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本章
禊しゅうりょう
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「やっったあぁぁぁあー!!!」
光が広がり、俺は両腕を上げ終ったアピールをしていた。
長かった!
何故か、長かったよ!
二ヶ月は掛けたよ。
そんなに掛けんなよ?って?
いやいやいや。
まずは歩く歩道に雑草や新たに生えない様に、土に根を除去。
また、水捌けが良いようにバラスをひいて、アスファルトを引く。
端は水路を。
もちろん縁石も置いている。
道幅も15メートルを基準にしている。
休憩や寝る為の場所も一キロ毎に作っている。
また、道に落ち葉が落ちても嫌なので一メートルは離れて森にしている。間違って入られても困るが、整備は完成だ。
道に色を付けたのも満足している。真ん中3メーターを緑色にして、緊急馬車の通り道にして、右側通行になるように行きを水色、帰りを黄色にした。光の跳ね返りも心配だが、俺は気にならなかったが今後の申告で変える予定だ。
休憩場所には椅子を置いてみた。焚き火が出来る様に薪は置いてある。これは獣国側でもしている措置だ。水も取れる様に水道を使った炊事場所もある。排水も完璧。
何でもありの異世界は最高だね!(作:不可能です!)
木も斜めなのをまっすぐにした。枝は今後の成長しだいで剪定も視野に入れている。
ま、やることは番犬組に任せれば良いな。
うん。
俺は頑張ったーと思った。
うん。
頑張ったよ?
で、何で地獄に戻るの?
それは、声を上げ終った後に来た。
「あるじー!!!」
「あるじちゃーん!!」
抱きしめられる。
うん。
嬉しいんだね。
だけど制約受けてるのよ?
結果。
「いたぁたたたたた、しぬ、しぬ、しぬしぬって!やめてーー!ぐぇぇ!!」
雄叫び(?)な最後の絶叫が響く。
魔力を!とにかく、力を・・・・・・・がくっ。
俺の受難が始まるのか。
落ちる意識に片隅にアイの笑顔を見たような・・・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「レブル様、ムリカさん、マスターはお休みになりましたよ。」
抱き付いたままのレブルと、離れるムリカ。
「あるじ!あるじ!あるじ!あるじ!あるじ!」
「寝ちゃたねー、良かったね!レブルさん。」
「あるじ!あるじ!あるじ!あるじ!あるじ!」
しばらくこんな状態だった。
馬車に入れられてそのまま向かったよ。
首都ファフレミアにさ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どれくらい経ったのかは分からないが、目が覚めた。
ゆっくり起き上がるが、誰の気配もない。
馬車の外に出て晩御飯を食べているのを見て安心した。
久しぶりの団らんをホッとしている、自分にも驚きだがな。
「マスター。御飯の準備を致します。」
アイの言葉にも嬉しくなるな。
どうも、子供の精神に侵食されたのか、ホロリと来るものがある。
「ありがとう。」
涙を堪えてしまう。椅子に座り、
「今日の晩御飯は、なに?」
無理やり笑顔で聞いてしまう。何でもよいのだが。
誤魔化されるなら何でも良いや。
アイにそっと出される。
みんなと違って、茶碗に焼おにぎりとお茶だけであった。
肉や魚ではなく、焼おにぎり。
俺には分かった。嬉しい食べ物だ。
何の躊躇も無く、お茶を掛ける?
お茶に近い濁った白い液体。
焼いた魚の骨が入ったお茶を掛ける。
焼おにぎりにはヒタヒタになるまで入れる。
少し待ってから、箸で焼おにぎりを崩していく。
焼おにぎりから黒い四角い何かが出てくる。
おもむろに掻き込むと、出汁茶と焼いた米の味と山椒、昆布が口の中一杯に広がる。
ホロリと涙を流したのは秘密だ。
一気に食べ尽くして、茶碗と端を置くいて、みんなを見た。
俺の目に決意が決まった意志があり、それを読み取ったみんなが静かに待っていた。
「アイ。名前を決めたぞ。」
「マスター、お名前を教えて下さい。」
「ナインだ。ただのナイン。それが俺の名前だ!」
俺の言葉に周りの色とりどりな顔があった。
アイを見ると笑顔であった。
少し、突っ込みを待つ。
「おめでとうございます!マスター。名前はナインを登録いたします。」
これで名前もついたぞ!
アイの、言葉の後に空から光が降り注いだ。
「祝福ですね。マスター、命名の精霊が居ます。」
「ほーう。」
俺は指を鳴らし、その姿を探した。
いーたー。
ニタリと笑みを浮かべて動き出す。
自由奔放な精霊達も涙目で土下座しだす。
許さないからなー!
俺の歩みを止める一言がでる。
「えー、女の子の名前じゃなーい!」
「あるじ、ナインって名前、いくない。」
えっ!?
「何でさ!考えたのに!」
「ナインださーい!」
「あるじ、ださーい!」
にゃ、にゃにおー!
