転生国主興国記

hinomoto

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ほんきはダメです

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「ひゃほー!」

ナインはハシャイでいた。
初めてリミッターを外した肉体とスキルを好きなように使えるからだ。
獣国ではリミッターをかけるか魔力のみでの戦いがほとんどなので、実力が分からないでいたのだ。
今回は自由に戦えるので、剣を沢山使う予定なのだ。
冒険好きなのはゲームだけに留まらなかった前の人生を知らない。
ただ、拗れた中毒患者はテーブルトークを経て、単独キャンプを好み、仕事をしても休日の大半を秘境にキャンプをするようになり、長期の休みには世界各国に出向くキャンプをしていたのだ。結婚が出来ない過去も自分の趣味が講じてるとはナインには分からない事なのだ。
で、今回の相手はワームタイプなのだが、かなり狂暴になっている。
封印の関係が多いのだろうか、負の力が魔物に影響しているのだろう。
体長も大きくなってしまい、狩る以外に道がない。
まぁ、それよりも力を楽しんでいる。
走り、跳んでいたからだ。
魔物との距離も接触時間も速くなってしまっていたのはご愛敬。

「お、居たねー。」

宙に飛んでいた時に魔物を発見した。刀を抜き、臨戦態勢になっていた。
先ずは先制攻撃を行う為に斬撃を放つ。

「スキル『雷斬り』」

スキルを出すが余裕があるので、もう一つ、

「スキル『吹雪』」

のスキルを使った技をつかったのだ。
そして後悔をした。

「空の振りとスキルで大災害とかありえんよな。」

砂が氷に当てられ薔薇の花が沢山と咲いていた。氷で出来た薔薇の花が数キロも四方に広がっていた。

「やっぱりリミッターを付けないと行けないかな。」

寒さでなのか分からないが、涙を浮かべてしまう。実力を知るのは神界でやるかとため息をついた。
前神龍にアイから連絡がもたらされ、大慌てになるのは別のお話し。
転移が出来ないと不便な事が多いのた。
氷を溶かしてから身体を触れば回収出来るのだが、溶けなかったのだよ。普通の炎では。
おかげで、別の実験を兼ねた魔力調査をしてしまい、氷を溶ける温度は千度とか、砂を硬化出来るのが四千度でガラスは七千度で取り出す事が出来ると解るのだか、朝日が登ってしまい戻って皆に怒られてしまうのだ。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


神国では、首都は神都かみのみやこと読んでいる。
唯一の神が人を作り育てたとした教義がこの国の根本となっている。人以外は家畜の部類として奴隷を認めていたのだ。
『来世は人に生れる様に現世で人に尽くせ。』としている。
人は神に尽くすとして教会に尽くさせているのが実態である。
教会に教皇に尽くすとゆう図式を作りあげ、教皇の教えが神の言葉として伝わっているのだ。
神国の神。
イルミナを唯一神として崇めていた。信徒の国、イルミナ神国があるのだ。
イルミナの敵が邪神イグミサルなのだ。
神国では、邪神と戦い勝つ話しが出来ていた。
その邪神イグミサルを信仰しているのが皇国なのである。
名前もイグミサル皇国としていた。
イグミサル皇国は東と南は海で北に山脈を背負い西にサラニ砂漠があるので航海を主力に貿易をしていたのだ。良い国ではなく、皇族や王族、貴族が支配していたのだ。
そんな社会だが、神話はある。
何でも遥か昔にイルミナとイグミサルの兄妹神がいて、結婚をして沢山の子供を授かるのだが、その内争う様になり仲違いを起こすのだが、子供達がイルミナ側とイグミサル側に着いてしまい争いが拡大してしまう。勝負はつかないものの山を隔てて別れたそうだ。と伝わっている。
イグミサルの直系の子孫が皇国の皇帝をしているとなっている。
そんなボケナスに従っているのは神界でも変わりがないのだから今回の件は根が深いのだ。
そんな事も分からずに人の世界も動いていた。
この中に放り込まれるナインは不幸と思っていた。

もっとも、不幸になるのは誰なのかは.....



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ご免なさい。」

と謝ってます。
理不尽にも怒られてます。
テントを取られるわ、晩飯を供給するわ、酒を奢らされるわで大変だったし、襲ってくる予定も狩ったのにねー。

「聞いてるの!」

メアリさんが怒っているのですが、何故か子供の母親が揃って居ます。人工密度が増えているので暑いよね。
話の途中で氷を作ってしまう。

「心配したんだから。」

二時間の正座に抱いてくるメアリさん。
感動?

「いたたたたたたた!」

結果なんてこんなもんです。
痛みに耐えれないのが現実ですよ。

「おい!ここは無事か!」

の声が聞こえる。

「どうしたの大声出して、あんた?」

「おう、ナインは帰ってるのか?」

「帰ってるよ?」

「無事か!良かったー。」

ヘナヘナと座り込むガオンに、慰めるテトがいた。

「どうかしました?」

そこに、足がしびれた涙目のナインがテントから出てきた。

「いや、先程緑のキャラバンが来てたのだが、地面が割れていたと聞いてしまい、ナインが心配になって来てしまったのだよ。はー、無事で良かったよー。」

「よしよし。」

疲れた顔のガオンと心配してるテト、それを笑顔でみているメアリさん。
俺は絶賛冷や汗中だ。
薔薇は消去したけど、地面がそうなってるとは思っていませんでした!アイに確認を頼んで、親子を見てました。
ごめんよー。でも言わないでねー。的な事を心で願ってました。

[ピローン。報告。地面の亀裂は百二十三メーターに届いてました。被害状況は地下に封印も在りましたが、存在ごと消し飛びました。地面を直されるのなら魔法で直しますが?]

(よろしく頼みます。)

[肯定。]

やっちゃいましたね。
あはははは。
はーぁ。

ナインは疲れがどっと襲って来てしまい、その場で倒れて寝てしまったとさ。
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