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本章
かい議
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朝がきた。
けどね、晴れてないので晴れにした。
雨でも曇りでも良いのだが、したい事があるので今日は晴れなのだ。
白の神殿で夜を明かしたのは始めてだ。
夜中に龍の姿のままで寝たフェルトに駄龍が甘えていたので氷の彫像にして、フェルトに感謝されたのは仕方ないだろう。
そして、今後の事を昼から再度、話し合いをする事にして解散をした。
まぁ、早起きしたのでエルクとアニァータも起こす。
良く分かっていないが、神殿にある洗面所やトイレなど驚いてばかりなのだが。
エルクはトレーニングと聞いて元気に頷いたのだが、ナインの姿に二人は笑ってしまう。見たことがない姿に。
1人だけ変わっているのは、汚れた服装で分厚めで大きい背負い袋を背負っている。
ただ、それが普通と違うのは、立派な作りで、沢山のヒモみたいなもので繋がっている。
手袋とブーツを着けている。変わった形の鉄の棒を持っていた。
分からないので、エルクは聞く。
「ナイン様、なんて格好をしてるのですか?」
「うん?この姿かい?」
「はい。」
「走る為の装備だよ。」
帽子みたいな物を被り、笑顔で答える。
「はあぁ。」
呆然としていたが、笑いたくなった。不格好な出で立ちなのだから。
「準備運動は大丈夫か?そろそろでるぞ。」
「行けます。」
「よーし!二列横隊で行くぞ。遅れたら置いて行くからな。行くぞ!」
「「「はい!」」」
俺とレブルを先頭にフェルトとテスラが続きエルクとアニァータが最後に走る。
最初は余裕なのかナインを心配していたのだが、十キロを過ぎても余裕で話し掛けていた。
二十キロで言葉が少なくなり、三十キロで言葉がなくなり四十キロではかなり遅れてしまいゴールの五十キロを完走したのだが、ボロボロであった。
スキルを使ってもかなり辛かったのか、アイの介護がないとダメな状態であった。
一時間で二十五キロペースで二時間で走りきるのに、彼等は四時間は掛かったのだ。
エルクとアニァータは走りきる時に見たのは、ナインとレブルの剣の試合をしていたのだが、終わるとテスラと続けて試合をするようだ。
子供のはずなのにと思いながらも何が壊れていった。
朝御飯は食べれなかった。
朝5時から走り、終わったらアイのマッサージで眠ったのだ。
起こされたのが昼である。
二人ともレブルとアイの介護なしでは歩くのはキツイのだろう。
何とか椅子に座る。
昼は肉とスープとパンを食べた。
かなり回復はできたので、色々と質問等の話をしながらで楽しくしていたのだが、気がつけば昨日の面子が座っていた。
「では、昨日の続きになるな。」
「あぁ、ナイン様。俺達はナイン様に助けられた。命も奴隷の立場もだ。だから、何でもする気だけど、貴方が何者なのかが分からない。」
「だから、ハーフエルフだって。」
「それは分かってます!そうでは無くて、何で白龍が従い、獣国の重鎮がいるのかです!!」
疲れがあるのか怒りに切れもなく、普通の会話になっていた。
アニァータは目立ったこともなく飲み物を飲んでいた。
「うーん。肩書きってのか、称号?職業だっけ?にさ、神龍てあるのよ。」
「へ?シンリュウ?職業にある?」
「称号?シンリュウてなんなの?」
巫女が動いた。
「神龍様、まだ獣神様が降りてませんから、私がお話をしても宜しいでしょうか?」
「えっ!?海の巫女!?ちゃんと喋れるの!?」
驚く俺。
「済みません。レプート様はいつも眠そうで話もまともに出来なくて。あれでも神の一神なのです。お許し下さい。」
「や、別にいいけど....」
「ありがとうございます。」
獣人と言うかマーメイドなのだが、頭を下げた。
「お二方、私は海神レプート様を奉る巫女のライラットと申します。御方は神龍様になられます。神龍とは獣神を従える獣の主な神様の事です。前神龍様を倒された現神龍様が全てを引き継ぎをされまして龍族や獣国を従えて、我等の神、陸海空の三神を率いております。」
「えーと、シンリュウて神様?」
「カミって神様?」
昨日ほどの驚きはないのだが、何となく受け入れた。
「そっか。神様ね。」
驚くぞ!驚け!
