転生国主興国記

hinomoto

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本章

ファゴット将軍

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元ペレ国に居たファゴット将軍が進軍を再開しだした。タイク帝国からの指示も待たずに進軍をしだしたのは、他の軍も国もビックリしていた。
ファグリーク国の軍一万兵に五百の兵で攻めて来たときは弓兵で終わると思ったのが、防衛軍が壊滅したので慌てたが、首都での防衛もほとんど持たず、一ヶ月で落とされるは驚異であった。
ただ、兵の死者が少ないのと、民衆の被害が少なくのが相まって民衆の反乱がなかったのは、人数が異常に少ないからであろうか。
この戦いにはファゴット将軍は参戦していなかったが。
ファゴット将軍は一人でメアート国に攻めていたからだ。
一人だから安心していたメアート軍にとって、恐怖の対象でしかなかったのだ。
矢は刺さらないし、剣が当たらないのだ。
一撃が重くて、味方は簡単に死んでしまう。
達人に向かう子供な感じだろうか。
彼の戦いが演舞に見えるぐらいに、人を魅了したのだ。
虐殺の場面ほど人を惹き付けられるのは流石と言うべきだろうか。
その内、一人二人とファゴットに着く人もいたが、戦禍に巻き込まれて消えていった。
人を潰す。
この戦いでファゴットは武人将軍と呼ばれる事になる。
ファグリーク国は首都から先迄の間にメアート国が壊滅したことが発表された。
一人で国を潰した事が他の国に今後の戦争に内々の争いも併せられる事になる。
ただし、メアート国の城での悪夢は広がってはいない。
何が起こって、何故伝わらなかったのか。

攻城戦では、百数人を従えてファゴット将軍は攻めた。
門はファゴット将軍の一撃で開門した。
いや、破壊したのだ。
門の後ろに数百の兵士が瓦礫に押し潰された。
防衛の兵は慢心があった。ファゴットの後ろの兵の死だ。
一人、一人が倒れていた。
一人として満足した顔で死んだ。
ファゴットの本心なんて知らないで果てていったのだ。
城の守る兵に恐怖が走ったのは、城に入られて起こった。
それまでは、いずれ倒せるの気持ちがあった。
現に一人一人が倒れているからだ。
それが間違いに気付いた時には遅かったのだ。
人が敵わない相手だと。
剣や矢が効かない人を相手なんて誰が信じる事が出来るのか。
頭を潰され、身体を踏み潰され、首を落とされ、石で殺された。
生きているのがメアート王と家族と侍女が数名になっていた。
目の前で司令官が殺されて、命乞いをしたが王は殺された。
王妃と男の子もすぐさま切られた。
侍女も不細工なのは殺されて、生きていた姫達と侍女は足を潰されたのだ。
ファゴットは鎧や服を脱ぎ捨てると、女を抱いた。
死と血が臭う場所で、笑って女を抱いていた。
子供とか関係なく、己の欲望のままに抱いたのだ。
弱い者を食らう強者として、彼の矜持があったのだ。
ぼろぼろになり、女に飽きた頃、一人残らず殺した後に、魔道具の炎火の渦という爆弾を放り投げた。
城のあった場所に何も残らかった。
炎火の渦とは、禁忌とされた魔道具だ。
国でも、戦争での使用を禁じている。
対SSS級魔物兵器とされ、使うのに国のギルド長と国王の許可が必要である。
しかし、ファゴット将軍はペレ国で手に入れてから使いたかった禁忌の魔道具を使かったので、気にもせずにいたのだ。
この後の事は先に書いた通り。
混乱だけが残り滅びたのだ。
何も知らない民衆は、一人で国を倒した英雄として称えていた。
武人将軍として。
ファゴット将軍もメアートには興味もなく、エレブル国に行き、自分の部隊と合流するのだが、一ヶ月も掛かってしまう。
その間、兵や冒険者、盗賊等の混合軍になっていたのだが、それもファゴットの魅力なのかもしれない。
民衆が、タイク帝国ではなくてファゴット将軍に降っている認識だったのだから。
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