転生国主興国記

hinomoto

文字の大きさ
上 下
74 / 253
本章

すれ違い

しおりを挟む
冒険者ギルドでは大騒ぎになった。
子供が恐ろしく強いとゆうのだ。
S級をと同等の力を持つ子供。
命名の儀が終わっていない。
両親が居ない。
不幸な子供なのに一目置かれるのだ。
ギルドマスターにも伝わるが、信じられない。
だが、事の真相を求めない。
S級の冒険者から師事を受け、両親を探している子供。そんな子に深く聞く気にならない。
攻防を見た人も、信じられない。
真実と優しさが合わさり、誰も聞けなくなっていた。

「アイ、今日の予定は?」

玉子チャーハンの為に中華鍋を振るう。
味付けは醤油に塩と胡椒のみの素朴さが好きだ。

「解。首都に向かう事にしましょう。」

「げ、またなんで?」

「秘密です。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

最近多いな。命名に親おるけど精霊に逃げられてるし、レブルは女と認定されるしさ。何か異様だけど、レブルの性別がわかるのは凄いな。

アイが意図したことから外れてしまった事も知らないで考える。

まぁ、何処かに行くのは冒険だな。

「よし、出来たよ。」

考える前に朝飯。
並べて言う。

「いただきます。」

玉子チャーハンにワカメの汁と野菜炒めだ。
チャーハンも肉に薄いハムを使い、レタスも入る。パラパラなご飯と玉子が美味しい。
ワカメの汁も素朴で美味しい。
野菜炒め。少しタレで味付けしてるので、以外とガツンとくる。
確りした味に野菜が合う。そしてチャーハン。
ガッツリとあっさりが絶妙な味わいになる。
そして合間のワカメの汁。
口に清涼感を与えてくれる。
野菜、チャーハン、野菜、チャーハン、汁。
最高です。

「ごちそうさま。」

食い終われば旅立ちだ。
部屋を出て宿屋の女将と話すが、以外な別れを言われる。

「強く生きるんだよ!」

「う、うん?」

何があった!
どうでも良いモブなのに、なんで?
不安をつのらせる。
変なものでも食べた?

町を出る前にギルドに挨拶に行く。
入って受付に、行くが何時もの温かい表情を見る。
昨日まで、そんな顔をしてなかったよね?
俺の不安ゲージが上がる。

ギルドマスターが来る。
いきなり抱きしめられる。
ぎゅとされる。
肩を掴まれ揺さぶられる。
涙目だ。

「頑張れよ。」

優しく言う。

うん、殺して良いかな?
[後でお願いします。マスター。]

覚えておけ!!
てか、別れになってる?何故!?

「取り敢えず、首都に行くよ。」

「行ってこい。」

うん?気持ち悪い。
そんなこと言うおっさんだっけ?
俺の悩みが増えてゆく。

温度差が出てる別れだが、ギルド一堂は願っていた。幸せになれよ、と。
彼は何にも分からないので、不気味なままで合った。
そして、ギルドマスターも余計な事をするのだ。
首都のギルドに連絡を送る。

ーーーーーーーーー

ファフレミア冒険者ギルド長
  ラミア・クラック様

ハッタクにて、他国よりの冒険者が入りました。
4名の女性ばかりのパーティーなのですが、S級が2名居ます。
内の一人がエルフのレブル・シアント殿。
その庇護かにハーフエルフの子供が居ます。
その子の母親を探して欲しいようです。
訳は、12才で分からぬ親を探してるのですが、首都に行きます。
そこで、ギルド秘蔵の忘恩の珠の使用をお願いしたく存じます。
また、この事を城におられる守護様にもお伝え願いませんでしょうか。
あの名もなき子の為にお願い申し上げます。

