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本章
食てろにはしる
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魔森でもそうだが、サンガ連合も気候は変わらない。
だから晴れた日は、暖かい木漏れ日を浴びれる。
少し風があるので汗が出るほどでもない。
ラカの街からダンジョンまで、徒歩で7日。馬車なら3日の道のりである。
長閑な雰囲気はあるが、魔物が出るのでのんびりも出来ないのが普通である。
人里に出てくる魔物はほとんどがFランクに分類されるものが多いが、とにかく数も多い。
特にここは、魔森に近いのでダンジョンとて安心して行けないのが普通である。
行くのも緊張するはずなのだが、彼ら一行は違った。
十五名の冒険者に三台の馬車が連なっている。
何故かキャラバン化したのか?
それは昼に起こった?起こした?
街から出て、昼になった。
そう、昼なのだ。レブルも昼の献立を言ってくる。
鳥や野菜の唐揚げに蕎麦と、意外に渋い。
量を取るので女性と考えてはならない。
昔の力士並みで、高校生の回復を持っているのだ。
少食な現代っ子ではないのだよ。
分かるように例えば○ャル○根が準備万端で居ると思えばよい。
ま、久々にクッキングだ。
適当な場所に停めたら、倉庫からキッチンを取り出す。
下ごりらえは終わっている。
もちろん、手間はかけているぞ?
鳥はさばいた後に、肉を熟成させる為に寝かせる。
寝かせた肉を皮と身に分け、脂を取り除き、軽くキズを付けてからヨーグルトに浸す。
別にビールでも麹でも良い。好みだな。
浸けるのは短時間でも良い。
最短で10分だな。でも、それよりは長く漬け込む。
布巾で拭き取り、味付けをする。
料理酒、酢、醤油、塩、砂糖、胡椒、ニンニク、生姜が良い。
これらに浸したら揉み込む。
衣は味を濃くしたいなら小麦粉をタレに入れる方が良い。
普通なら別で小麦粉を薄く付けて揚げる。
普通の家庭なら天ぷら粉の方が良い。
なお、衣は薄力粉と小麦粉を7対3にする。
水は冷水、玉子は溶いて入れる。
野菜も一工夫するのも大事だ。
普段の家庭並みなら、工夫するのは無理だろうが、昔のお母さんはしてた事だ。
店に出すのは錬成されたのだが、お母さんやおばあちゃんの味付けは旨いよな。
因みレブルさんは脂を取らずにビール漬けの濃い味付けが良いのだが、太るので注意が必要だ。
衣の注意は混ぜすぎ無いこと。
散った衣は直ぐに取ることだ。
因みに油は菜種とゴマの半々だ。
本当は練り物も揚げたい。
筆者はこの油で揚げたさつま揚げが好物だ。油の甘味が付くき、止めれない止められないほどである。
でだ、どれだけの重量だが、肉で五キロ、野菜で三キロは揚げる。
野菜は玉ねぎ、きゅうり、芋、かき揚げ、紅生姜、にんにく、茄子、おくら、ピーマンだ。
付け合わせにざく切りのキャベツを置く。
ご飯はセットだな。
汁は味噌汁。具はジャガイモと玉ねぎ。
煮立て無いように注意することが大事だ。
蕎麦は簡単なので云うことなしだな。
ただ、蕎麦の練りに対して十割か八割で味が変わる。
浸ける出しも良いが、水の方が好みだ。
普通なら三時間はかけるが、そんな時間も要らない。
何故か。魔法があるからです。
でも料理は時間も調理になるので急ぎのみ魔法だよ。
揚げるのはアイに任せてる。
蕎麦は俺の領分だ。
茹でる加減を間違うと風味が飛ぶので注意だ。
ざる蕎麦にして出す。
で、蕎麦は少しになるので、揚げ物をメインにレブルに食わしてるだ。
匂いがでるよね。揚げ物あるから。
そうこうしてると若い冒険者で6人のパーティーが近くで昼を取り出す。
「良い匂いだ。食欲わくな!」
余りにも不味そうな黒パンと塩が吹いた塩肉を噛んでいる。
「良い匂いだ。こんな所で匂えるもんじゃないよな。あ゛ーーーーーーー。」
あからさまに此方を見てくる。
大きな声だ。欲しいのだな。
レブルよりは食べないだろう。
仕方なく、少し分けてあげるよね。
「うめーーー!!」
「食ったことないよ!なんて旨さだ!」
褒められるのは嬉しいよね。
でだ、馬車の一団が過ぎたのだが、戻って来てご飯を食べる。
これもまた不味そうなんだよ。
クレクレされるんだな。
やっぱり食わすのだよ。
そして、同じリアクションをされる。
で、結局はなし崩しに仲良くされるわけだ。
行き先が同じなら、ついて来るのだよ。
ウザイ!!!
しかもこいつら、アイにしか話しかけてこない。
レブルは基本、俺の世話か抱くので相手にしない。
で、レブルにより隔離されてるから、俺も何も喋れないのですよ。
「レブル。晩御飯は何にするー。」
「ハンバーグ!!」
此だけの会話だ。
お陰でタネを倉庫で作る事を指示する。
ん?指示に問題?
