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本章
夢のなか
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まだ、何が起こったのか分からない。
それは、突然だった。
馬車の中が広い事はある。
あるが、宿屋の大部屋の広さであってこんなにも広くない。
天高く、広場より広く、沢山の光と、沢山の柱。
足元には板でなく、石が、磨かれた石がある。
1つや2つではない、沢山ある。
柱も城で、見たよりも立派で装飾も細やかである。
取り敢えず、ナインが大人2人を飛ばりていた。
あんなに人が飛ぶことが出来たの事に感心してしまう。
そして暴れるナインと、それをのほほんと見ているレブルを見ていた。
多分、知り合いに話しても信じてもらうことは出来ない。
もし、こんな事を言われたら信じない。
だが、今ほ見ているし触っている。
「なあ、アニァータ。現実かな?」
「へっ?あぁ、現実、なの?」
ナインが男を追い回す。男も必死に逃げている。
演技ではないが親しみが沸くのも、何故なのか分からない。多分知り合いだから、なのか。
動きが同じに感じられる。
「何が起こったのかな?」
「分からないわ。」
「俺ら死ぬのかな?」
「分からないけど、ナイン様いるよ?」
「居るけど、あの方はなんだ?ハーフエルフなのか?俺は悪魔と契約したのかな?」
「そうね。でも、あんな悪魔がいるのかしら。」
アニァータはクスクス笑いだす。
「まてーい!駄龍!お前らの性根を叩き直してやるー!」
「ご主人様!私には斯様な趣味趣向はありませんよ!私に当たるのは違うとおもいますけど!?」
「うっさーい!叩かれろー!」
「イヤーでーすー!これ以上は叩かれたくないでーす!」
エルクも見ていて思った。
こんな悪魔いないわ。
「でも、いったい何が・・・」
そう、エルクは呟いたとき、
「マスター、エルクさんとアニァータさんの意識がクリアーになりましたよ。」
エルクとアニァータはギョッとする。
居ないはずの人が居るのだ。
しかも自分達のすぐ横に。
「ま!あ、気がついた?」
走るのを止めて、此方に歩いてくる。
何時もの幼子のナインであった。
エルクとアニァータはホッとしてしまう。
「ナイン様、いったい何処なんですか?」
「先ほどから、いらした方はどなたですか?」
「まぁ、落ち着いて。アイ、お茶でも飲もうか。」
「肯定。」
普段と変わり無いが、もっと侍従関係が確りと取れたものに感じた。
「此方にどうぞ。」
アイの手の先には、テーブルと椅子があった。
無かった場所にそれは現れたのだ。
驚きなれた訳ではないが、かなりの驚いたので対応できたのでしょうか?
二人で立ち上がって、黙って椅子に座りました。
何が始まるのか、何を命令されるのか不安でありました。
テーブルにはカップに黒い色の液体が入っています。
アニァータも何なのか分からないようでした。
「コーヒーって飲み物だ。苦いからコイツを入れてみて、甘くなるから。」
ナインが白いビンを取り出す。
ビンの蓋を開けて、スプーンで白い粉がすくう。
「アニァータって甘いの好き?」
「は、はい。好きです。」
2杯入れてかき回す。
「飲んで苦かったら砂糖を追加するよ。」
「えっ!!!」
カップに手を持っていったのだが止まってしまう。
「えっ?」
「ナイン様。さ、さとうと言いました?」
「う、うん。」
ナインの手も止まってしまう。
何が起きた?いや、悪かった?
ナインはアニァータを見てしまう。
エルクがビンに指を入れて粉をなめる。
「!甘い!甘いぞ!」
「うそっ!」
ナインは見ていた。
えっと、なに?
何で驚くの?
完全に分からなかった。
「あ、あの、ナイン様。この白い粉は?」
「粉って、砂糖だよ?」
「さとう?ナイン様、何で白いのですか?」
「はっ!?砂糖は白いのが普通でしょうが!」
「えっ!?」
「ナイン様、砂糖とは黄色でちょっと苦みがあるもので、こんな色も味もあり得ないですぞ!これの製造いや、原料が知りたい!」
「ちょっと、あんた!落ち着いて!」
「こ、こんなのが世に出たら大儲けできるぞ!」
あ、うん。
俺はちょっと困った。
どうでも良いことだから困った。
「原料なんて、甜菜とか砂糖黍だよ。知らないのか?」
「テンサイ?サトウキビ?」
「何ですか、それは?」
「えっ!?この世界は何で砂糖を作ってるの!?」
「サトウノキからですが?」
「何じゃそりゃ?」
良く分からん。
木なのは多分合ってるかな?
「てかさ、砂糖なら此処の村で買えば?」
「「えっ!?」」
「売ってるよ?」
「「えっ!?」」
もう、エルクとアニァータには分からなくなってしまった。
でも、何がどうなってるのかが分からなかった。
「うーん。馬鹿親子も帰って来ないし、ちょっと村でもいくか。」
「肯定。」
驚くエルクと呆然とするアニァータの様子がねー。
コイツらに任せても良いのかな?
