確認しましたので、掃討作戦を発動しましたが?」

「は、始めた!えっ!始めたの!?」

「マスターから排除命令を頂きましたから。」

「あっ!」

確かに敵に関しては、排除を含めての行使を認めているが、

「掃討って、誰かの命とか奪ったりしてないよな!」

「勿論です!マスターのご指示通りに、敵対したものには奴隷紋章を施しております。」

「えっ!マジ、スゲーなルナ!お前神だよ!」

「ありがとうございます、マスター。」

篤郎は安心していたが、問題点を大きく外されたようだ。本当に論点は、まだ他にあるのに。

「そうか、良し!寝るぞー!」

肉体の疲れは無いが、神経の疲れが取れないでいた。篤郎は屋敷に戻り、ルナは作戦を継続させていた。そう、させていたのだ。






ーーーーーーーーーーーー





「何故だ!何故、私が王の軍勢が来るのだ!」

グリーヒッド伯爵は喚いていた。

王都より最南部の優秀な漁師がいるグリヒィールの町に、一万の王軍が包囲していた。だが、包囲しているだけで、行動はしていない。

「何で包囲されなくてはならない!神、アルテウル神よ、どうか難局を救いたまえー!」

そんな事を言ってるだけで、グリーヒッド伯爵も行動を起こせないでいた。動けば反乱、動かなければ討たれる。死が判断を鈍らせていた。

「くそっ。」

そう、言うと意識が遠のいていった。

虫がゴーレムの指に止まった。

「将軍、制圧が完了しました。」

「早いですな。」

「マスターのお考えでは、遅くなりますから。」

「・・・そうなんですか?」

「はい。マスターはお優しい方ですから。」

「もし、ルナ様なら、そう、制限がない状態で進行されるなら、どうなされますか?」

「そうですね、生き物を殺しマスね。滅ぼせば争う事も無くなりますし。」

「は、は、ははははは。」

「冗談ですけど?」

「はっあ?」

「マスターの思う事を実行するのが、私の使命です。それ以外無く、『もし』などの課程はあり得ないのです、将軍。」

「分かりました。」

バウエル将軍はルナから離れて、軍をまとめ出した。ルナは歩いてグリヒィールに向かう。後の処理を行うためだ。

こうして篤郎が知らない内にリデッシ国が制圧が終わっていた。
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