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本章
夜のかんちがい
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目が覚めた時は自分が何処に居るのか分からない事ってあるよね。
多分いつも見ている風景が安心の象徴なんだろう。
目の前が暗くて手でそれを退かそうとする、
「はぁん。」
の声が聞こえるが、視界の確保が優先だと頑張ってみる。
「いや、だめ。んっ。いやぁん。」
何かが頭を押さえるから必死に抵抗している。プチパニックなのは許してもらおう。
「ん、そこ。あん!」
がんっ!
「うるさいねー!」
の言葉に押さえが解けて脱出する。
「ふあー。ふーふーふー。」
出てしばらくして、目を擦りまた見てしまう。
其処には、所狭しと女性と子供が重なっていたのだ。何故か分からないが寒さをしのいでくれたのかなと思った。
で、感動しようとしたんですよ。本当は感動な事なんですよ?
だって、見てびっくりですよ!
見た目若い女性が俺を抱いてくれたようだ。
しかも、胸がデカイ。
にしては、見たことがない子だな。歩く様な状況ではないので、宙に浮いて外に出て行く。
まだ、夜中だろう。気配が少ないからな。
カヤックの方にも人が寝ている。
いや、起きているかな。
だが、問題がある!
寒いし、汗をかいたし、お風呂に入りたいのだ。
でだ、少し離れた場所に浴場を出す。
服とか下着は替えてたいのは、元日本人として当たり前の権利ではないでしょうか!
ま、大きくは無理なのでユニット位にしとくよ。
ルンルンと風呂に入るのと、様子を見てくるカヤックにいる人。
もちろん無視して、気持ち良く入りますよ!湯槽に浸かってなんぼですから。
サブーン。
「あ、あ、あ、あ、あぁー。」
寒い夜に温かいお風呂は正義だよ。
ゆっくり温まってから身体を洗うと泡でモコモコしてきたな。
ん、外の来たな。ま、気になるよな。
とか考えて開けたら目が合うように入口に向く。
目を瞑って相手を待つ。
来た!と目を開けると、見て来た人と目が合う。
男の人だとナインは思った瞬間、
「イターーー!!」
大声で言ってしまったのだ。
そうだよねー、モコモコした泡が全身に纏ってるのに時間が経ってると、目に入るよね。
失敗だね!
「いたー。」
湯をかけて泡を落とすし目も回復させる。
鼻歌をならしながら洗い終わり、髪を乾かして服を着替えてから外に出ると、数人の女の人に殴られたのだろうボロボロになった男がいた。
ユニットの前でそんな事あったら、ギョッとするよ!
していたら、俺を抱いていた女の人が向かってきた。
俺の前で涙を流しながら、
「済まない。私達の仲間が不埒な真似をしてしまいお詫びをする。」
「へっ、何かあったの?」
「いや、幼いといえ女の裸を覗く男なんて...すまん。」
涙を浮かべている。
「すまん!でも、まさか水浴びをしてるとは知らなかったのだ!」
「あのー、何か勘違いしてません?」
「「「勘違い?」」」
皆が聞いて来る。
捕まってる男が尋ねた。
「水浴びではなかった?」
「いや、そこは有ってる。水浴びではなくて、風呂場だかな。」
女の人が怒り出す、
「やっぱり!」
「そっちではなくて女の所。」
「「「へっ?」」」
「女じゃないから。」
「「嘘だー。」」
「なっ!?」
驚いている俺に女の人が笑いながら話す。
「こんなにも可愛い顔をして流れる髪とか女じゃないて?あり得ないよー、あっははははははは。」
「あー、だからね、男だからね。俺。」
笑いを止めてナインを見ていた。
ユニットからの光と月の光がナインを浮き上がらせる。
はっ、と息を呑む三人は息を忘れるほど見ていた。
光に当てられ金色の髪がナインを神秘に映す。幼児体型だが男の子を認識出来るものが見えなかった。女の子なのだが、見方によると絵のように見えてしまう。
踏みつけられた男が呟いてしまう。
「美少女だな。」
怒りの目をいや、殺気の乗った目を男にむけられる。
