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本章
連合の終わり
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ミニック国にサンガ連合が降伏をしたのは、ダクレ国の降伏とテレート国、ファント国も降伏を併せて入ってきた。
と、言っても発表前の情報である。
デテュート宰相の情報はサンガ連合の各国から他国の小さい事までの情報収集をしていた。
商人の国らしく、小さな商いを個人で手広くしているのだ。
利益の90%はほぼ手下の商人に還元されている。
10%で仕入れや奴隷の購入に当てており、質素倹約の体質を作っていた。
もちろん、手下の商人もデテュート宰相自ら選び、奴隷を貸し与えての行商スタイルを基本としていた。
中には大棚に成り上がった者もいる。
決してデテュートが元とバレない様に沢山の手下を従えていたのだ。
その為の各国の情報から国際情報までありとあらゆる情報を得ていた。
そんな健気な事も国の為と一人で支えて来たのだ。
もっと言えば、国の下の役人もほとんどがデテュート宰相の肝いりで入っている。
上司の補佐役は全て掌握しているのだ。
だが、此れが裏目に出てしまうとは思ってもいなかった。
超弩級の国難に遇うとは思っても見なかった。
特にメアート国の滅亡とエレブル王家の事も知った上で困っていた。
現王は暗愚の部類である。
煩わしい事には口を挟まない王だから、デテュートの良識な手腕が効いていたのも平和だったからだ。
有事があるとシャシヤリ出てくるのが、暗愚な王でもある。
それに伴い貴族の馬鹿も出てくる。
デテュート宰相は辛辣にも、出来ない貴族を一人を守るのに出来る部下を何百も殺す事が出来ない。と言えるタイプでもあるのだ。
取り敢えず、王の調略が第一にして、王家全体の掌握して貴族の動向までも掌握しなければならない。
本当に良い人間程、苦労が絶えないのは時代や異世界など関係なくいるのだ。
デテュート宰相は時間を稼ぐ戦いが始まったのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーー
満面の笑みでレント国の王城に入ったのは、ファゴット将軍と別れて10日立っていた。
調度、ブレット国にタイク帝国が進軍を開始した頃だった。
レント国の国王の母親はブレット国から来ていたので、強きであった。
だが、連合長に会わないと出来ない理由があるのだ。
連合長は時間も掛けられず、王の間に入れた。
「連合長殿。何処に居られたのか、わからんが無事で何より。」
「済まない、我が息子殿。少しあちこちと渡り歩いていたのだよ。」
「そうか。処で歩いている間に連合も機能ならない状態になったのだが、どの様にされているのか?」
「今回はタイク帝国の強さを見誤ったようだ。帝国に負けたよ。ところで、王として降伏しないか。もちろん、身分の保証は今までと変わらない様に取り図ってくれよう。3ヶ月でこの連合も滅亡するしかないのだからな。」
「連合長は降る事をお薦めか?」
「レイク王国もなくなった。今さら獣人共に頭なぞ下げれまい。それに身分は剥奪されて一族郎党纏めて奴隷になる可能性しかあるまい。ファフレミア国に助けを要請しても同じぞ?身分を捨てるか、今までと同じ様に振る舞い、連合から帝国に移るだけ。破格の待遇ではないか!考える事もあるまい。婿いや、レント王よ。民の事を考えるのだ。」
レント王はため息をつき、
「連合長よ。約束は必ず施行されるな?」
「身命を賭して守られましょう。」
こうして、連合長の口車に騙されて降伏したのだ。ブレット国とミニック国を残して連合は潰えたのだった。
と、言っても発表前の情報である。
デテュート宰相の情報はサンガ連合の各国から他国の小さい事までの情報収集をしていた。
商人の国らしく、小さな商いを個人で手広くしているのだ。
利益の90%はほぼ手下の商人に還元されている。
10%で仕入れや奴隷の購入に当てており、質素倹約の体質を作っていた。
もちろん、手下の商人もデテュート宰相自ら選び、奴隷を貸し与えての行商スタイルを基本としていた。
中には大棚に成り上がった者もいる。
決してデテュートが元とバレない様に沢山の手下を従えていたのだ。
その為の各国の情報から国際情報までありとあらゆる情報を得ていた。
そんな健気な事も国の為と一人で支えて来たのだ。
もっと言えば、国の下の役人もほとんどがデテュート宰相の肝いりで入っている。
上司の補佐役は全て掌握しているのだ。
だが、此れが裏目に出てしまうとは思ってもいなかった。
超弩級の国難に遇うとは思っても見なかった。
特にメアート国の滅亡とエレブル王家の事も知った上で困っていた。
現王は暗愚の部類である。
煩わしい事には口を挟まない王だから、デテュートの良識な手腕が効いていたのも平和だったからだ。
有事があるとシャシヤリ出てくるのが、暗愚な王でもある。
それに伴い貴族の馬鹿も出てくる。
デテュート宰相は辛辣にも、出来ない貴族を一人を守るのに出来る部下を何百も殺す事が出来ない。と言えるタイプでもあるのだ。
取り敢えず、王の調略が第一にして、王家全体の掌握して貴族の動向までも掌握しなければならない。
本当に良い人間程、苦労が絶えないのは時代や異世界など関係なくいるのだ。
デテュート宰相は時間を稼ぐ戦いが始まったのだ。
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満面の笑みでレント国の王城に入ったのは、ファゴット将軍と別れて10日立っていた。
調度、ブレット国にタイク帝国が進軍を開始した頃だった。
レント国の国王の母親はブレット国から来ていたので、強きであった。
だが、連合長に会わないと出来ない理由があるのだ。
連合長は時間も掛けられず、王の間に入れた。
「連合長殿。何処に居られたのか、わからんが無事で何より。」
「済まない、我が息子殿。少しあちこちと渡り歩いていたのだよ。」
「そうか。処で歩いている間に連合も機能ならない状態になったのだが、どの様にされているのか?」
「今回はタイク帝国の強さを見誤ったようだ。帝国に負けたよ。ところで、王として降伏しないか。もちろん、身分の保証は今までと変わらない様に取り図ってくれよう。3ヶ月でこの連合も滅亡するしかないのだからな。」
「連合長は降る事をお薦めか?」
「レイク王国もなくなった。今さら獣人共に頭なぞ下げれまい。それに身分は剥奪されて一族郎党纏めて奴隷になる可能性しかあるまい。ファフレミア国に助けを要請しても同じぞ?身分を捨てるか、今までと同じ様に振る舞い、連合から帝国に移るだけ。破格の待遇ではないか!考える事もあるまい。婿いや、レント王よ。民の事を考えるのだ。」
レント王はため息をつき、
「連合長よ。約束は必ず施行されるな?」
「身命を賭して守られましょう。」
こうして、連合長の口車に騙されて降伏したのだ。ブレット国とミニック国を残して連合は潰えたのだった。
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