転生国主興国記

hinomoto

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おこられる

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「それでは、マスターが話を聞きます。聞かれた事には的確に丁寧に答えなさい。分かりましたか?」

「「「「イエス!マム!」」」」

アイの執事姿に安心しているが、四人の姿にドン引きしている。
四人は汚れて服もボロボロ、顔も腫れてパンパンで青紫の痣が多い。
しかし、アイに対しての四人は軍隊の兵隊の様に従順だった。
それは軍隊よりも瞬時に敬礼するだけでなく、敬礼の立ち姿に足の角度、腕を挙げ方に角度、手の向きに角度、そして指先まで統一されていた。

「お待たせ致しました、マスター。ご質問をどうぞ。」

こたつの中でドン引きだよ。
少女A(ルミエッタ)と二人でドン引きだよ。

「取り敢えず、悪魔の動きはどうなってる?」

ナインは殆どの悪魔のヲタク化を心配していた。

「はっ!大体98%はネット依存してます。内訳はネトゲが74%、次にネット配信読者が20%、監視が4%になります。残りの2%はネット利用してますが、職務に勤務しております。」

「ん?職務?」

「はっ!申し訳ありません!職務とはネット環境を整える物理整備担当であります!監視はネットを監視をしており、不適切な言葉を監視しております!」

こめかみを押さえてしまうよ。
えっ、ネット系悪魔って整備や監視まで完全にこなしているの?ちょっとあり得ないですけど。
どっからネットひろめてるの?

「うん、ネットいや、パソコンを広めたのは?」

「サタンからです!」

目頭を押さえてしまう。
一応は悪魔の長な響きだし。
ロノウェが急に一歩前に出て敬礼し、

「意見申し上げます!サタンは悪魔の中で真ん中の力と真ん中の知恵を有してましたが、20数年前にパソコンを作成し、ネットワークシステムの構築、ネットゲームの推奨をしてきました!そこから数年で地位を確立し、サタンネットを設立し、憤怒のアッ・シャイターン殿を信者にされて憤怒の奥にて悪魔会社として君臨されてます!」

「えっ?会社?サタンって社長なの?」

「サー!その通りであります!サー!」

意味が解らないし、何か聞くのも嫌な予感もある。
それよりもイグミサルの話を・・・・

「サー!憤怒はサタンに委譲され、悪魔の長的な立場にあります!あ、長はルシファー様になります。」

「へっ?サタンとルシファーって別人?」

「サー!イエス、サー!」

兎も角もイグミサルの話を聞く!

「教え欲しいのは、イグミサルの事だ。」

「「「イグミサル?」」」

「私が封印を守っていた天使ですよ。」

「「「......誰?」」」

「「へっ?」」

「イグミサル、イグミサル?」

「居たっけ、天使?居たかなー?」

「えーと。えーと、天使のイグミサル。天使?居た?」

結論が出ないまま、数分間過ぎた頃に三人は、

「「「記憶にありません!サー!」」」

「アドラどうなってるの?」

「はっ!イルミナとの恋愛を忘れるとは思いません!」

「「「あー!」」」

「イルミナの男かー。」

「嫌だねー、性別無いのに。」

「へー、名前があったんだ。」

勝手に話しているぞ。と怪訝そうな顔をして、

「アドラ、天使と悪魔が争ったんだよね?」

「はい。激しい戦闘ですので、忘れる事はないと思いますが。」

かなり悄気ているアドラに、アスモデウスが肩を叩いた。

「あの争を美化してない?」

「美化だと?」

「じゃあ、戦闘として誰かしんだの?」

「なに?ちょっと待てよ。」

「因みに砂漠はノーカンね!」

「なに!えーと。えーと、」

「ブー。答えは死なないから、てか、争いは合っても戦いじゃないし。喧嘩みたいな?」

「あれ?」

アスモデウスがナインに向かって、

「ナイン様に申し上げます。我が盟友の思い違いをしてるので、一からご報告致します。そもそもイルミナとは?からになりますが、本当の名は『ドゥルジ・ナス』という嘘つき悪魔でした。沢山の天使と悪魔を騙して栄華を貪っていたら、天使に化けていた時にイグミサルに咎められたのを腹を立てたドゥルジが全部の天使と悪魔をけしかけて喧嘩になってしまい、真相を知ったルシファー様が可哀想なイグミサルを保護し、嘘がバレたドゥルジはイルミナと言う天使になって封印してもらったのが真相です。」

「えーと、マジ?」

「はい。悪魔なら知ってる当たり前の事です。」

にこやかに話すアスモデウスとムンクになるアドラ。
こたつから犬のイシャナを取り出すと姿を戻して、

「どゆこと?」

と睨むナインとアドラ。

「わぅん。」

犬の真似をしてやり過ごそうとする元イグミサル。
その為に全員から視線を向けられた。

「あのー、私は関係無いのでは?なんて、ははははは・・・・・・」

後ろに下がりながら自分の擁護をしている。

「取り敢えずシバイといて。たく、じゃ何をさせたいクソ管理者!」

地面を叩いたのだが、空気が変わった気がしたので顔を上げたのだ。
みんなの(アイと少女Aは除く)顔が驚いて、ナインを見ていた。

「なに?」
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