「神様なら此処に来たのかわかったわ。」
ほへっ?
驚かない?
え、あれ、なんで?
「それで、俺がエルフの国を治めるんですよね?」
普通に聞いてくる。
「ちょっと待とうか!何で普通なの!」
「はぁ?」
椅子から立ち上がる俺と、普通のエルク。
昨日と逆転した?
「いや、はぁ、じゃなくて、驚かないの?」
「驚いてますが、昨日と云い今日と云い普通の子供が出来る範囲が超えすぎて、何か受け入れてます。」
「えー。」
「すいません、ナイン様。」
「えー。」
気分の問題?違うか。
何で納得出来るの?バカなの?この世界は!
「それよりもナイン様、白龍を連れて行っても国をまとめられるんですか?」
「はぁ?終わり?神の件は終わりなの!?」
「マスターが混乱していますので、私がお答えします。白龍は長を含めて三人を動向させます。後はフェルトから話しますので安心してください。それが終われば直ぐに招集を掛けて貴族を集めて、獣国と同盟を結びます。他の流れや細かい事はこの擬体120号にお聞きなさい。」
アイは手の上に人の形をした人形を出す。
「これは?」
「擬体120号。通称、ナイン様風デフォルメ120号になります。」
どや顔で言う姿に萌えがあるな。
違う!
「アイさん!?通称が長くないか!」
「否定。通称なので問題ありません。」
嫌そうな顔で否定ですか?!
「じゃ、なくて、何で俺なの!」
「解。四十四体のシスターズ迄はマスターが作成し、命名もされましたが、残り現在までのナンバーズに関しては、此方で作成しており、命名も此方でおこなっています。」
何の命令もしてなかったね。
おいー!
「あのー、ナイン様?シスターズとかナンバーズとかの意味は?」
「アニァータ!いや、うん。あれだ!聞くな!」
慌てて話を終わらす。
「えーと、はい?」
はい!無理でした!
「あぁ!そうだった!アニァータも使命あるのな!」
よし!どうよ!
「えっ?エルクと居るだけじゃないの?何を?」
「使命はストッパー。エルクがバカな事を考えたりやったら、フェルトを直ぐに呼び出せる笛を与えるよ。」
十字架の様な形をした笛を取り出して、それをアニァータに渡す。
「フェルトと言うのは、人になられた白龍様ですよね?」
「そうそう。白龍の長だからテスラ君より強いから。それに呼ぶのに吹くだけだし、テスラ君より直ぐに来てくれるよ。」
二人で和やかに笑う。
「待ってください!何かおかしくないですか!」
焦るエルク。
「気にしなーい!」
「そうよ!気にしなーい!」
「ちょっ、何故ですか!」
「んー。取り敢えずエルクに何かあった時やアニァータに何かあった時の用心に?」
「本音は?」
「他の女にうつつを抜かしたり、野望を持ったり、暴君になったり、無駄口叩いたり、俺の悪口なら即座に吹いてね!」
「ひでー!!?」
「分かりました、ナイン様!何かあれば即座に吹きます!」
「止めてー!!」
「あのー、ナイン様。」
「どったのアニァータ?」
「シンリュウ様とは、獣神より偉いのですよね?」
「ああ!もしかして神龍て新しい龍とか思ってない?違うから、神の龍と書いて神龍だから。龍族の神かな。」
「「へっ!!?」」
また、固まっちゃた。
まあ、いいか。
「顔会わせは出来た!獣国の諸君はありがとう!じゃ、戻るか。あぁ、ムリカ怒ってるよなー。」
「肯定。」
「どどどどどうすんの!」
俺の叫びが響いてしまった。
けどね、晴れてないので晴れにした。
雨でも曇りでも良いのだが、したい事があるので今日は晴れなのだ。
白の神殿で夜を明かしたのは始めてだ。
夜中に龍の姿のままで寝たフェルトに駄龍が甘えていたので氷の彫像にして、フェルトに感謝されたのは仕方ないだろう。