「私の婚約者だけど、今夜で解消だね。しかも、生きる意味も終わったよね。」
女が般若の様に男に向かう様に呼応して、押さえていた女が、
「分かりました。殺すのなら私も手伝いましょう。」
押さえを解いて男を残して立ち上がる。その目は冷血に見下ろしている。
「あっ、あ、あ、あ、あ、あ」
男の顔に血の気はない。次の言葉が出ないし、身体も動かなかった。恐怖と最後の時を同時に受けてしまい、何も考えられなかった。
「やめーい!」
俺が慌てて男性の前にでる。
「そこを退きなさい。」
「そいつに生きてる資格はないわ。」
「こわっ!じゃなくて、俺は男なの!分かる、お・と・こ!」
二人は見合わせてから、
「あんな事が逢ったのに、あなたって...。」
「大丈夫よ、女の敵は直ぐに殺すわ。」
「いや、分かれよ!男の意味を!」
寒いのを我慢して服や下着を倉庫にしまう。
男には後ろ姿だけになるが、女達には前を見せていた。
本懐を得れる!と確信した顔で立っていた。
モノは小さくあるのだが、光で分かるだろうと思っていた。
女性達は口を手で覆い、驚いていた。
勝った。
長かった、凄く長かったけど、やっと、やっと、と思っていた。
慌てて駆け寄る女性達はナインを抱き締める。
「こんな男が死ぬのを許すために裸になるんじゃないよ!」
涙を流しながら訴えかける。
「へっ?」
「あんたが汚れて良い訳があるもんか!」
「はっ?あのー、」
変わるがわる頭に口付けをすると、
「「殺す!」」
「ひっあ!」
「.....」
えっと、敗北?だよね。
こんなにも女認定させられるのは。
もっと大きくなりたい。
俺の身体から離れて拳を鳴らす二人に怯える男。
その刹那に、
「「「あばばばばばばば!」」」
三人の身体に雷撃を流して気を失わせていた。
「くっそ、泣くか、泣いてなるものか!」
月に向かって涙を流していた。
翌朝には三人の記憶は無く普通に目覚めていた。
ナインは笑顔で挨拶をしていたが、目が死んでるとは誰にも気付かれなかった。
合掌。
多分いつも見ている風景が安心の象徴なんだろう。
目の前が暗くて手でそれを退かそうとする、
「はぁん。」
の声が聞こえるが、視界の確保が優先だと頑張ってみる。
「いや、だめ。んっ。いやぁん。」
何かが頭を押さえるから必死に抵抗している。プチパニックなのは許してもらおう。
「ん、そこ。あん!」
がんっ!
「うるさいねー!」
の言葉に押さえが解けて脱出する。
「ふあー。ふーふーふー。」
出てしばらくして、目を擦りまた見てしまう。
其処には、所狭しと女性と子供が重なっていたのだ。何故か分からないが寒さをしのいでくれたのかなと思った。
で、感動しようとしたんですよ。本当は感動な事なんですよ?
だって、見てびっくりですよ!
見た目若い女性が俺を抱いてくれたようだ。
しかも、胸がデカイ。
にしては、見たことがない子だな。歩く様な状況ではないので、宙に浮いて外に出て行く。
まだ、夜中だろう。気配が少ないからな。
カヤックの方にも人が寝ている。
いや、起きているかな。
だが、問題がある!
寒いし、汗をかいたし、お風呂に入りたいのだ。
でだ、少し離れた場所に浴場を出す。
服とか下着は替えてたいのは、元日本人として当たり前の権利ではないでしょうか!
ま、大きくは無理なのでユニット位にしとくよ。
ルンルンと風呂に入るのと、様子を見てくるカヤックにいる人。
もちろん無視して、気持ち良く入りますよ!湯槽に浸かってなんぼですから。
サブーン。
「あ、あ、あ、あ、あぁー。」
寒い夜に温かいお風呂は正義だよ。
ゆっくり温まってから身体を洗うと泡でモコモコしてきたな。
ん、外の来たな。ま、気になるよな。
とか考えて開けたら目が合うように入口に向く。
目を瞑って相手を待つ。
来た!と目を開けると、見て来た人と目が合う。
男の人だとナインは思った瞬間、
「イターーー!!」
大声で言ってしまったのだ。
そうだよねー、モコモコした泡が全身に纏ってるのに時間が経ってると、目に入るよね。
失敗だね!
