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本章
ラッキーは
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みんなを寝かして、外に出る。
まだ警戒中の為か、数人の男達が門前で寒さの中にいる。
それを確認しつつ、チェアと机を取り出して、コップとコーヒーが入ったポットも取り出した。
コップにコーヒーを入れると暖かい湯煙が立つ。
夜空には無数の星が見えて、幻想的になる。
何がとはないが、星座が分から無いが星にロマンを感じるのは仕方ないよね?
コーヒーを一啜りすると安堵のため息をついてしまう。
「寒いですよ、マスター」
アイがブランケットをかけてくれた。
寒さから温かくなるのはありがたい。
うん?
「終ったの?」
「遅くなり申し訳ありませんでした。」
「問題ないよ。そっちは?」
「はい、問題ありません。」
アイはコーヒーの入ったコップこらココア入りのコップに変えた。
「じゃ、砂漠もお願いするよ。」
「賜りました。」
温かいココアはありがたい。
それをチェアにもたれながら飲む。
甘い匂いが辺りには広がっている。
警備の一人が匂いに釣られて、ナインを見つける。
あの子は特別だと言い聞かせて警備を続けた。
一人だが、アイの優しさを感じながらしばらく星を眺め、テントに寝れる場所を求めた。
「痛い。」
誰かの足が左の腹に当たるは、おっぱいが頭の上から感じるは、右腹には誰かに服を握られていた。
足が動くと思ったが、動かしてはいけない。
ラッキーではあるが、動かせない状況である。
両足を挟まれているのだが場所が問題であった。
足の裏はアブナイ所にあるのだ。
動かす=犯罪者になるだろう。
ヤバい、触るか触らない足は女性の、股の下にあるのだ。
当たったとしても上に当たるからセーフとも考えるが、動かした後を考えてしまう。
この何でもない事が重大な差別となるのだ。
雑魚寝の究極の死刑宣告の手前なのだ。
何度、この手の事件で犯罪者に扱われたか!
非モテには地獄の時間であったが、ある程度の時間で大人達は起きて寝床を去って行った。
「あ、アブねー。」
頭と足に若干の未練はあったが、安堵の言葉が出てしまう。
「んー、何がアブないのー?」
テトが奥から起きて来る。
いや、何で聞こえるの?
安堵してる場合ではない!
「おはよー!何でもないよー!」
適当にごまかす。後は・・・・
「さぁ、まだ時間あるよー、寝るよー。」
「う、ふん・・・・」
寝惚けていたのだから、温かい場所に沈みこむのは仕方がない。
危なかった。
何とか、かわしたようだ。
危なかった場所から離れ、外に出る。
朝ごはんの準備をしている。笑顔と話し方で警戒を解除したのだろう。
男達が子供達の寝床に行く。
温かい場所で短時間でも寝る方が良いのも分かる。
何にしても、騒動が終ったようだ。
「あ、ナインおはよう!」
元気なメアリの声だ。
手を振ってナインを呼び寄せる。
「おはようございます、メアリさん。」
お辞儀をする。
以外にも緊張の連続だったので、今は安堵の時と捉えた。
「聞いたよナイン。何でも昨日の昼頃に来たってねー。」
「ええ。」
「馬車も無く、一人で砂漠を来たんだねー。」
「そうですね。」
何故かメアリさんの空気が変わった。
「砂漠を一人で歩いて来たんだね?」
「ええ、そうで・・・・・あっ!」
「ナイン。ちょっと話そうか?」
「あはははははは。」
肩を捕まれて別のテントに行きましたとさ。
アイに模範解答を戴きながら答えて、逃げ切りましたとさ。
怪しさが少し出てしまうが、後はアイに任せよう!
まだ警戒中の為か、数人の男達が門前で寒さの中にいる。
それを確認しつつ、チェアと机を取り出して、コップとコーヒーが入ったポットも取り出した。
コップにコーヒーを入れると暖かい湯煙が立つ。
夜空には無数の星が見えて、幻想的になる。
何がとはないが、星座が分から無いが星にロマンを感じるのは仕方ないよね?
コーヒーを一啜りすると安堵のため息をついてしまう。
「寒いですよ、マスター」
アイがブランケットをかけてくれた。
寒さから温かくなるのはありがたい。
うん?
「終ったの?」
「遅くなり申し訳ありませんでした。」
「問題ないよ。そっちは?」
「はい、問題ありません。」
アイはコーヒーの入ったコップこらココア入りのコップに変えた。
「じゃ、砂漠もお願いするよ。」
「賜りました。」
温かいココアはありがたい。
それをチェアにもたれながら飲む。
甘い匂いが辺りには広がっている。
警備の一人が匂いに釣られて、ナインを見つける。
あの子は特別だと言い聞かせて警備を続けた。
一人だが、アイの優しさを感じながらしばらく星を眺め、テントに寝れる場所を求めた。
「痛い。」
誰かの足が左の腹に当たるは、おっぱいが頭の上から感じるは、右腹には誰かに服を握られていた。
足が動くと思ったが、動かしてはいけない。
ラッキーではあるが、動かせない状況である。
両足を挟まれているのだが場所が問題であった。
足の裏はアブナイ所にあるのだ。
動かす=犯罪者になるだろう。
ヤバい、触るか触らない足は女性の、股の下にあるのだ。
当たったとしても上に当たるからセーフとも考えるが、動かした後を考えてしまう。
この何でもない事が重大な差別となるのだ。
雑魚寝の究極の死刑宣告の手前なのだ。
何度、この手の事件で犯罪者に扱われたか!
非モテには地獄の時間であったが、ある程度の時間で大人達は起きて寝床を去って行った。
「あ、アブねー。」
頭と足に若干の未練はあったが、安堵の言葉が出てしまう。
「んー、何がアブないのー?」
テトが奥から起きて来る。
いや、何で聞こえるの?
安堵してる場合ではない!
「おはよー!何でもないよー!」
適当にごまかす。後は・・・・
「さぁ、まだ時間あるよー、寝るよー。」
「う、ふん・・・・」
寝惚けていたのだから、温かい場所に沈みこむのは仕方がない。
危なかった。
何とか、かわしたようだ。
危なかった場所から離れ、外に出る。
朝ごはんの準備をしている。笑顔と話し方で警戒を解除したのだろう。
男達が子供達の寝床に行く。
温かい場所で短時間でも寝る方が良いのも分かる。
何にしても、騒動が終ったようだ。
「あ、ナインおはよう!」
元気なメアリの声だ。
手を振ってナインを呼び寄せる。
「おはようございます、メアリさん。」
お辞儀をする。
以外にも緊張の連続だったので、今は安堵の時と捉えた。
「聞いたよナイン。何でも昨日の昼頃に来たってねー。」
「ええ。」
「馬車も無く、一人で砂漠を来たんだねー。」
「そうですね。」
何故かメアリさんの空気が変わった。
「砂漠を一人で歩いて来たんだね?」
「ええ、そうで・・・・・あっ!」
「ナイン。ちょっと話そうか?」
「あはははははは。」
肩を捕まれて別のテントに行きましたとさ。
アイに模範解答を戴きながら答えて、逃げ切りましたとさ。
怪しさが少し出てしまうが、後はアイに任せよう!
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