転生国主興国記

hinomoto

文字の大きさ
上 下
148 / 253
本章

次の対策は

しおりを挟む
ダンジョンでの鉱石や鉱物の回収も終わった。
適当にしたくてもできなかった。
とにかく、管理者の要望だとアイから言われました。
ボコられた執事は何とか持ち直して、アイとパスを繋げて指示を受けてるようです。
テーブルセットを出して、コアもテーブルに置いて話し合いになってます。
アドラがお茶を入れてくれますが、アイより上手く入れれない様ですね。

「で、話しとは?」

[管理者から、封印を解いて欲しいとメッセージが来ました。]

『封印を!』

驚くコア。声が驚いていたかな。
アドラはちゃんと驚いたがな。

「管理者とは。ご主人様には驚きます。私も一度だけお目通りを致しましたが。」

『儂には、そんな話は教えてくれなかったが?』

「あー、やっぱりあれ?」

[肯定。]

「アイの提案とかは?」

[アドラの記憶のインストールの進捗率が70%です。暫くお待ち下さい。]

「アイ様も私に聞いて頂けたら早く済みますのに。」

『お前は聞いた事しか喋らんから信用がないんじゃ。』

コアとアドラがいがみ合いを見せる。
犬猿の仲かな?

「ま、対策はアイに任せよう。で、アドラ。」

「はっ!はい!なんでしょうか。」

「封印て?」

『あれはダメー!』

「神族の神王イグミサルの封印です。」

「えっ?神なの?神族?」

『馬鹿者!言うもがっもがっ。』

[邪魔です。アドラ、話の続きをしなさい。]

「はっ!神族は人族の上級種になります。天使級の魔力を有していました。信仰にて神の力を得てこの世界を支配をしておりました。此に対をなしたのが魔族になります。魔族とは神族の敵に与えられた総称であって元は同じ神族なのです。」

「あれ?負けたとかではなくて?」

「はい。神族とは勝者出来た1部族が名乗り、負けた部族は魔族になりました。私を含めた数十人が大悪魔と名乗りましたが。大抵は悪魔になりました。あ、現在の魔族は我々の子孫ではありますが、そこまでの力はありません。人族より体力は弱いので、魔力が強い程度です。」

「何か、聞いたらあかんもん聞いてる?」

「ご主人様は管理者様に認められたのです。ハッキリと言いまして、昔に仕えていた主人は管理者様にも認められない程度でした。この程度は機密にも値しません。」

アドラは誇らしげに語っている。
ナインは少し冷めたお茶を飲んだ。

「あ、そう。」

「ご主人様の懸念されている天使は神族の残りです。子孫を作らず、人族を支配して神力を集めている集団ですね。悪魔も同じですが。どちらもご主人様の足下にも値しません。」

優雅にお茶のお代わりを入れる。お代わりの要求も聞かないのか?ちょっと、悲しい。

「ん?俺のデータ見たの?」

「いえ、推理しました。管理者様とお話をしたとお聞きしましたので。ご主人様の力は私を凌駕しています!」

興奮する執事に若干の引きぎみに応対しているナイン。

「う、うん。あ、それで封印はイグミサルは天使?」

「はい。神にもらった名で神を名乗っていた天使ですよ。」

「そう、なんだ。」

震えてしまうナイン。

「大体、管理者様に連れて来られた神からこの星を見てる様に言われたのが、神族を名乗り、勝手に部族淘汰して神を名乗っただけで、天使と同等の力程度しか力はありませんから。この星程度ならなんとでもなる感じになっただけでした。増長してますから問題が山積みですね。」

エッヘンと胸を張って熱弁をしていました。
き、聞きたくなーい!