そして、今後の事を昼から再度、話し合いをする事にして解散をした。
まぁ、早起きしたのでエルクとアニァータも起こす。
良く分かっていないが、神殿にある洗面所やトイレなど驚いてばかりなのだが。
エルクはトレーニングと聞いて元気に頷いたのだが、ナインの姿に二人は笑ってしまう。見たことがない姿に。
1人だけ変わっているのは、汚れた服装で分厚めで大きい背負い袋を背負っている。
ただ、それが普通と違うのは、立派な作りで、沢山のヒモみたいなもので繋がっている。
手袋とブーツを着けている。変わった形の鉄の棒を持っていた。
分からないので、エルクは聞く。
「ナイン様、なんて格好をしてるのですか?」
「うん?この姿かい?」
「はい。」
「走る為の装備だよ。」
帽子みたいな物を被り、笑顔で答える。
「はあぁ。」
呆然としていたが、笑いたくなった。不格好な出で立ちなのだから。
「準備運動は大丈夫か?そろそろでるぞ。」
「行けます。」
「よーし!二列横隊で行くぞ。遅れたら置いて行くからな。行くぞ!」
「「「はい!」」」
俺とレブルを先頭にフェルトとテスラが続きエルクとアニァータが最後に走る。
最初は余裕なのかナインを心配していたのだが、十キロを過ぎても余裕で話し掛けていた。
二十キロで言葉が少なくなり、三十キロで言葉がなくなり四十キロではかなり遅れてしまいゴールの五十キロを完走したのだが、ボロボロであった。
スキルを使ってもかなり辛かったのか、アイの介護がないとダメな状態であった。
一時間で二十五キロペースで二時間で走りきるのに、彼等は四時間は掛かったのだ。
エルクとアニァータは走りきる時に見たのは、ナインとレブルの剣の試合をしていたのだが、終わるとテスラと続けて試合をするようだ。
子供のはずなのにと思いながらも何が壊れていった。
朝御飯は食べれなかった。
朝5時から走り、終わったらアイのマッサージで眠ったのだ。
起こされたのが昼である。
二人ともレブルとアイの介護なしでは歩くのはキツイのだろう。
何とか椅子に座る。
昼は肉とスープとパンを食べた。
かなり回復はできたので、色々と質問等の話をしながらで楽しくしていたのだが、気がつけば昨日の面子が座っていた。
「では、昨日の続きになるな。」
「あぁ、ナイン様。俺達はナイン様に助けられた。命も奴隷の立場もだ。だから、何でもする気だけど、貴方が何者なのかが分からない。」
「だから、ハーフエルフだって。」
「それは分かってます!そうでは無くて、何で白龍が従い、獣国の重鎮がいるのかです!!」
疲れがあるのか怒りに切れもなく、普通の会話になっていた。
アニァータは目立ったこともなく飲み物を飲んでいた。
「うーん。肩書きってのか、称号?職業だっけ?にさ、神龍てあるのよ。」
「へ?シンリュウ?職業にある?」
「称号?シンリュウてなんなの?」
巫女が動いた。
「神龍様、まだ獣神様が降りてませんから、私がお話をしても宜しいでしょうか?」
「えっ!?海の巫女!?ちゃんと喋れるの!?」
驚く俺。
「済みません。レプート様はいつも眠そうで話もまともに出来なくて。あれでも神の一神なのです。お許し下さい。」
「や、別にいいけど....」
「ありがとうございます。」
獣人と言うかマーメイドなのだが、頭を下げた。
「お二方、私は海神レプート様を奉る巫女のライラットと申します。御方は神龍様になられます。神龍とは獣神を従える獣の主な神様の事です。前神龍様を倒された現神龍様が全てを引き継ぎをされまして龍族や獣国を従えて、我等の神、陸海空の三神を率いております。」
「えーと、シンリュウて神様?」
「カミって神様?」
昨日ほどの驚きはないのだが、何となく受け入れた。
「そっか。神様ね。」
驚くぞ!驚け!