「いたー。」
湯をかけて泡を落とすし目も回復させる。
鼻歌をならしながら洗い終わり、髪を乾かして服を着替えてから外に出ると、数人の女の人に殴られたのだろうボロボロになった男がいた。
ユニットの前でそんな事あったら、ギョッとするよ!
していたら、俺を抱いていた女の人が向かってきた。
俺の前で涙を流しながら、
「済まない。私達の仲間が不埒な真似をしてしまいお詫びをする。」
「へっ、何かあったの?」
「いや、幼いといえ女の裸を覗く男なんて...すまん。」
涙を浮かべている。
「すまん!でも、まさか水浴びをしてるとは知らなかったのだ!」
「あのー、何か勘違いしてません?」
「「「勘違い?」」」
皆が聞いて来る。
捕まってる男が尋ねた。
「水浴びではなかった?」
「いや、そこは有ってる。水浴びではなくて、風呂場だかな。」
女の人が怒り出す、
「やっぱり!」
「そっちではなくて女の所。」
「「「へっ?」」」
「女じゃないから。」
「「嘘だー。」」
「なっ!?」
驚いている俺に女の人が笑いながら話す。
「こんなにも可愛い顔をして流れる髪とか女じゃないて?あり得ないよー、あっははははははは。」
「あー、だからね、男だからね。俺。」
笑いを止めてナインを見ていた。
ユニットからの光と月の光がナインを浮き上がらせる。
はっ、と息を呑む三人は息を忘れるほど見ていた。
光に当てられ金色の髪がナインを神秘に映す。幼児体型だが男の子を認識出来るものが見えなかった。女の子なのだが、見方によると絵のように見えてしまう。
踏みつけられた男が呟いてしまう。
「美少女だな。」
怒りの目をいや、殺気の乗った目を男にむけられる。
「私の婚約者だけど、今夜で解消だね。しかも、生きる意味も終わったよね。」
女が般若の様に男に向かう様に呼応して、押さえていた女が、
「分かりました。殺すのなら私も手伝いましょう。」
押さえを解いて男を残して立ち上がる。その目は冷血に見下ろしている。
「あっ、あ、あ、あ、あ、あ」
男の顔に血の気はない。次の言葉が出ないし、身体も動かなかった。恐怖と最後の時を同時に受けてしまい、何も考えられなかった。
「やめーい!」
俺が慌てて男性の前にでる。
「そこを退きなさい。」
「そいつに生きてる資格はないわ。」
「こわっ!じゃなくて、俺は男なの!分かる、お・と・こ!」
二人は見合わせてから、
「あんな事が逢ったのに、あなたって...。」
「大丈夫よ、女の敵は直ぐに殺すわ。」
「いや、分かれよ!男の意味を!」
寒いのを我慢して服や下着を倉庫にしまう。
男には後ろ姿だけになるが、女達には前を見せていた。
本懐を得れる!と確信した顔で立っていた。
モノは小さくあるのだが、光で分かるだろうと思っていた。
女性達は口を手で覆い、驚いていた。
勝った。
長かった、凄く長かったけど、やっと、やっと、と思っていた。
慌てて駆け寄る女性達はナインを抱き締める。
「こんな男が死ぬのを許すために裸になるんじゃないよ!」
涙を流しながら訴えかける。
「へっ?」
「あんたが汚れて良い訳があるもんか!」
「はっ?あのー、」
変わるがわる頭に口付けをすると、
「「殺す!」」
「ひっあ!」
「.....」
えっと、敗北?だよね。
こんなにも女認定させられるのは。
もっと大きくなりたい。
俺の身体から離れて拳を鳴らす二人に怯える男。
その刹那に、
「「「あばばばばばばば!」」」
三人の身体に雷撃を流して気を失わせていた。
「くっそ、泣くか、泣いてなるものか!」
月に向かって涙を流していた。
翌朝には三人の記憶は無く普通に目覚めていた。
ナインは笑顔で挨拶をしていたが、目が死んでるとは誰にも気付かれなかった。
合掌。
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