転生国主興国記

hinomoto

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本章

村より街ですよね

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(村だよね?)
(村ってこんなの?)

二人の心には村の定義で悩んでいた。

((村じゃないよね!))

とにかく一致して、驚いていたのだ。
下の神殿に行くのに驚き、着いて神殿を見てる人の多さに驚き、村(?)に驚きと、麻痺してた驚きが再度襲ってきたのだ。
特に、馬車で廻って、何処までも村なので驚いたのだ。
此処まで驚くと、麻痺して驚かないではなくて、見るもの聞くもの知るものに驚いた。
神殿もそうだが、道にも驚いた。
歩く道に草がない。
ゴミがない。
歩き易い。
匂いも少ないし臭くもない。
逆に旨そうな匂いはある。
賑やかだ。
店も商品の名前があり、値段も書いてある。
人の数では村よりも街や首都並と言っても良い。
兎に角、ナイン様から教えられる事や発せられる言葉に驚いた。
人も獣国の人が多いが人族も居る。憎み蔑む感じもない。
平和で穏やかだ。
来る人はボロい服なのに、帰る人は綺麗で高価な服を着ている。
沢山の荷物を持つ人もいる。
高価な入れ物まで持っている。
恐ろしいのは奥の建物だ。
沢山の工場があるとゆうし、生産が恐ろしくされているようだ。
木工だけで四ヶ所あって従事してるのも三百人程もいる。
木工だけではない、鉄工というもある。
鍛冶なのに武具や防具だけでなくて、小さな棒みたいなネジと呼ばれる物や鍋にフライパンと等も作られている。
此方は六ヵ所に八百人程。
既に村を越えてるよ!と突っ込みたいが、そんな所ではない。
食品には十ヵ所で千人もの人が居る。
そこでは砂糖や塩、胡椒等の物が作られている。
生活用品も四ヶ所で作られている。人数は三百人。生活と言われても、数が多く多彩にある。
未知の世界であった。
来る人は交易でなくて巡礼者だそうだが、兎に角と礼儀が良いのだが、逸れにもまして店側の従業員の対応が良い。
見たこともない対応だ。
丁寧な上に最後まで丁寧なんだ。
何処の街の店でも見たことがない。
本当に此処は村なのかを悩んでしまう。
しかもだ、病院なるものがあって、病気や怪我等を治療してくれる。
学校と言う学べるところがあり、学びたい人は誰でもいける。
兎に角、何でもありだ。
分けが分からず、元の神殿に帰ると変態達が戻っていた。
それも傷もなく衣服の乱れもない。

「「お帰りなさいませ、ご主人様。」」

普通だ。あんな痴態を見せたのに普通だった。
何なんだ、この人は?
エルクとアニァータは同じように考えてた。
まったく分からないです。
これが二人の答えだったのだが。

「何かの御用でしょか?」

「まぁ、ちょっとな。」

テーブルに向かう。もちろん後ろに全員着いていく。
ナインが座ると、続いて各椅子に座る。

「エルク、どうだった?」

「何だか分かりません。」

「アニァータはどう?」

「私ら生きているんですよね?」

あれ?何か珍回答だな?

「まぁ、此処は俺のテコ入れした村だからな。」

「て、て、テコ入れして、あれになるんですか!」

「だって、テコ入れしたもん。」

「はー。」
「あんた・・・・」

落ち込むエルクに励ますアニァータ。
そんな事で悩やんでいる?小さいことなのに。

「ま、落ち着け。お前たちに聞きたいんだけど。」

「・・・・・・なんです。」
「・・・・・・・」

「ファフレミアをどう思う?」

「此処と比べたらクソですね。人の動き、波、感情と情熱、未来に生きてる感じが凄くあって生き生きしている。それに比べてあの国は乗っ取りや利権争いで死んでますよ。」

「ほおっ!なら、エルクならどうする?」

「出来ませんよ。」

「もしもだよ。仮定として、お前ならあの国をどうしたい?」

「・・・・・・もしも、ですか?もしも、俺なら貴族を無くします。この村みたいに活気が持てる様に獣国と和睦して、国境を開き従属します。この中で此処の力を借りて豊かにします。戦力も攻めていたのを防御にして、密に敵国を監視します。後は白龍様の力を借りて守りを強固にして、笑い溢れる国にします。」

「理想は高いが赤点だなー。」

「赤点ですよ。龍に力を借りて治めてる国なんて、国じゃありませんよ。あの国は龍に頼ってきた国です。此処を知った今では、属国になって、将来はエルフがいた街的に変えた方が、よりましな国になりますよ。」

「国に拘らないのか?」

「王を求めて馬鹿な事になったんです。そんな馬鹿は要らないでしょう?それなら守る国にするより属国になって自治領で治まったら良いんです。欲をかいて苦しむより万倍もましです。って、俺には治める力なんてありませんから。」

「アニァータは、傍らに居れるか?」

「あたい!?まぁ、エルクの横しか考えてないからね。」

「ふむ。じゃあ俺の従者として命令するよ。」

「「はっ?」」

「ファフレミアの国王になって。」

「はぁ!?」
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