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デテュート宰相の誤算
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少しエルクとアニァータと喋り、今回の防衛をしたことに感謝とお礼をされたよ。
しかし、城に人が少ない。
男や女も少ない?
兵も日に日に減っている?
ま、食事は俺が作るとして人が少ないよ?
「エルク。」
「なんですか、ナイン様?」
「城の人が減ってないか?」
「済みません、休暇申請されまして、城の半分以上が居ません。静かでのんびりできますよ。」
そう言いながらアイが入れたハーブティーを飲み、スフレを美味しそうに食べていた。
「エルク。」
ナインもハーブティーを啜る。
「なんですか?」
もちゃもちゃと、スフレを食べながら話している。
「太った?」
「ぶっ!」
おもいっきり、スフレを吐きながら咳き込み出す。
胸を叩きながら、コップに手が伸びる。
「自覚はあるのね。」
「ゴクッゴクッ。はー、止めてくださいよ!ナイン様!」
「アニァータには言うからな。」
「ご主人様~。内緒にしてください~。」
他力本願が凄まじい程に拝みたおしていた。
「ダメ。」
「ナインさま~。ナインさま~。」
この手の話は男も女も関係なく、ましてや異世界でも共通のようだ。
「あ!また入らない。」
アニァータは履くスカートに悩んでいた。
「やっぱり、ナイン様が来てるとつくわね。」
女性の悩み事の多くは太る事なのは摂理と言っていい。
アニァータは大きめのスカートを履く。
「げっ!ピッタリだー!今日から食事減らしてレブル様と修行しないとー!」
推して控えるべし。
「つまめるー!」
合掌。
ーーーーーーーーーーーーーーー
ミニック国は防衛に務めていた。
ミニック国の大事まで後1日となった。
密偵からはフォゴット将軍の進軍が入ったのだ。
次の一報が重要な、今後のミニック国の未来を左右する。
動かず、黙って待っていた。
当日の朝から密偵の報せが急に来なくなった。
使者との会談にも報せが届かない。
焦ってしまうが、知将らしくのんべんたらりと逃げていた。
ミニック王が心配するほどの事であった。
昼には報告が届くと思っていた通り、密偵が来た。
思っていたエレブル国境に潜んだ密偵ではなく、ダクレ側に潜ませた密偵からだった。
予想通りに獣国が動いたようだ。
此で何とか交渉を引き延ばして、その間に王の覚悟を決めてもらえるならば良しとできる。
進軍しても一ヶ月はかかる見込みだ。
全てはエレブルでの勝利がどちらかになるのか。
予想として4:6で帝国に分がある。
未確認だが、ファフレミア国の子供が内戦を治めたとあるが、レイク王国との戦がそんな事で終わる事などあるはずもない。
立ち上がり、実務室から出ようとした。
が、慌ただしく扉が開くと、ダクレ側から密書が届いた。
直ぐに密書を開いて読んで、固まってしまった。
文字は読めたが何を書いているのか分からなかったのだ。
そこには、
『ダクレ国領土陥落』
たった数時間で何が起こったのだろう。
コンコンコン。
扉が鳴っていたのを気づいて叫ぶ、
「なんだ!」
彼が怒鳴る事など考えられなかったが、兵が言う。
「宰相閣下に会う約束された方々がお目見えですが?」
「会う、連れて来てくれ。」
「はっ!」
少し冷静さを取り戻せた。兵の勇気のおかげなのだが、現在の彼にそんな余裕も無いほど動揺していた。
一体どうなっているのか?先の戦があったとしても兵に余力を十二分に残しての降伏なのに、陥落って事にならんだろう?しかも数時間でも出来ない事を出来るか!村や人が住んでいる集落とか細かい場所まで墜ちないと無理ぞ?いや、村までなら落とせ、無理だ。私でも数ヶ月は必要だぞ!一体何が・・・・・
再び、扉をノックされて開いた。
