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本章
落ち目のサンガ連合
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ファゴット部隊がエレブル国に入った報告が、他のタイク帝国の部隊の士気が上がったのは当然の事だった。
逆にサンガ連合の士気が落ちたのも当然だった。
ダクト国が降ったのも、メアート国の報告を聞いたからだ。
ダクト国にいた各国の増援軍も逃走していったからだ。
各国の王は降伏が妥当としたが、ミニック国が必要以上に頑張るので流されているのが現状であった。戦況も普通に出来るのも、デテュート宰相の動きが速い為のと彼が登用した部下によるものである。
進軍の速いファゴット部隊が獣国に向かってると読んでの行動も速かった。
グレット国が降伏に応じ無いのも水面下でデテュート宰相が動いているからだ。
二国が降伏しない限り連合は別れないと見ているが、デテュート宰相は連合を抜ける算段を考えていた。
連合長が消えてこのかた出てこない事に不気味さを覚えていたからだ。
ほぼ、高値でサンガ連合を売るつもりだろうと。
売るタイミングは、何処かの国がタイク帝国に降ったからであろうとも読んでいた。
何にしても、国難時に逃げてしまい、何もしないが、国は売る長だと苦労は絶えない。
連合の役目もほぼなくなった今は、デテュート宰相の策が役に立つが王族や貴族の動きに注意もしなければならない。
気が抜けない日々なのだ。
あくまで現段階では、降伏が妥当だと云うこと。
タイク帝国の動きもファゴット部隊の機微と三軍の差がある。三軍の動きは、いたって普通なのだ。
前戦国の攻めようも普通なのだ。
異常なのはファゴット将軍が率いてる部隊なのである。
あの部隊がいなければ進行はもっと遅かったし、ここまでの失態も無かった。
狙いは獣国なのは分かっていたが、露骨な行動も一応は答えとしてあったが、妥当とは思っていない。
ただ、今はこの戦禍が過ぎるのを願っているいのを願っているだろう。
デテュート宰相は既に独立国を目指しているが、それが叶うのか分からないのであった。
エレブル国がどのような対応するかで、どうなるかが心配であった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
損害も少なくファゴット将軍の部隊は進んでいた。馬鹿な住民から何人かが部隊に入ったのは仕方がなかった。
既にメアートから8百余人が入隊したからだ。
増えた事には反対でないミヒット副官ではあるが、苦笑いはしていた。
英雄視されると人が集まるのは必定だが、英雄なら問題はない。
ファゴットが英雄とはかけ離れているが、人が到着できない頂きにいるだけで人が集まるからだ。
人格や人柄は別なんだろう。
本性を知らないで来るサンガの人に笑うしかないのだ。
城に進軍しても抵抗するのが弱くなっていた。
城が降伏に進んだ頃に、箍が外れた見せかけの英雄の仮面が外れ掛けていた。
王の間ではエレブルの王が地面に膝待ついてまっていた。
後ろに王妃と王女が三人と息子が二人が控え、その後ろに元臣下がいた。
ファゴット将軍は王座に座ると王妃と王女達を見ていた。
ミヒット副官が降伏後の話を始めたが、ファゴット将軍は餓えた目で女達を見ていたのだ。
話が終わるとささやかな宴会が行われた。
その晩にエレブル王が死去したのだ。
発表は国を明け渡した責任としての自害となったが、死体を片付けた兵は疑問に思った。
剣や毒の自殺ではなく、首が一回転しており瞳が上を向いていたのである。
更に葬儀には親族は居たのだが、王妃と王女達の姿はなかった。
ファゴット将軍は葬儀の喪主として仕切っており、元王子達から信頼をされたのだ。
自分達の母親と姉妹が何処でどんな姿でファゴット将軍の帰りを待っているのか知らないでいた。
事実を知らないまま、数日が過ぎた頃にダクト国から降伏の使者が来た。その使者と共に一人の男もいた。
その男からは、サンガ連合の降伏と譲渡が申し込まれた。既にファント国とテレート国の降伏の書状も預かっているという。また、レント国にも降伏するように使者にもなると言った。
「そんな事が可能ですか?」
ミヒット副官の冷たい目での対応にも負けずに、男は言う。
「可能です!私は元はサンガ連合の連合長をしていました。既に、いや、何とか二国の書状を届けました。レントの一国など、将軍が行かれなくても私目が話して来ましょう。のんびりと、お待ち下さい。」
「ふん、一応待ちましょうか。」
「ありがとうございます!」
てを差し伸べるが、ミヒット副官は応じなかった。
「握手は商品を持って来てからです。うっかり何も無くても、握手で商談成立してしまいますからね。」
「これはお手厳しい。あはははははは。」
男は「吉報をお待ち下さい」と言い部屋を出ていった。
ミヒット副官にはどうでも良かったのである。
男の事は気にもしなかった。
ただ、ファゴット将軍だけが気になったのだ。
貢ぎ物は数日しかもたなかったのに、今回は長くもっていたからだ。
バレない様にするだけがミヒットの役になっていた。