「へ、へー。」

お茶が激熱ですよ!お茶に息を吹きかけて冷ます。

「そんな中で神族と大悪魔にも恋が生まれました。イグミサルとイルミナです。戦神の二人は憎しみから友情へ、そして信頼から愛に発展して数千年も育みました。」

急な恋愛展開に引かれるナイン。
熱いながらも静かにお茶を啜る。

「決してあってはならない恋は神族の裏切りから始まりました。下等と蔑む存在の我々を許せないのでしょう。許すと近づき封印したのです。残ったイルミナは怒りましたが此も封印されました。」

「何か、物語てきにあるよねー。」

「そうですか?」

「あれだろ、大悪魔のイグミサルを助けようとした神族のイルミナがそうなっただろ?男が捕まって女も罠にハマる系ね。」

「流石はご主人様!でも、大悪魔はイルミナで神族はイグミサルですよ。イルミナとイグミサルは美形なんですけど脳筋で、考えるより戦うので困った存在で、出来たら解放しない事をお薦めします。」

「....名前で優雅に思うのはダメって事ね。」

[インストール終了しました。分析及び内容も確認しましたので、足らない部分の為に封印を解きましょう。]

「アイ様!脳筋のイグミサルを起こすのですか!」

「はいよ。で、どうするの?」

[この下が封印場所なので、そのまま魔力を流してテイムしましょう。]

鬼だ。
ナインは素直に思ってしまったのであった。
しおりを挟む
感想 47

あなたにおすすめの小説

側妃に追放された王太子

基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」 正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。 そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。 王の代理が側妃など異例の出来事だ。 「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」 王太子は息を吐いた。 「それが国のためなら」 貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。 無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。

愚者による愚行と愚策の結果……《完結》

アーエル
ファンタジー
その愚者は無知だった。 それが転落の始まり……ではなかった。 本当の愚者は誰だったのか。 誰を相手にしていたのか。 後悔は……してもし足りない。 全13話 ‪☆他社でも公開します

パーティを追い出されましたがむしろ好都合です!

八神 凪
ファンタジー
勇者パーティに属するルーナ(17)は悩んでいた。 補助魔法が使える前衛としてスカウトされたものの、勇者はドスケベ、取り巻く女の子達は勇者大好きという辟易するパーティだった。 しかも勇者はルーナにモーションをかけるため、パーティ内の女の子からは嫉妬の雨・・・。 そんな中「貴女は役に立たないから出て行け」と一方的に女の子達から追放を言い渡されたルーナはいい笑顔で答えるのだった。 「ホントに!? 今までお世話しました! それじゃあ!」  ルーナの旅は始まったばかり!  第11回ファンタジー大賞エントリーしてました!

赤ん坊なのに【試練】がいっぱい! 僕は【試練】で大きくなれました

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はジーニアス 優しい両親のもとで生まれた僕は小さな村で暮らすこととなりました お父さんは村の村長みたいな立場みたい お母さんは病弱で家から出れないほど 二人を助けるとともに僕は異世界を楽しんでいきます ーーーーー この作品は大変楽しく書けていましたが 49話で終わりとすることにいたしました 完結はさせようと思いましたが次をすぐに書きたい そんな欲求に屈してしまいましたすみません

勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~

楠ノ木雫
ファンタジー
 IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき…… ※他の投稿サイトにも掲載しています。

嫌われ聖女さんはとうとう怒る〜今更大切にするなんて言われても、もう知らない〜

𝓝𝓞𝓐
ファンタジー
13歳の時に聖女として認定されてから、身を粉にして人々のために頑張り続けたセレスティアさん。どんな人が相手だろうと、死にかけながらも癒し続けた。 だが、その結果は悲惨の一言に尽きた。 「もっと早く癒せよ! このグズが!」 「お前がもっと早く治療しないせいで、後遺症が残った! 死んで詫びろ!」 「お前が呪いを防いでいれば! 私はこんなに醜くならなかったのに! お前も呪われろ!」 また、日々大人も気絶するほどの魔力回復ポーションを飲み続けながら、国中に魔物を弱らせる結界を張っていたのだが……、 「もっと出力を上げんか! 貴様のせいで我が国の騎士が傷付いたではないか! とっとと癒せ! このウスノロが!」 「チッ。あの能無しのせいで……」 頑張っても頑張っても誰にも感謝されず、それどころか罵られるばかり。 もう我慢ならない! 聖女さんは、とうとう怒った。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

愛していました。待っていました。でもさようなら。

彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。 やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。

処理中です...