「宰相閣下、訪問客をお連れ致しました。」
兵の後ろから、やつれた顔をした7人の商人達が入る。
それを見ていたデテュート宰相の顔も青くなるが、平静を保って兵に応える。
「ありがとう。下がっていいぞ。」
「はっ!失礼します!」
兵が居なくなるのを、何とか堪えながら待っていた宰相の口が開く。
「何故、何故そなた達が居るのだ!」
「閣下にご報告致します。」
人が声をかけてきた商人の顔に生気は伺えるものではなかった。
「何があった。」
情報が命だと思い、情報収集は世界一と自負していただけに、今回の事が分からないでいた。
商人と言っても小飼の密偵だ。
一人ではなく7人がいる。
レント、テレート、ファント、メアート、エレブル、ファグリークの7人が居るのだ。
エレブル国境の密偵が居ないのも分からないでいた。
「私が代表して今からご報告しますが、信じて下さい。」
「早く話せ!」
「先にフォゴット軍が早朝にファフレミア国に負けました。6人の女に負けました。」
「なっ!」
「昼にはファフレミア軍が八百名程に来ましたが、昼前から獣国がタイク帝国に進軍しました。」
「そんな報告はなかったぞ!」
「獣国から約二十八万の兵が出た模様で、即座にテレート、ダクレ、レントを壊滅してファントとメアートに進軍し壊滅。ファフレミアも昼過ぎから進軍してエレブルとファグリークを壊滅しました。」
「なっ!半日で可能でなかろう!」
「未知な武器を持っておりました。」
震えた声で答える。
「はぁ?未知な武器?」
「魔法とは違うのでしょうが、不可解でしたとしか言えませんが、圧倒的な戦力の違いがありました。」
「な!それでも元連合と帝国軍が即座に負けるのか?」
「負けました。それにまだ進軍は続いております。」
「なに!?」
「宰相閣下に進言するのも烏滸がましいですが、既にグレットとデント、ペレには進軍しているでしょう。今週中には帝国も滅亡するのではありませんか。」
「ありえん!あってたまるか!」
誰も宰相を止める事はなかったし、話した商人ですら報告後は下を向いていた。顔を上げていたものが居なかったのである。
どれ程の時間が過ぎたのだろうか、扉が再びノックされた。
「なんだ!」
「はっ!陛下より召集なございます、急ぎ来られる様にと、であります!」
「わかった。」
憔悴しきった顔で部屋を出て行った。
密偵の商人達もまた憔悴しきっていたが、何も言わずに立ったままいた。
誰も考えが及んでいなかったのだ。
宰相の指示があるまで待機と思ったのだろう。優秀故の弱点でもあった。
王の間に入ると使者が悠然としていて、王は機嫌が悪かった。
宰相も雰囲気を感じて、頭の中を切り替えて声を上げながら前に進んだ。
「陛下、遅くなりました。しかし、私も今夜は不調ですから明日の朝か昼でも再度話す事をお勧めいたします。」
「おお、そうか、そうしよう!今日はこれ迄、みなご苦労であった。」
王と側近と宰相が部屋から出ていってしまう。
早急に退出していく王に使者が食いついた。
「王よ、何も話が出来てませんぞ!此のままでは私は庇いたてしませんぞ!」
しかし、誰も耳を貸さなかった。
そのまま、宰相も寝室に戻ってしまい、執務室に密偵が残って居るのを知るのが朝になるという失態をしていた。
朝に商人を帰してから直ぐに新たな密偵をダクト、ファレ、帝国に向かわしたのだが、昼前に帰って来たのだ。
ダクト、ファレの壊滅を伝えられたのだ。
王に呼ばれるまで、執務室の机から動けなかった。
王の間に向かい、使者の前で王に伝えたのだ。
「本日までに連絡を纏めて報告いたします。旧サンガ連合は獣国とファフレミア国に統治されました、加えてタイク帝国に進軍の模様です。」
そう言うとデテュート宰相は倒れてしまったのであった。
目覚めるまでに何があったのかを知るのに、再度驚く事になるとも知らずに。
しかし、城に人が少ない。
男や女も少ない?
