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本章
きゅうけい
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二週間と云うか20日間を掛けて進んできたダンジョンも、地下95階まで降りて来ている。
最下層迄には後、205階も降らなくてはならない。が、そんな事は知るか!張りにのんびりとダンジョン攻略擬きを行っていた。
ナインは転移が出来ない丁で行動をしている。
転移が禁止になっているが、出来ない訳ではない。管理者が2ヶ月の禁止を言ってるが、一様守ってねという足かせなのだ。
裏設定の部分となるが、この世界に免許証はない。魔法を使いましたね?と取り締まりがあるなんて事もないし、違反ですよ!と咎められる事もない。
人間社会のルールには在るだろうが、基本はない。
ないのに問題視されたのは、時を使ったからである。
時は神にも使えないのではなく、使うのに関係各所に連絡を入れてから使ってね!が基本になる。
神以外が行うと厳罰になるのだ。
時の神と神龍は使えるが他の神域にいる者は使えない。
今回のペナルティは、余り神を使わないでね。と云うお願いを込めたペナルティなのだ。
だけら、守る必要がないのだが、ナインは律儀に守っている。尚、先に書いた事の理解はしていない。よって、管理者の真意は無視されているのだ。
無視をしてるのではなく、自分の思う事をしているだけなのだ。
理由は簡単に、子供のする事ですからの理論である。
大人の神経で子供を語る悪質な手口である。
無法。
今のナインには適当であった。
「良いものないねー。」
腰を伸ばして、家具を取り出す。
ダンジョン内に自分の部屋を作り出していた。
1DKの部屋を作る。家具は寝床だけで後は作っていた部屋のパーツを繋ぎ合わせるだけだ。
なんたって給排水もガスも電気も必要がない。
壁を石と同化すれば、安全が取れる。
空気の調節も簡単に出来てしまうのもアイがしているからだ。
ナインは無自覚で恐ろしい事をやってるのだ。
本人はただの休憩を楽しんでいたのだ。
地下95階に一人用の豪華な部屋を作り楽しんでいた。
「湯船は最高だねー。」
ーーーーーーーーーーーーーー
「ぐぬぬぬぬぬぬ。」
宝玉は怒っていた。
各階にセーフティエリアは設けていたし、飲み水の確保が出来る様にもしていた。
敵の排除が目的ではなく、ダンジョンを攻略する人間模様の観察が本来の目的であったのに、既に趣旨が変わっていた。
こんなにバカにされた事はない!
セーフティエリアも使わず、勝手にダンジョンを改変してしまう。宝もダメ出しを繰り返して言われ、罠も簡単に解ける子供。
分からないを通り越して、怒りだけで見ている。
邪魔を簡単に跳ね除けられ、幾度も存在価値を心配してしまう程に思考も弱っている。
怒り。
「百層目には竜を置いてやる!」
何人も通さない!
目的も忘れていた。
「魔物を増強しとかないと!」
ーーーーーーーーーーーーーー
久々の朝食には和食を出した。
玉子焼きと味噌汁は米には絶対に合うからだ。
梅干しと海苔も必要だ。
味噌汁の具は野菜たっぷりにしている。
朝の活力には十分だ。
何時間寝ていたか分からないが、体が軽いので気分も良い。
朝風呂も楽しみ、装備のクリーニングも出来ている。
着替えが終わると、倉庫に部屋を戻してアイに聞く。
(魔物の状況は?)
[解。モニターを表示します。ハウスの周りに多数の魔物がいます。どうなさいますか?]
(八十mmレールキャノンか高周波レンパウンドレーザーかな?)
[否定。魔法の使用はどうでしょうか?]
(えー。)
[絶対零度はどうでしょう。]
(む。)
[高温では臭いが出ますし、窒息では素体に傷がついてしまいます。]
(だけどなー。)
[氷○のように○イア○ンド○○○ー等のフレーズを推奨します。]
(ぐっ。や、やりたい。)
[別に○子ちゃんみたいにする事も推奨しますが?]
(そっちはあかん!○グ○スの方が良い!)
