転生国主興国記

hinomoto

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ダンジョンでの鉱石や鉱物の回収も終わった。
適当にしたくてもできなかった。
とにかく、管理者の要望だとアイから言われました。
ボコられた執事は何とか持ち直して、アイとパスを繋げて指示を受けてるようです。
テーブルセットを出して、コアもテーブルに置いて話し合いになってます。
アドラがお茶を入れてくれますが、アイより上手く入れれない様ですね。

「で、話しとは?」

[管理者から、封印を解いて欲しいとメッセージが来ました。]

『封印を!』

驚くコア。声が驚いていたかな。
アドラはちゃんと驚いたがな。

「管理者とは。ご主人様には驚きます。私も一度だけお目通りを致しましたが。」

『儂には、そんな話は教えてくれなかったが?』

「あー、やっぱりあれ?」

[肯定。]

「アイの提案とかは?」

[アドラの記憶のインストールの進捗率が70%です。暫くお待ち下さい。]

「アイ様も私に聞いて頂けたら早く済みますのに。」

『お前は聞いた事しか喋らんから信用がないんじゃ。』

コアとアドラがいがみ合いを見せる。
犬猿の仲かな?

「ま、対策はアイに任せよう。で、アドラ。」

「はっ!はい!なんでしょうか。」

「封印て?」

『あれはダメー!』

「神族の神王イグミサルの封印です。」

「えっ?神なの?神族?」

『馬鹿者!言うもがっもがっ。』

[邪魔です。アドラ、話の続きをしなさい。]

「はっ!神族は人族の上級種になります。天使級の魔力を有していました。信仰にて神の力を得てこの世界を支配をしておりました。此に対をなしたのが魔族になります。魔族とは神族の敵に与えられた総称であって元は同じ神族なのです。」

「あれ?負けたとかではなくて?」

「はい。神族とは勝者出来た1部族が名乗り、負けた部族は魔族になりました。私を含めた数十人が大悪魔と名乗りましたが。大抵は悪魔になりました。あ、現在の魔族は我々の子孫ではありますが、そこまでの力はありません。人族より体力は弱いので、魔力が強い程度です。」

「何か、聞いたらあかんもん聞いてる?」

「ご主人様は管理者様に認められたのです。ハッキリと言いまして、昔に仕えていた主人は管理者様にも認められない程度でした。この程度は機密にも値しません。」

アドラは誇らしげに語っている。
ナインは少し冷めたお茶を飲んだ。

「あ、そう。」

「ご主人様の懸念されている天使は神族の残りです。子孫を作らず、人族を支配して神力を集めている集団ですね。悪魔も同じですが。どちらもご主人様の足下にも値しません。」

優雅にお茶のお代わりを入れる。お代わりの要求も聞かないのか?ちょっと、悲しい。

「ん?俺のデータ見たの?」

「いえ、推理しました。管理者様とお話をしたとお聞きしましたので。ご主人様の力は私を凌駕しています!」

興奮する執事に若干の引きぎみに応対しているナイン。

「う、うん。あ、それで封印はイグミサルは天使?」

「はい。神にもらった名で神を名乗っていた天使ですよ。」

「そう、なんだ。」

震えてしまうナイン。

「大体、管理者様に連れて来られた神からこの星を見てる様に言われたのが、神族を名乗り、勝手に部族淘汰して神を名乗っただけで、天使と同等の力程度しか力はありませんから。この星程度ならなんとでもなる感じになっただけでした。増長してますから問題が山積みですね。」

エッヘンと胸を張って熱弁をしていました。
き、聞きたくなーい!

「へ、へー。」

お茶が激熱ですよ!お茶に息を吹きかけて冷ます。

「そんな中で神族と大悪魔にも恋が生まれました。イグミサルとイルミナです。戦神の二人は憎しみから友情へ、そして信頼から愛に発展して数千年も育みました。」

急な恋愛展開に引かれるナイン。
熱いながらも静かにお茶を啜る。

「決してあってはならない恋は神族の裏切りから始まりました。下等と蔑む存在の我々を許せないのでしょう。許すと近づき封印したのです。残ったイルミナは怒りましたが此も封印されました。」

「何か、物語てきにあるよねー。」

「そうですか?」

「あれだろ、大悪魔のイグミサルを助けようとした神族のイルミナがそうなっただろ?男が捕まって女も罠にハマる系ね。」

「流石はご主人様!でも、大悪魔はイルミナで神族はイグミサルですよ。イルミナとイグミサルは美形なんですけど脳筋で、考えるより戦うので困った存在で、出来たら解放しない事をお薦めします。」

「....名前で優雅に思うのはダメって事ね。」

[インストール終了しました。分析及び内容も確認しましたので、足らない部分の為に封印を解きましょう。]

「アイ様!脳筋のイグミサルを起こすのですか!」

「はいよ。で、どうするの?」

[この下が封印場所なので、そのまま魔力を流してテイムしましょう。]

鬼だ。
ナインは素直に思ってしまったのであった。
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