兵も日に日に減っている?
ま、食事は俺が作るとして人が少ないよ?
「エルク。」
「なんですか、ナイン様?」
「城の人が減ってないか?」
「済みません、休暇申請されまして、城の半分以上が居ません。静かでのんびりできますよ。」
そう言いながらアイが入れたハーブティーを飲み、スフレを美味しそうに食べていた。
「エルク。」
ナインもハーブティーを啜る。
「なんですか?」
もちゃもちゃと、スフレを食べながら話している。
「太った?」
「ぶっ!」
おもいっきり、スフレを吐きながら咳き込み出す。
胸を叩きながら、コップに手が伸びる。
「自覚はあるのね。」
「ゴクッゴクッ。はー、止めてくださいよ!ナイン様!」
「アニァータには言うからな。」
「ご主人様~。内緒にしてください~。」
他力本願が凄まじい程に拝みたおしていた。
「ダメ。」
「ナインさま~。ナインさま~。」
この手の話は男も女も関係なく、ましてや異世界でも共通のようだ。
「あ!また入らない。」
アニァータは履くスカートに悩んでいた。
「やっぱり、ナイン様が来てるとつくわね。」
女性の悩み事の多くは太る事なのは摂理と言っていい。
アニァータは大きめのスカートを履く。
「げっ!ピッタリだー!今日から食事減らしてレブル様と修行しないとー!」
推して控えるべし。
「つまめるー!」
合掌。
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ミニック国は防衛に務めていた。
ミニック国の大事まで後1日となった。
密偵からはフォゴット将軍の進軍が入ったのだ。
次の一報が重要な、今後のミニック国の未来を左右する。
動かず、黙って待っていた。
当日の朝から密偵の報せが急に来なくなった。
使者との会談にも報せが届かない。
焦ってしまうが、知将らしくのんべんたらりと逃げていた。
ミニック王が心配するほどの事であった。
昼には報告が届くと思っていた通り、密偵が来た。
思っていたエレブル国境に潜んだ密偵ではなく、ダクレ側に潜ませた密偵からだった。
予想通りに獣国が動いたようだ。
此で何とか交渉を引き延ばして、その間に王の覚悟を決めてもらえるならば良しとできる。
進軍しても一ヶ月はかかる見込みだ。
全てはエレブルでの勝利がどちらかになるのか。
予想として4:6で帝国に分がある。
未確認だが、ファフレミア国の子供が内戦を治めたとあるが、レイク王国との戦がそんな事で終わる事などあるはずもない。
立ち上がり、実務室から出ようとした。
が、慌ただしく扉が開くと、ダクレ側から密書が届いた。
直ぐに密書を開いて読んで、固まってしまった。
文字は読めたが何を書いているのか分からなかったのだ。
そこには、
『ダクレ国領土陥落』
たった数時間で何が起こったのだろう。
コンコンコン。
扉が鳴っていたのを気づいて叫ぶ、
「なんだ!」
彼が怒鳴る事など考えられなかったが、兵が言う。
「宰相閣下に会う約束された方々がお目見えですが?」
「会う、連れて来てくれ。」
「はっ!」
少し冷静さを取り戻せた。兵の勇気のおかげなのだが、現在の彼にそんな余裕も無いほど動揺していた。
一体どうなっているのか?先の戦があったとしても兵に余力を十二分に残しての降伏なのに、陥落って事にならんだろう?しかも数時間でも出来ない事を出来るか!村や人が住んでいる集落とか細かい場所まで墜ちないと無理ぞ?いや、村までなら落とせ、無理だ。私でも数ヶ月は必要だぞ!一体何が・・・・・
再び、扉をノックされて開いた。
「宰相閣下、訪問客をお連れ致しました。」
兵の後ろから、やつれた顔をした7人の商人達が入る。
それを見ていたデテュート宰相の顔も青くなるが、平静を保って兵に応える。