獣国の侵略するまでは、おしとやかにしてもらいたいものだ。
そう、ミヒット副官はため息をしていた。
淫靡に戯れる将軍だが。
逆にサンガ連合の士気が落ちたのも当然だった。
ダクト国が降ったのも、メアート国の報告を聞いたからだ。
ダクト国にいた各国の増援軍も逃走していったからだ。
各国の王は降伏が妥当としたが、ミニック国が必要以上に頑張るので流されているのが現状であった。戦況も普通に出来るのも、デテュート宰相の動きが速い為のと彼が登用した部下によるものである。
進軍の速いファゴット部隊が獣国に向かってると読んでの行動も速かった。
グレット国が降伏に応じ無いのも水面下でデテュート宰相が動いているからだ。
二国が降伏しない限り連合は別れないと見ているが、デテュート宰相は連合を抜ける算段を考えていた。
連合長が消えてこのかた出てこない事に不気味さを覚えていたからだ。
ほぼ、高値でサンガ連合を売るつもりだろうと。
売るタイミングは、何処かの国がタイク帝国に降ったからであろうとも読んでいた。
何にしても、国難時に逃げてしまい、何もしないが、国は売る長だと苦労は絶えない。
連合の役目もほぼなくなった今は、デテュート宰相の策が役に立つが王族や貴族の動きに注意もしなければならない。
気が抜けない日々なのだ。
あくまで現段階では、降伏が妥当だと云うこと。
タイク帝国の動きもファゴット部隊の機微と三軍の差がある。三軍の動きは、いたって普通なのだ。
前戦国の攻めようも普通なのだ。
異常なのはファゴット将軍が率いてる部隊なのである。
あの部隊がいなければ進行はもっと遅かったし、ここまでの失態も無かった。
狙いは獣国なのは分かっていたが、露骨な行動も一応は答えとしてあったが、妥当とは思っていない。
ただ、今はこの戦禍が過ぎるのを願っているいのを願っているだろう。
デテュート宰相は既に独立国を目指しているが、それが叶うのか分からないのであった。
エレブル国がどのような対応するかで、どうなるかが心配であった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
損害も少なくファゴット将軍の部隊は進んでいた。馬鹿な住民から何人かが部隊に入ったのは仕方がなかった。
既にメアートから8百余人が入隊したからだ。
増えた事には反対でないミヒット副官ではあるが、苦笑いはしていた。
英雄視されると人が集まるのは必定だが、英雄なら問題はない。
ファゴットが英雄とはかけ離れているが、人が到着できない頂きにいるだけで人が集まるからだ。
人格や人柄は別なんだろう。
本性を知らないで来るサンガの人に笑うしかないのだ。
城に進軍しても抵抗するのが弱くなっていた。
城が降伏に進んだ頃に、箍が外れた見せかけの英雄の仮面が外れ掛けていた。
王の間ではエレブルの王が地面に膝待ついてまっていた。
後ろに王妃と王女が三人と息子が二人が控え、その後ろに元臣下がいた。
ファゴット将軍は王座に座ると王妃と王女達を見ていた。
ミヒット副官が降伏後の話を始めたが、ファゴット将軍は餓えた目で女達を見ていたのだ。
話が終わるとささやかな宴会が行われた。
その晩にエレブル王が死去したのだ。
発表は国を明け渡した責任としての自害となったが、死体を片付けた兵は疑問に思った。
剣や毒の自殺ではなく、首が一回転しており瞳が上を向いていたのである。
更に葬儀には親族は居たのだが、王妃と王女達の姿はなかった。
ファゴット将軍は葬儀の喪主として仕切っており、元王子達から信頼をされたのだ。
自分達の母親と姉妹が何処でどんな姿でファゴット将軍の帰りを待っているのか知らないでいた。
事実を知らないまま、数日が過ぎた頃にダクト国から降伏の使者が来た。その使者と共に一人の男もいた。
その男からは、サンガ連合の降伏と譲渡が申し込まれた。既にファント国とテレート国の降伏の書状も預かっているという。また、レント国にも降伏するように使者にもなると言った。
「そんな事が可能ですか?」
ミヒット副官の冷たい目での対応にも負けずに、男は言う。
「可能です!私は元はサンガ連合の連合長をしていました。既に、いや、何とか二国の書状を届けました。レントの一国など、将軍が行かれなくても私目が話して来ましょう。のんびりと、お待ち下さい。」
「ふん、一応待ちましょうか。」
「ありがとうございます!」
てを差し伸べるが、ミヒット副官は応じなかった。
「握手は商品を持って来てからです。うっかり何も無くても、握手で商談成立してしまいますからね。」
「これはお手厳しい。あはははははは。」
男は「吉報をお待ち下さい」と言い部屋を出ていった。
ミヒット副官にはどうでも良かったのである。
男の事は気にもしなかった。
ただ、ファゴット将軍だけが気になったのだ。
貢ぎ物は数日しかもたなかったのに、今回は長くもっていたからだ。
バレない様にするだけがミヒットの役になっていた。
獣国の侵略するまでは、おしとやかにしてもらいたいものだ。
そう、ミヒット副官はため息をしていた。
淫靡に戯れる将軍だが。
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