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本章
アイがむそうしました
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エルクとアニァータはあるモノを読んだ。
二人は読みながら、怒りや悲しみを顔にだしたが次第に真面目な顔になり、最後には呆けていた。
それは呼ばれるまでその状態であった。
呼ばれるまで、焦点が合わないが観たり聴いたりはしただろうが。
合掌。
誕生日会はスタートしていた。
ナインのスピーチまでを、バンドが繋いでいた。
現れた瞬間、司会が小声で話し掛ける。
「主様、お疲れ様でした。主様のスピーチは有志によるバンドが先に出して歌を歌っています。後、二曲で終わりますので、その後直ぐにスピーチに入って頂けると宜しいかと。」
理路整然な司会振りだ。
女でズボンスタイルの服装なのだ。
うん。
デカイ。
乳がデカイね。
だれ?
「おまえ、だれや。」
「エリオリアームスです。」
ん?
えりおりあーむす?
だれ?
ナインが声を出す前に答える。
「ムスですよ、主様。分からなければ犬です。」
笑顔が綺麗だねー。
ん?
「犬か!」
「声は小さめで。」
何か印象が違う。
あの時の印象では、横暴で偉そうで男な感じなのに・・・乳がデカイ。
ピーンと来た!
こいつセコイ!
「ほー、その姿はみんな知ってる?」
「まさか、司会をしてましたから、名前は言いましたが、この姿は初対面ですよ?」
笑顔のムス。
俺は分かってやってと分かったので、二号とフェルトと目で追う。
しまった!
料理を堪能していた。
そうよねー、今回の料理は創作コースを作っているもんねー。
旨く出来たみたい。
誰も無言で食べてるもん。
主賓なのにムリカも服を汚してまで食べてるわ。
レブルは同様に汚してますよ。
本当に人間(?)なのか分からないが、一人だけ御代わりをしてますね。
ガックリしました。
ん?
アイがいない?
「アイ様は戻ってませんが。」
「分かってる。」
イラつくわー。
(アイ、どうなった?)
応答が無い?
何かしらあるのに?
曲の終りに近付いて、連絡が来た。
[済みません、マスター。スピーチが終わる前に戻ります、お待ち下さい。]
そう言って消えた。
ん、これはヤバイ事をしてますね。
あえて聞かないでおきたい自分がいた。
次はスピーチだ、気持ち切り替えてお誕生日会を盛り上げよう!
ーーーーーーーーーーーーーーー
神界にある小部屋にて。
三人の神は土下座している。
その前に別の三人の神が座っていた。
もちろん、前神龍は正座。
時を司る神も正座していた。
アイは仁王立ちしている。
この場はアイの独擅場であった。
「三神がしたことは、コイツらが謝っているのに、何で上級神であるわしらまで連れ出される。」
「本当に、色々と忙しいのに。」
「で、何をしろと?」
この時は、アイの存在に舐めていた。
馬鹿な人間だとも、思っていた。
「此処に来てまで、その態度。少し痛い目に合わないと分からない用ですね。」
手に鞭を持つ。即座に三人に鞭を放ち、背中に後をつける。
スパパパーン!
「「「いたーい!?」」」
「解りますか?」
「馬鹿な神界でこの様な事を!」
「お、おかしいよ!武神ちゃん!転移出来ないよ!」
「魔力も神力も使えない!」
ピシーン!
鞭の音に口を紡ぐ三人。
冷や汗が落ちる。
「解りますか?あなた方の力もこの程度なのです。マスター程の力も無いことを知りなさい。」
「な、我らの力を超えているのか?」
「神の力を超える事などあり得ない!」
ピシーン!
「「「ひっ。」」」
「他かが惑星位の力で上級なのですか、前神龍?」
「アイさん、それが普通の人神の上級神なのは知ってるよね?」
ピシーン!
「「「ひぃ!」」」
「解っていないのは、誰ですか?」
「イエス!マム!私でした!」
「で?」
「イエス!マム!上級神程度が楯突くのは、ムシケラが神に楯突いたのと変わりません!」
「な!神龍殿がそこまで言われるのか?」
「神界に噂になってない事だぞ!」
「そんな人間が人の世界に置けないぞ!」
ピシーン!
「「「ひいぃぃぃ!」」」
「ムシケラが、我がマスターをそんな扱いですか?死にたいのですね。」
冷気に震え出す神達。
「それだからマスターも、駄神と呼んでしまうのです。解ります?」
ピシーン!
「それと、我がマスターの怒りを知りなさい。」
一瞬にて、ファフレミア国の惨殺を頭に流され、うめき声を鼓膜に流す。
凄惨な顔も浮かんで消える。
ナインの指令が浮かぶ。
「「「無理です!無理だと思います!」」」
「はーぁ。駄神は後に回して、元凶の二人。」
「「イエス!マム!」」
前神龍と時を司る神は立ち上がって最敬礼をする。
「首尾は?」
「はっ!終わっております!」
「時も戻したので、他の神の迷惑は考えおりません!」
「「「えっ!?それって!」」」
「即座に戻しなさい。」
「「イエス!マム!」」
アイの手により、べ○軍の姿に変わっている。
白い部屋も某軍事基地になるのはご愛嬌だ。
「そこのゴミは先に他神にでも連絡してなさい。」
「「「はい!ゴミは先に報告してます!」」」
三神は姿を浮浪者に変えて、首から看板を下げて走りだした。
神の力を使えないままで走って行った。
首から下げた看板には『ご免なさいゴミです。』と書かれていた。
勿論、黒の太字で書かれていて、ゴミは赤字で更に太く書かれている。
「後は、この屑だけですね。」
「「イエス!マム!」」
「「「ひいぃぃぃぃぃ!」」」
「あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ」
「「イエス!マム!」」
推して謀るべし。
二人は読みながら、怒りや悲しみを顔にだしたが次第に真面目な顔になり、最後には呆けていた。
それは呼ばれるまでその状態であった。
呼ばれるまで、焦点が合わないが観たり聴いたりはしただろうが。
合掌。
誕生日会はスタートしていた。
ナインのスピーチまでを、バンドが繋いでいた。
現れた瞬間、司会が小声で話し掛ける。
「主様、お疲れ様でした。主様のスピーチは有志によるバンドが先に出して歌を歌っています。後、二曲で終わりますので、その後直ぐにスピーチに入って頂けると宜しいかと。」
理路整然な司会振りだ。
女でズボンスタイルの服装なのだ。
うん。
デカイ。
乳がデカイね。
だれ?
