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本章
暗躍してるようです
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獣国での馬車の歩みは遅かったんだ。
村や町に入れば、とにかく人が集まる。
ナインを目当てなのだから仕方ないが、分かっていないナインが馬車から出てきてもみくちゃにされる。
ナインも強化魔法で、大抵の事には動じないし、業とらしく子供として行動をしてた。
既にナインの頭には初めてのお誕生日会に向けての独りプレゼンが行われている。
招待人数、司会、舞台配置、出し物、席順、プレゼント各種、お色直し用の服と回数、ケーキ、料理各種。場所も決めないといけない。アイも補佐しているが、なかなか結論がでない。
遅く進む事に何ら疑問にもしていなかった。
民衆と考える時間が出来たナインにはWINーWINなのだから。
獣国での進行はのんびりとなったのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ファフレミア国内では元貴族達と悪徳商人達が反乱の段取りをしていた。
名前もエルフ貴族連合とした。
国を売る相手はレイク王国。
ともかく因縁ある国だ。
約五百年程にレイク王国から分断してから戦争も続いている。
龍の脅威は有るものの領土の侵略と度重なる戦争。怨みはずっと溜まっていた。
龍が居なければ直ぐにでも取り戻したいと思っていた。
そこに貴族連合が来たのだ。
前月の戦争には業を煮していたので、直ぐに乗っかったのである。
貴族連合とは、領土の返却と龍を戦争に介入させない事。
対価に土地と貴族の確約で話がついた。
完全に貴族連合の暴走であった。
意地と云えば聞こえも良くなるが、ただの我儘である。
レイク王国も信用はしていなかった。
龍の事が抑えないと動け無いのだから。
貴族連合に暗躍作業を任せて、無理でも何らかのダメージができたらが御の字。
成功すれば攻め行って土地を取り戻し、エルフを奴隷にする。
それだけであった。
兵だけをファフレミア国に攻める段取りだけ始めるのだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
サンガ連合の北側にはタイク帝国がある。
統一を目指しているのだが、進んではいなかった。攻める国は二つあり、南にサンガ連合と東にライラック王国となる。南東に魔森があるが、脅威は余りないので国力と兵力を増やしていた。
獣国の噂の真偽も真となり、ライラック王国の国力が何故か減った事もあり、国力の高いサンガ連合を狙っていたのだ。密偵により、ファフレミア国とレイク王国の戦争の噂を得て、サンガ連合にその噂を流して、兵力が動いたらと虎視眈々と狙っていたのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
サンガ連合でも噂はあった。
攻めるなら旨味の為にファフレミア国に攻めたいのだ。
タイク帝国の動きが気になってはいる。
現在はライラック王国に攻めるの方に動きがあるとしていた。
ライラック王国の国力の要の民の流出が止まらないのだ。
攻め時も分からない帝国でもあるまい。
サンガ連合の商人ギルド長は考えていた。
エルフ貴族連合からの応援要請もある。
代替わりと一枚岩でもないのが大きい。
現在は道の拡張を命令したのも、時間を有効に使う為だ。
戦争が無くても道が整備出来るし、費用もエレブレ国から出せば問題はない。
もしくはテレート国、ダクレ国、レント国も整備費用を出さす。
ファフレミア国がレイク王国に攻めるかも知れないからだ。
戦争が無くても通り易くなれば、商売にも拡大が得れるからだ。獣国への道が肝要なのだ。
商売の為になら金銭に糸目はつけないのだ。
商人の国、サンガ連合だから。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
遅々と進まない状態にナイン以外はイライラしだしていた。
一つの村や町に寄ると泊まらないといけないのだ。
最初は数時間の握手会も、次の村も、その次の町も人、人、人。
人が波の様に押し寄せてくる。
移動の間はスムーズだが、村や町で足止めとなる。レブルとムリカのイライラでナインをもみくちゃにするが、平気であった。
国民からももみくちゃ、レブルとムリカにもみくちゃでも、平気である。
常に強化魔法で強化しているのだ。
遅くなっても良い。
もみくちゃにイライラはしていないが、悩みにイライラしているのだ。
お陰で誰にも気付かれていが、悩みは難しい局面を迎えていた。
ムリカのお誕生日会の事について。
「ムリカの服はゴスロリ?フリル増し増し?白?黒、んー赤?」
ムリカの服装に、色を加えての服選びは、脳に投影されていたが、嫌われたくない本音があって余計に悩んでいた。