ハッタク支店冒険者ギルドマスター
  レン・ブラッド

ーーーーーーーーー

こんなお願いが、ギルド長に行くとも考えて居なかった。
ブラッドは良いことをしたと思っていた。
絶対に血族に会い、命名の儀を終える事を。

われらの主人公は、そんな状態でもなく気持ち悪さを抱えての首都行きとなるのだ。
しおりを挟む
感想 47

あなたにおすすめの小説

側妃に追放された王太子

基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」 正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。 そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。 王の代理が側妃など異例の出来事だ。 「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」 王太子は息を吐いた。 「それが国のためなら」 貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。 無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。

赤ん坊なのに【試練】がいっぱい! 僕は【試練】で大きくなれました

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はジーニアス 優しい両親のもとで生まれた僕は小さな村で暮らすこととなりました お父さんは村の村長みたいな立場みたい お母さんは病弱で家から出れないほど 二人を助けるとともに僕は異世界を楽しんでいきます ーーーーー この作品は大変楽しく書けていましたが 49話で終わりとすることにいたしました 完結はさせようと思いましたが次をすぐに書きたい そんな欲求に屈してしまいましたすみません

お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……

karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。

嫌われ聖女さんはとうとう怒る〜今更大切にするなんて言われても、もう知らない〜

𝓝𝓞𝓐
ファンタジー
13歳の時に聖女として認定されてから、身を粉にして人々のために頑張り続けたセレスティアさん。どんな人が相手だろうと、死にかけながらも癒し続けた。 だが、その結果は悲惨の一言に尽きた。 「もっと早く癒せよ! このグズが!」 「お前がもっと早く治療しないせいで、後遺症が残った! 死んで詫びろ!」 「お前が呪いを防いでいれば! 私はこんなに醜くならなかったのに! お前も呪われろ!」 また、日々大人も気絶するほどの魔力回復ポーションを飲み続けながら、国中に魔物を弱らせる結界を張っていたのだが……、 「もっと出力を上げんか! 貴様のせいで我が国の騎士が傷付いたではないか! とっとと癒せ! このウスノロが!」 「チッ。あの能無しのせいで……」 頑張っても頑張っても誰にも感謝されず、それどころか罵られるばかり。 もう我慢ならない! 聖女さんは、とうとう怒った。

転移術士の成り上がり

名無し
ファンタジー
 ベテランの転移術士であるシギルは、自分のパーティーをダンジョンから地上に無事帰還させる日々に至上の喜びを得ていた。ところが、あることがきっかけでメンバーから無能の烙印を押され、脱退を迫られる形になる。それがのちに陰謀だと知ったシギルは激怒し、パーティーに対する復讐計画を練って実行に移すことになるのだった。

勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~

楠ノ木雫
ファンタジー
 IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき…… ※他の投稿サイトにも掲載しています。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

喜んだらレベルとステータス引き継いで最初から~あなたの異世界召喚物語~

中島健一
ファンタジー
[ルールその1]喜んだら最初に召喚されたところまで戻る [ルールその2]レベルとステータス、習得したスキル・魔法、アイテムは引き継いだ状態で戻る [ルールその3]一度経験した喜びをもう一度経験しても戻ることはない 17歳高校生の南野ハルは突然、異世界へと召喚されてしまった。 剣と魔法のファンタジーが広がる世界 そこで懸命に生きようとするも喜びを満たすことで、初めに召喚された場所に戻ってしまう…レベルとステータスはそのままに そんな中、敵対する勢力の魔の手がハルを襲う。力を持たなかったハルは次第に魔法やスキルを習得しレベルを上げ始める。初めは倒せなかった相手を前回の世界線で得た知識と魔法で倒していく。 すると世界は新たな顔を覗かせる。 この世界は何なのか、何故ステータスウィンドウがあるのか、何故自分は喜ぶと戻ってしまうのか、神ディータとは、或いは自分自身とは何者なのか。 これは主人公、南野ハルが自分自身を見つけ、どうすれば人は成長していくのか、どうすれば今の自分を越えることができるのかを学んでいく物語である。 なろうとカクヨムでも掲載してまぁす

処理中です...