「おまえ、だれや。」
「エリオリアームスです。」
ん?
えりおりあーむす?
だれ?
ナインが声を出す前に答える。
「ムスですよ、主様。分からなければ犬です。」
笑顔が綺麗だねー。
ん?
「犬か!」
「声は小さめで。」
何か印象が違う。
あの時の印象では、横暴で偉そうで男な感じなのに・・・乳がデカイ。
ピーンと来た!
こいつセコイ!
「ほー、その姿はみんな知ってる?」
「まさか、司会をしてましたから、名前は言いましたが、この姿は初対面ですよ?」
笑顔のムス。
俺は分かってやってと分かったので、二号とフェルトと目で追う。
しまった!
料理を堪能していた。
そうよねー、今回の料理は創作コースを作っているもんねー。
旨く出来たみたい。
誰も無言で食べてるもん。
主賓なのにムリカも服を汚してまで食べてるわ。
レブルは同様に汚してますよ。
本当に人間(?)なのか分からないが、一人だけ御代わりをしてますね。
ガックリしました。
ん?
アイがいない?
「アイ様は戻ってませんが。」
「分かってる。」
イラつくわー。
(アイ、どうなった?)
応答が無い?
何かしらあるのに?
曲の終りに近付いて、連絡が来た。
[済みません、マスター。スピーチが終わる前に戻ります、お待ち下さい。]
そう言って消えた。
ん、これはヤバイ事をしてますね。
あえて聞かないでおきたい自分がいた。
次はスピーチだ、気持ち切り替えてお誕生日会を盛り上げよう!
ーーーーーーーーーーーーーーー
神界にある小部屋にて。
三人の神は土下座している。
その前に別の三人の神が座っていた。
もちろん、前神龍は正座。
時を司る神も正座していた。
アイは仁王立ちしている。
この場はアイの独擅場であった。
「三神がしたことは、コイツらが謝っているのに、何で上級神であるわしらまで連れ出される。」
「本当に、色々と忙しいのに。」
「で、何をしろと?」
この時は、アイの存在に舐めていた。
馬鹿な人間だとも、思っていた。
「此処に来てまで、その態度。少し痛い目に合わないと分からない用ですね。」
手に鞭を持つ。即座に三人に鞭を放ち、背中に後をつける。
スパパパーン!
「「「いたーい!?」」」
「解りますか?」
「馬鹿な神界でこの様な事を!」
「お、おかしいよ!武神ちゃん!転移出来ないよ!」
「魔力も神力も使えない!」
ピシーン!
鞭の音に口を紡ぐ三人。
冷や汗が落ちる。
「解りますか?あなた方の力もこの程度なのです。マスター程の力も無いことを知りなさい。」
「な、我らの力を超えているのか?」
「神の力を超える事などあり得ない!」
ピシーン!
「「「ひっ。」」」
「他かが惑星位の力で上級なのですか、前神龍?」
「アイさん、それが普通の人神の上級神なのは知ってるよね?」
ピシーン!
「「「ひぃ!」」」
「解っていないのは、誰ですか?」
「イエス!マム!私でした!」
「で?」
「イエス!マム!上級神程度が楯突くのは、ムシケラが神に楯突いたのと変わりません!」
「な!神龍殿がそこまで言われるのか?」
「神界に噂になってない事だぞ!」
「そんな人間が人の世界に置けないぞ!」
ピシーン!
「「「ひいぃぃぃ!」」」
「ムシケラが、我がマスターをそんな扱いですか?死にたいのですね。」
冷気に震え出す神達。
「それだからマスターも、駄神と呼んでしまうのです。解ります?」
ピシーン!
「それと、我がマスターの怒りを知りなさい。」
一瞬にて、ファフレミア国の惨殺を頭に流され、うめき声を鼓膜に流す。
凄惨な顔も浮かんで消える。
ナインの指令が浮かぶ。
「「「無理です!無理だと思います!」」」
「はーぁ。駄神は後に回して、元凶の二人。」
「「イエス!マム!」」
前神龍と時を司る神は立ち上がって最敬礼をする。
「首尾は?」
「はっ!終わっております!」
「時も戻したので、他の神の迷惑は考えおりません!」
「「「えっ!?それって!」」」
「即座に戻しなさい。」
「「イエス!マム!」」
アイの手により、べ○軍の姿に変わっている。
白い部屋も某軍事基地になるのはご愛嬌だ。
「そこのゴミは先に他神にでも連絡してなさい。」
「「「はい!ゴミは先に報告してます!」」」
三神は姿を浮浪者に変えて、首から看板を下げて走りだした。
神の力を使えないままで走って行った。
首から下げた看板には『ご免なさいゴミです。』と書かれていた。
勿論、黒の太字で書かれていて、ゴミは赤字で更に太く書かれている。
「後は、この屑だけですね。」
「「イエス!マム!」」
「「「ひいぃぃぃぃぃ!」」」
「あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ」
「「イエス!マム!」」
推して謀るべし。
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