少し後悔していたよ。
それは、突然だった。
馬車の中が広い事はある。
あるが、宿屋の大部屋の広さであってこんなにも広くない。
天高く、広場より広く、沢山の光と、沢山の柱。
足元には板でなく、石が、磨かれた石がある。
1つや2つではない、沢山ある。
柱も城で、見たよりも立派で装飾も細やかである。
取り敢えず、ナインが大人2人を飛ばりていた。
あんなに人が飛ぶことが出来たの事に感心してしまう。
そして暴れるナインと、それをのほほんと見ているレブルを見ていた。
多分、知り合いに話しても信じてもらうことは出来ない。
もし、こんな事を言われたら信じない。
だが、今ほ見ているし触っている。
「なあ、アニァータ。現実かな?」
「へっ?あぁ、現実、なの?」
ナインが男を追い回す。男も必死に逃げている。
演技ではないが親しみが沸くのも、何故なのか分からない。多分知り合いだから、なのか。
動きが同じに感じられる。
「何が起こったのかな?」
「分からないわ。」
「俺ら死ぬのかな?」
「分からないけど、ナイン様いるよ?」
「居るけど、あの方はなんだ?ハーフエルフなのか?俺は悪魔と契約したのかな?」
「そうね。でも、あんな悪魔がいるのかしら。」
アニァータはクスクス笑いだす。
「まてーい!駄龍!お前らの性根を叩き直してやるー!」
「ご主人様!私には斯様な趣味趣向はありませんよ!私に当たるのは違うとおもいますけど!?」
「うっさーい!叩かれろー!」
「イヤーでーすー!これ以上は叩かれたくないでーす!」
エルクも見ていて思った。
こんな悪魔いないわ。
「でも、いったい何が・・・」
そう、エルクは呟いたとき、
「マスター、エルクさんとアニァータさんの意識がクリアーになりましたよ。」
エルクとアニァータはギョッとする。
居ないはずの人が居るのだ。
しかも自分達のすぐ横に。
「ま!あ、気がついた?」
走るのを止めて、此方に歩いてくる。
何時もの幼子のナインであった。
エルクとアニァータはホッとしてしまう。
「ナイン様、いったい何処なんですか?」
「先ほどから、いらした方はどなたですか?」
「まぁ、落ち着いて。アイ、お茶でも飲もうか。」
「肯定。」
普段と変わり無いが、もっと侍従関係が確りと取れたものに感じた。
「此方にどうぞ。」
アイの手の先には、テーブルと椅子があった。
無かった場所にそれは現れたのだ。
驚きなれた訳ではないが、かなりの驚いたので対応できたのでしょうか?
二人で立ち上がって、黙って椅子に座りました。
何が始まるのか、何を命令されるのか不安でありました。
テーブルにはカップに黒い色の液体が入っています。
アニァータも何なのか分からないようでした。
「コーヒーって飲み物だ。苦いからコイツを入れてみて、甘くなるから。」
ナインが白いビンを取り出す。
ビンの蓋を開けて、スプーンで白い粉がすくう。
「アニァータって甘いの好き?」
「は、はい。好きです。」
2杯入れてかき回す。
「飲んで苦かったら砂糖を追加するよ。」
「えっ!!!」
カップに手を持っていったのだが止まってしまう。
「えっ?」
「ナイン様。さ、さとうと言いました?」
「う、うん。」
ナインの手も止まってしまう。
何が起きた?いや、悪かった?
ナインはアニァータを見てしまう。
エルクがビンに指を入れて粉をなめる。
「!甘い!甘いぞ!」
「うそっ!」
ナインは見ていた。
えっと、なに?
何で驚くの?
完全に分からなかった。
「あ、あの、ナイン様。この白い粉は?」
「粉って、砂糖だよ?」
「さとう?ナイン様、何で白いのですか?」
「はっ!?砂糖は白いのが普通でしょうが!」
「えっ!?」
「ナイン様、砂糖とは黄色でちょっと苦みがあるもので、こんな色も味もあり得ないですぞ!これの製造いや、原料が知りたい!」
「ちょっと、あんた!落ち着いて!」
「こ、こんなのが世に出たら大儲けできるぞ!」
あ、うん。
俺はちょっと困った。
どうでも良いことだから困った。
「原料なんて、甜菜とか砂糖黍だよ。知らないのか?」
「テンサイ?サトウキビ?」
「何ですか、それは?」
「えっ!?この世界は何で砂糖を作ってるの!?」
「サトウノキからですが?」
「何じゃそりゃ?」
良く分からん。
木なのは多分合ってるかな?
「てかさ、砂糖なら此処の村で買えば?」
「「えっ!?」」
「売ってるよ?」
「「えっ!?」」
もう、エルクとアニァータには分からなくなってしまった。
でも、何がどうなってるのかが分からなかった。
「うーん。馬鹿親子も帰って来ないし、ちょっと村でもいくか。」
「肯定。」
驚くエルクと呆然とするアニァータの様子がねー。
コイツらに任せても良いのかな?
少し後悔していたよ。
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