「神様なら此処に来たのかわかったわ。」
ほへっ?
驚かない?
え、あれ、なんで?
「それで、俺がエルフの国を治めるんですよね?」
普通に聞いてくる。
「ちょっと待とうか!何で普通なの!」
「はぁ?」
椅子から立ち上がる俺と、普通のエルク。
昨日と逆転した?
「いや、はぁ、じゃなくて、驚かないの?」
「驚いてますが、昨日と云い今日と云い普通の子供が出来る範囲が超えすぎて、何か受け入れてます。」
「えー。」
「すいません、ナイン様。」
「えー。」
気分の問題?違うか。
何で納得出来るの?バカなの?この世界は!
「それよりもナイン様、白龍を連れて行っても国をまとめられるんですか?」
「はぁ?終わり?神の件は終わりなの!?」
「マスターが混乱していますので、私がお答えします。白龍は長を含めて三人を動向させます。後はフェルトから話しますので安心してください。それが終われば直ぐに招集を掛けて貴族を集めて、獣国と同盟を結びます。他の流れや細かい事はこの擬体120号にお聞きなさい。」
アイは手の上に人の形をした人形を出す。
「これは?」
「擬体120号。通称、ナイン様風デフォルメ120号になります。」
どや顔で言う姿に萌えがあるな。
違う!
「アイさん!?通称が長くないか!」
「否定。通称なので問題ありません。」
嫌そうな顔で否定ですか?!
「じゃ、なくて、何で俺なの!」
「解。四十四体のシスターズ迄はマスターが作成し、命名もされましたが、残り現在までのナンバーズに関しては、此方で作成しており、命名も此方でおこなっています。」
何の命令もしてなかったね。
おいー!
「あのー、ナイン様?シスターズとかナンバーズとかの意味は?」
「アニァータ!いや、うん。あれだ!聞くな!」
慌てて話を終わらす。
「えーと、はい?」
はい!無理でした!
「あぁ!そうだった!アニァータも使命あるのな!」
よし!どうよ!
「えっ?エルクと居るだけじゃないの?何を?」
「使命はストッパー。エルクがバカな事を考えたりやったら、フェルトを直ぐに呼び出せる笛を与えるよ。」
十字架の様な形をした笛を取り出して、それをアニァータに渡す。
「フェルトと言うのは、人になられた白龍様ですよね?」
「そうそう。白龍の長だからテスラ君より強いから。それに呼ぶのに吹くだけだし、テスラ君より直ぐに来てくれるよ。」
二人で和やかに笑う。
「待ってください!何かおかしくないですか!」
焦るエルク。
「気にしなーい!」
「そうよ!気にしなーい!」
「ちょっ、何故ですか!」
「んー。取り敢えずエルクに何かあった時やアニァータに何かあった時の用心に?」
「本音は?」
「他の女にうつつを抜かしたり、野望を持ったり、暴君になったり、無駄口叩いたり、俺の悪口なら即座に吹いてね!」
「ひでー!!?」
「分かりました、ナイン様!何かあれば即座に吹きます!」
「止めてー!!」
「あのー、ナイン様。」
「どったのアニァータ?」
「シンリュウ様とは、獣神より偉いのですよね?」
「ああ!もしかして神龍て新しい龍とか思ってない?違うから、神の龍と書いて神龍だから。龍族の神かな。」
「「へっ!!?」」
また、固まっちゃた。
まあ、いいか。
「顔会わせは出来た!獣国の諸君はありがとう!じゃ、戻るか。あぁ、ムリカ怒ってるよなー。」
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