白鳥座の星座の位置に手を止めながら身体を動かす。
アニメではなくて漫画の様に、手を前にだしながら唱える。
「ダ○ヤ○○ド○ス○ー!」
決して技やスキルではない。
魔法を使用したことをお伝えしておく。
最下層迄には後、205階も降らなくてはならない。が、そんな事は知るか!張りにのんびりとダンジョン攻略擬きを行っていた。
ナインは転移が出来ない丁で行動をしている。
転移が禁止になっているが、出来ない訳ではない。管理者が2ヶ月の禁止を言ってるが、一様守ってねという足かせなのだ。
裏設定の部分となるが、この世界に免許証はない。魔法を使いましたね?と取り締まりがあるなんて事もないし、違反ですよ!と咎められる事もない。
人間社会のルールには在るだろうが、基本はない。
ないのに問題視されたのは、時を使ったからである。
時は神にも使えないのではなく、使うのに関係各所に連絡を入れてから使ってね!が基本になる。
神以外が行うと厳罰になるのだ。
時の神と神龍は使えるが他の神域にいる者は使えない。
今回のペナルティは、余り神を使わないでね。と云うお願いを込めたペナルティなのだ。
だけら、守る必要がないのだが、ナインは律儀に守っている。尚、先に書いた事の理解はしていない。よって、管理者の真意は無視されているのだ。
無視をしてるのではなく、自分の思う事をしているだけなのだ。
理由は簡単に、子供のする事ですからの理論である。
大人の神経で子供を語る悪質な手口である。
無法。
今のナインには適当であった。
「良いものないねー。」
腰を伸ばして、家具を取り出す。
ダンジョン内に自分の部屋を作り出していた。
1DKの部屋を作る。家具は寝床だけで後は作っていた部屋のパーツを繋ぎ合わせるだけだ。
なんたって給排水もガスも電気も必要がない。
壁を石と同化すれば、安全が取れる。
空気の調節も簡単に出来てしまうのもアイがしているからだ。
ナインは無自覚で恐ろしい事をやってるのだ。
本人はただの休憩を楽しんでいたのだ。
地下95階に一人用の豪華な部屋を作り楽しんでいた。
「湯船は最高だねー。」
ーーーーーーーーーーーーーー
「ぐぬぬぬぬぬぬ。」
宝玉は怒っていた。
各階にセーフティエリアは設けていたし、飲み水の確保が出来る様にもしていた。
敵の排除が目的ではなく、ダンジョンを攻略する人間模様の観察が本来の目的であったのに、既に趣旨が変わっていた。
こんなにバカにされた事はない!
セーフティエリアも使わず、勝手にダンジョンを改変してしまう。宝もダメ出しを繰り返して言われ、罠も簡単に解ける子供。
分からないを通り越して、怒りだけで見ている。
邪魔を簡単に跳ね除けられ、幾度も存在価値を心配してしまう程に思考も弱っている。
怒り。
「百層目には竜を置いてやる!」
何人も通さない!
目的も忘れていた。
「魔物を増強しとかないと!」
ーーーーーーーーーーーーーー
久々の朝食には和食を出した。
玉子焼きと味噌汁は米には絶対に合うからだ。
梅干しと海苔も必要だ。
味噌汁の具は野菜たっぷりにしている。
朝の活力には十分だ。
何時間寝ていたか分からないが、体が軽いので気分も良い。
朝風呂も楽しみ、装備のクリーニングも出来ている。
着替えが終わると、倉庫に部屋を戻してアイに聞く。
(魔物の状況は?)
[解。モニターを表示します。ハウスの周りに多数の魔物がいます。どうなさいますか?]
(八十mmレールキャノンか高周波レンパウンドレーザーかな?)
[否定。魔法の使用はどうでしょうか?]
(えー。)
[絶対零度はどうでしょう。]
(む。)
[高温では臭いが出ますし、窒息では素体に傷がついてしまいます。]
(だけどなー。)
[氷○のように○イア○ンド○○○ー等のフレーズを推奨します。]
(ぐっ。や、やりたい。)
[別に○子ちゃんみたいにする事も推奨しますが?]
(そっちはあかん!○グ○スの方が良い!)
白鳥座の星座の位置に手を止めながら身体を動かす。
アニメではなくて漫画の様に、手を前にだしながら唱える。
「ダ○ヤ○○ド○ス○ー!」
決して技やスキルではない。
魔法を使用したことをお伝えしておく。
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