ナインの小さな悩みよりも、暗雲立ち上る状況になっているとも知らずに。
村や町に入れば、とにかく人が集まる。
ナインを目当てなのだから仕方ないが、分かっていないナインが馬車から出てきてもみくちゃにされる。
ナインも強化魔法で、大抵の事には動じないし、業とらしく子供として行動をしてた。
既にナインの頭には初めてのお誕生日会に向けての独りプレゼンが行われている。
招待人数、司会、舞台配置、出し物、席順、プレゼント各種、お色直し用の服と回数、ケーキ、料理各種。場所も決めないといけない。アイも補佐しているが、なかなか結論がでない。
遅く進む事に何ら疑問にもしていなかった。
民衆と考える時間が出来たナインにはWINーWINなのだから。
獣国での進行はのんびりとなったのだ。
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ファフレミア国内では元貴族達と悪徳商人達が反乱の段取りをしていた。
名前もエルフ貴族連合とした。
国を売る相手はレイク王国。
ともかく因縁ある国だ。
約五百年程にレイク王国から分断してから戦争も続いている。
龍の脅威は有るものの領土の侵略と度重なる戦争。怨みはずっと溜まっていた。
龍が居なければ直ぐにでも取り戻したいと思っていた。
そこに貴族連合が来たのだ。
前月の戦争には業を煮していたので、直ぐに乗っかったのである。
貴族連合とは、領土の返却と龍を戦争に介入させない事。
対価に土地と貴族の確約で話がついた。
完全に貴族連合の暴走であった。
意地と云えば聞こえも良くなるが、ただの我儘である。
レイク王国も信用はしていなかった。
龍の事が抑えないと動け無いのだから。
貴族連合に暗躍作業を任せて、無理でも何らかのダメージができたらが御の字。
成功すれば攻め行って土地を取り戻し、エルフを奴隷にする。
それだけであった。
兵だけをファフレミア国に攻める段取りだけ始めるのだった。
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サンガ連合の北側にはタイク帝国がある。
統一を目指しているのだが、進んではいなかった。攻める国は二つあり、南にサンガ連合と東にライラック王国となる。南東に魔森があるが、脅威は余りないので国力と兵力を増やしていた。
獣国の噂の真偽も真となり、ライラック王国の国力が何故か減った事もあり、国力の高いサンガ連合を狙っていたのだ。密偵により、ファフレミア国とレイク王国の戦争の噂を得て、サンガ連合にその噂を流して、兵力が動いたらと虎視眈々と狙っていたのだ。
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サンガ連合でも噂はあった。
攻めるなら旨味の為にファフレミア国に攻めたいのだ。
タイク帝国の動きが気になってはいる。
現在はライラック王国に攻めるの方に動きがあるとしていた。
ライラック王国の国力の要の民の流出が止まらないのだ。
攻め時も分からない帝国でもあるまい。
サンガ連合の商人ギルド長は考えていた。
エルフ貴族連合からの応援要請もある。
代替わりと一枚岩でもないのが大きい。
現在は道の拡張を命令したのも、時間を有効に使う為だ。
戦争が無くても道が整備出来るし、費用もエレブレ国から出せば問題はない。
もしくはテレート国、ダクレ国、レント国も整備費用を出さす。
ファフレミア国がレイク王国に攻めるかも知れないからだ。
戦争が無くても通り易くなれば、商売にも拡大が得れるからだ。獣国への道が肝要なのだ。
商売の為になら金銭に糸目はつけないのだ。
商人の国、サンガ連合だから。
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遅々と進まない状態にナイン以外はイライラしだしていた。
一つの村や町に寄ると泊まらないといけないのだ。
最初は数時間の握手会も、次の村も、その次の町も人、人、人。
人が波の様に押し寄せてくる。
移動の間はスムーズだが、村や町で足止めとなる。レブルとムリカのイライラでナインをもみくちゃにするが、平気であった。
国民からももみくちゃ、レブルとムリカにもみくちゃでも、平気である。
常に強化魔法で強化しているのだ。
遅くなっても良い。
もみくちゃにイライラはしていないが、悩みにイライラしているのだ。
お陰で誰にも気付かれていが、悩みは難しい局面を迎えていた。
ムリカのお誕生日会の事について。
「ムリカの服はゴスロリ?フリル増し増し?白?黒、んー赤?」
ムリカの服装に、色を加えての服選びは、脳に投影されていたが、嫌われたくない本音があって余計に悩んでいた。
ナインの小さな悩みよりも、暗雲立ち上る状況になっているとも知らずに。
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