俺の目に涙が浮かぶ。
「ださくないもん!」
この後も女共に囃し立てられました。
はい。
この後においらの泣き声が響きました。
光が広がり、俺は両腕を上げ終ったアピールをしていた。
長かった!
何故か、長かったよ!
二ヶ月は掛けたよ。
そんなに掛けんなよ?って?
いやいやいや。
まずは歩く歩道に雑草や新たに生えない様に、土に根を除去。
また、水捌けが良いようにバラスをひいて、アスファルトを引く。
端は水路を。
もちろん縁石も置いている。
道幅も15メートルを基準にしている。
休憩や寝る為の場所も一キロ毎に作っている。
また、道に落ち葉が落ちても嫌なので一メートルは離れて森にしている。間違って入られても困るが、整備は完成だ。
道に色を付けたのも満足している。真ん中3メーターを緑色にして、緊急馬車の通り道にして、右側通行になるように行きを水色、帰りを黄色にした。光の跳ね返りも心配だが、俺は気にならなかったが今後の申告で変える予定だ。
休憩場所には椅子を置いてみた。焚き火が出来る様に薪は置いてある。これは獣国側でもしている措置だ。水も取れる様に水道を使った炊事場所もある。排水も完璧。
何でもありの異世界は最高だね!(作:不可能です!)
木も斜めなのをまっすぐにした。枝は今後の成長しだいで剪定も視野に入れている。
ま、やることは番犬組に任せれば良いな。
うん。
俺は頑張ったーと思った。
うん。
頑張ったよ?
で、何で地獄に戻るの?
それは、声を上げ終った後に来た。
「あるじー!!!」
「あるじちゃーん!!」
抱きしめられる。
うん。
嬉しいんだね。
だけど制約受けてるのよ?
結果。
「いたぁたたたたた、しぬ、しぬ、しぬしぬって!やめてーー!ぐぇぇ!!」
雄叫び(?)な最後の絶叫が響く。
魔力を!とにかく、力を・・・・・・・がくっ。
俺の受難が始まるのか。
落ちる意識に片隅にアイの笑顔を見たような・・・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「レブル様、ムリカさん、マスターはお休みになりましたよ。」
抱き付いたままのレブルと、離れるムリカ。
「あるじ!あるじ!あるじ!あるじ!あるじ!」
「寝ちゃたねー、良かったね!レブルさん。」
「あるじ!あるじ!あるじ!あるじ!あるじ!」
しばらくこんな状態だった。
馬車に入れられてそのまま向かったよ。
首都ファフレミアにさ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
どれくらい経ったのかは分からないが、目が覚めた。
ゆっくり起き上がるが、誰の気配もない。
馬車の外に出て晩御飯を食べているのを見て安心した。
久しぶりの団らんをホッとしている、自分にも驚きだがな。
「マスター。御飯の準備を致します。」
アイの言葉にも嬉しくなるな。
どうも、子供の精神に侵食されたのか、ホロリと来るものがある。
「ありがとう。」
涙を堪えてしまう。椅子に座り、
「今日の晩御飯は、なに?」
無理やり笑顔で聞いてしまう。何でもよいのだが。
誤魔化されるなら何でも良いや。
アイにそっと出される。
みんなと違って、茶碗に焼おにぎりとお茶だけであった。
肉や魚ではなく、焼おにぎり。
俺には分かった。嬉しい食べ物だ。
何の躊躇も無く、お茶を掛ける?
お茶に近い濁った白い液体。
焼いた魚の骨が入ったお茶を掛ける。
焼おにぎりにはヒタヒタになるまで入れる。
少し待ってから、箸で焼おにぎりを崩していく。
焼おにぎりから黒い四角い何かが出てくる。
おもむろに掻き込むと、出汁茶と焼いた米の味と山椒、昆布が口の中一杯に広がる。
ホロリと涙を流したのは秘密だ。
一気に食べ尽くして、茶碗と端を置くいて、みんなを見た。
俺の目に決意が決まった意志があり、それを読み取ったみんなが静かに待っていた。
「アイ。名前を決めたぞ。」
「マスター、お名前を教えて下さい。」
「ナインだ。ただのナイン。それが俺の名前だ!」
俺の言葉に周りの色とりどりな顔があった。
アイを見ると笑顔であった。
少し、突っ込みを待つ。
「おめでとうございます!マスター。名前はナインを登録いたします。」
これで名前もついたぞ!
アイの、言葉の後に空から光が降り注いだ。
「祝福ですね。マスター、命名の精霊が居ます。」
「ほーう。」
俺は指を鳴らし、その姿を探した。
いーたー。
ニタリと笑みを浮かべて動き出す。
自由奔放な精霊達も涙目で土下座しだす。
許さないからなー!
俺の歩みを止める一言がでる。
「えー、女の子の名前じゃなーい!」
「あるじ、ナインって名前、いくない。」
えっ!?
「何でさ!考えたのに!」
「ナインださーい!」
「あるじ、ださーい!」
にゃ、にゃにおー!
俺の目に涙が浮かぶ。
「ださくないもん!」
この後も女共に囃し立てられました。
はい。
この後においらの泣き声が響きました。
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