「ありがとう。下がっていいぞ。」
「はっ!失礼します!」
兵が居なくなるのを、何とか堪えながら待っていた宰相の口が開く。
「何故、何故そなた達が居るのだ!」
「閣下にご報告致します。」
人が声をかけてきた商人の顔に生気は伺えるものではなかった。
「何があった。」
情報が命だと思い、情報収集は世界一と自負していただけに、今回の事が分からないでいた。
商人と言っても小飼の密偵だ。
一人ではなく7人がいる。
レント、テレート、ファント、メアート、エレブル、ファグリークの7人が居るのだ。
エレブル国境の密偵が居ないのも分からないでいた。
「私が代表して今からご報告しますが、信じて下さい。」
「早く話せ!」
「先にフォゴット軍が早朝にファフレミア国に負けました。6人の女に負けました。」
「なっ!」
「昼にはファフレミア軍が八百名程に来ましたが、昼前から獣国がタイク帝国に進軍しました。」
「そんな報告はなかったぞ!」
「獣国から約二十八万の兵が出た模様で、即座にテレート、ダクレ、レントを壊滅してファントとメアートに進軍し壊滅。ファフレミアも昼過ぎから進軍してエレブルとファグリークを壊滅しました。」
「なっ!半日で可能でなかろう!」
「未知な武器を持っておりました。」
震えた声で答える。
「はぁ?未知な武器?」
「魔法とは違うのでしょうが、不可解でしたとしか言えませんが、圧倒的な戦力の違いがありました。」
「な!それでも元連合と帝国軍が即座に負けるのか?」
「負けました。それにまだ進軍は続いております。」
「なに!?」
「宰相閣下に進言するのも烏滸がましいですが、既にグレットとデント、ペレには進軍しているでしょう。今週中には帝国も滅亡するのではありませんか。」
「ありえん!あってたまるか!」
誰も宰相を止める事はなかったし、話した商人ですら報告後は下を向いていた。顔を上げていたものが居なかったのである。
どれ程の時間が過ぎたのだろうか、扉が再びノックされた。
「なんだ!」
「はっ!陛下より召集なございます、急ぎ来られる様にと、であります!」
「わかった。」
憔悴しきった顔で部屋を出て行った。
密偵の商人達もまた憔悴しきっていたが、何も言わずに立ったままいた。
誰も考えが及んでいなかったのだ。
宰相の指示があるまで待機と思ったのだろう。優秀故の弱点でもあった。
王の間に入ると使者が悠然としていて、王は機嫌が悪かった。
宰相も雰囲気を感じて、頭の中を切り替えて声を上げながら前に進んだ。
「陛下、遅くなりました。しかし、私も今夜は不調ですから明日の朝か昼でも再度話す事をお勧めいたします。」
「おお、そうか、そうしよう!今日はこれ迄、みなご苦労であった。」
王と側近と宰相が部屋から出ていってしまう。
早急に退出していく王に使者が食いついた。
「王よ、何も話が出来てませんぞ!此のままでは私は庇いたてしませんぞ!」
しかし、誰も耳を貸さなかった。
そのまま、宰相も寝室に戻ってしまい、執務室に密偵が残って居るのを知るのが朝になるという失態をしていた。
朝に商人を帰してから直ぐに新たな密偵をダクト、ファレ、帝国に向かわしたのだが、昼前に帰って来たのだ。
ダクト、ファレの壊滅を伝えられたのだ。
王に呼ばれるまで、執務室の机から動けなかった。
王の間に向かい、使者の前で王に伝えたのだ。
「本日までに連絡を纏めて報告いたします。旧サンガ連合は獣国とファフレミア国に統治されました、加えてタイク帝国に進軍の模様です。」
そう言うとデテュート宰相は倒れてしまったのであった。
目覚めるまでに何があったのかを知るのに、再度驚く事になるとも知らずに。
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