転生国主興国記

hinomoto

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本章

首都についた

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やーん、もう変な改造よりも車にしたいー!
外で運転などしたくないよ。
確認の為に小窓を開けとくのも面倒だな。
うん。
もうやめだな。
自動車タイプを作る。

じゃらーんと鳴らす。
やりだして直ぐに弾けるもんじゃぁない。
出来ないよりは出来た方が良いからするのだが、これも訓練あるのみだな。
有利な点は、アイのサポートが大きいよ。出来るだけ上手くなりたいね。
何とか三コードが弾けたが、上手く出来ない。でも、此だけで弾ける曲もある。
何とかぎんばえの曲とか最高である。
ま、こんな曲を引きながら、歩かしている。
デモね。
歩くの遅い。
ちょっとスピードを上げてみた。
面白いほど上がるし、簡単に抜けるのねー。
ウホホーい!

がぐっん!
急に止まる馬車。
転がる俺。

「マスター、速度が出過ぎです。」

目の前には、アイが立っていた。
お、おう。怖い。
ごくっりと唾を飲み込む。

「今回は現実の確認が主体であって、遊びは控えて下さい。」

「は、はいぅ。」

ビクつく俺。

「マスター。」

「はい!」

「襲われてますが?」

「助けに参ります!」

慌てた俺は翔んでいったよ!
怖いよー!おかぁーちゃーん!!
確認?してないよ。
誰が襲われて、何が襲ってるかなんて。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

二人の男女が走っていた。

「諦めるな!頑張って走るんだ!」

精一杯の怒号が飛ぶ。
森から出て来て道までもう少しの場所で、女性が転ける。

「あぁ!!」

「アニァータ!!」

振り返る男の目にどうしようもない現実が入る。 
バウンドウルフが六匹。
ランクC級の大型の魔物だ。森の奥に生息しているはずなのだがなぜ?

「くそっ!こんな仕事受けなければ!」

「た、助けてー!!」

「くそっ!アニァータ!それを捨てろ!」

「はっ!!でも!」

「でもじゃない!捨てるんだ!」

背負った袋から小さな白い狼を出す。
小さな狼は親に向かって走る。女も必死に男の後を追う。
バウンドウルフの怒りは止まらない。
逃がした子狼に母親は止まるが、他のバウンドウルフは追いかける。
二人の体力も限界にきた。どうしようも出来ない現実。
最期と思い倒れたまま抱き合う。

「済まない、俺がこんな依頼をしたから。」

「うん。良いよ。あんたと一緒だから。」

二人は目を瞑り、その時をまった。
バウンドウルフの怒りの声が近づいていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

怒られてしまったよ。
だぶん。
うん、早く助けるか。
魔力感知をする。
何だこれ?どうなってる?
[解。冒険者が襲われてます。子供を奪ってしまい襲われていますね。また、二人は恋仲です。]

おふー。
なんかさ、助けなくてよくない?
[助けて戴きます。]

「・・・・・・・・・・・はい。」

む、見えた。
しゃぁない。
転移で遠くに送る。
どう?どちらも傷付かないよ。
いっちょあがりね!

震える冒険者の側に行く。
何時まで寝そべってチチクリあってんねん!
ん?
な、なにー!!

恐ろしい現実を知る。
エルフって胸デカイの!?
いやいや、待て。そんな事ないぞ!
エルフ?
ヴん、エルフだね。
エルフの女性!!
驚愕の事で止まってしまう。

「絶対に守る。」

「あんた。」

か細い声で話してる声で機能が復活した。

「おい。」

「死んでもお前を守る。」
「死んでも一緒だよ。」

うん。腹立つ。
男の頭を蹴飛ばす。

「ひーー!!!」
「あんたー!」

何時までメロドラマ続けるんでしょかね?
怒りでワナワナ震えてますよ。
生前にもなかったシーンだよ?コロシタイ。
もう一度、頭を強く蹴飛ばす。

「あっいたあぁぁーーー!!」

女性から手を離して頭を押さえる。
女性は起き上がって男性に覆い被る。

目の前のー出来事ーですが、ころしーてもよかーろーうもん?
俺の怒りゲージがMAXに溜まってるが、馬車の足音が聞こえる。

「馬車!馬車だよ!あんた助かったよ!」
「いだい!助かった?いだい!」

お互いに身体を起こし半狂乱になったた所で、二人の身体を足蹴にする。

「「痛い!!」」

蹴られた方を見る。

「「誰???」」

お、お前らなーー。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

馬車の運転席は狭くなった。
冒険者男、俺、冒険者女で座っている。
おかしくない?
話をするなら普通は馬車の中だよね?

「彼女はアニァータ、俺はエルク。助けてくれてありがとう。」

「本当に助かったよ。」

「あ、そう。」

あ、心の声が出てしまった。

「俺の判断ミスであんな失態をした上に助けてもらい、感謝する。君のお陰で助かったと聞いた。本当にありがとう!」

耳元でうるさいわ!このボケ!

「私が悪いんだよ。ドジ踏んでしまったから。」

バイーンも無いな。ボインでもない。
だが、あるのだ。
レブルの胸が大きくなれば、ちいっと落ち着かないか?

「そんな事はない!俺の間違いだ!」

「私のせいよ!」

「鬱陶しいんですけど?」

「「あっ。」」

俺を挟んで抱き合おうとしたのを止めた。
止めてやったよ!!

「とりあえず、首都?に行くから。その間に説明してくれる?」

「「はい!」」

子供に怒られる大人。
ま、そんな事よりも首都までもうすぐだ。

「この依頼でけ、けっ、結婚でも!しようと。」

「あんた!!」

「人の上で抱き合うなー!!」
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