無限倉庫の管理にオートマターが常駐してるよ?
何でもかんでもスキルがしてくれないからさ。
ある程度は出来る事をオートマターに任せている。
倉庫もかなり増えてるからね。
ある程度のものは倉庫産もあるのだよ。
何でも在るのが俺クオリティだからな。
知識は宝。使ってこそ金になるのだよ。
世の中に出せば簡単に稼げるが、そんな事に興味はない。
自分の為で皆の為ではない。
やれる事はするが、決して誰かの為ではない。
異世界だからしてるのだよ。
それと、人が喜ばす為とか出来ないからな。
聖人君子ではないぞ。
さて、続きだ。
肉肉バーグと普通のハンバーグを予定するか。
普通は普通ですな。
玉ねぎを炒めて、キツネ色したら取り出して冷ます。
ミンチは水洗いをして、水を切る。
玉ねぎ、肉、玉子、塩、胡椒とパン粉を混ぜる。
な、普通だろ?
量はこの人数だ。
かなりの量は必要になる。
でも、倉庫の備蓄は凄いんだぞ!
簡単に。
一万人に対して二十年は安心して食料は出せるよ。
でも、生産も止める分けでもないから年数は無いようなものだね。
林業、農業、畜産もしてるよ?
工業もしてますからね。
当たり前ですよ。
あ!チーズ入りも作って置くかー。
肉肉バーグは肉だけのハンバーグだ。
作り方なー。教えたくないなー。
言えるとしたらー、
肉を混ぜるのだよ。繋ぎはなし。
温度が必要だ。
塩と胡椒は軽くする。
分かる人は分かるで良いよね?
因みに焼くときの温度も絶対に必要だ。
旨い焼き物に短時間では出来ない。
オーブンやレンジを使わないからね。
ダッチオーブンは使いますよ。
ソースも自家製で作ります。
焼いた後の肉汁に赤ワインにバターと生クリームを足してケチャップを入れて塩、胡椒で整えます。
それとオーラルソースも作っときますか。
お好みで食べて貰えば良いですから。
ま、外での賑わいを余所に作ってる俺と俺を抱くレブルだけの時間が過ぎて行く。
喋る人はいないのか!?
喋らせろよ!
晩飯はアイさん中心に和気あいあいと過ぎていった。
好評だと思うよ。味の感想とかアイから教えてもらうか。
楽しい晩御飯だろうよ。
俺とレブルを除いてね。
こっちはレブルの早食いの為に必死に焼いてましたよ!
食うの止まらないのな!
落ち着いて食べろよ?
こうして夜も更けていった。
明日は和食にでもするか。
良いかな?
だから晴れた日は、暖かい木漏れ日を浴びれる。
少し風があるので汗が出るほどでもない。
ラカの街からダンジョンまで、徒歩で7日。馬車なら3日の道のりである。
長閑な雰囲気はあるが、魔物が出るのでのんびりも出来ないのが普通である。
人里に出てくる魔物はほとんどがFランクに分類されるものが多いが、とにかく数も多い。
特にここは、魔森に近いのでダンジョンとて安心して行けないのが普通である。
行くのも緊張するはずなのだが、彼ら一行は違った。
十五名の冒険者に三台の馬車が連なっている。
何故かキャラバン化したのか?
それは昼に起こった?起こした?
街から出て、昼になった。
そう、昼なのだ。レブルも昼の献立を言ってくる。
鳥や野菜の唐揚げに蕎麦と、意外に渋い。
量を取るので女性と考えてはならない。
昔の力士並みで、高校生の回復を持っているのだ。
少食な現代っ子ではないのだよ。
分かるように例えば○ャル○根が準備万端で居ると思えばよい。
ま、久々にクッキングだ。
適当な場所に停めたら、倉庫からキッチンを取り出す。
下ごりらえは終わっている。
もちろん、手間はかけているぞ?
鳥はさばいた後に、肉を熟成させる為に寝かせる。
寝かせた肉を皮と身に分け、脂を取り除き、軽くキズを付けてからヨーグルトに浸す。
別にビールでも麹でも良い。好みだな。
浸けるのは短時間でも良い。
最短で10分だな。でも、それよりは長く漬け込む。
布巾で拭き取り、味付けをする。
料理酒、酢、醤油、塩、砂糖、胡椒、ニンニク、生姜が良い。
これらに浸したら揉み込む。
衣は味を濃くしたいなら小麦粉をタレに入れる方が良い。
普通なら別で小麦粉を薄く付けて揚げる。
普通の家庭なら天ぷら粉の方が良い。
なお、衣は薄力粉と小麦粉を7対3にする。
水は冷水、玉子は溶いて入れる。
野菜も一工夫するのも大事だ。
普段の家庭並みなら、工夫するのは無理だろうが、昔のお母さんはしてた事だ。
店に出すのは錬成されたのだが、お母さんやおばあちゃんの味付けは旨いよな。
因みレブルさんは脂を取らずにビール漬けの濃い味付けが良いのだが、太るので注意が必要だ。
衣の注意は混ぜすぎ無いこと。
散った衣は直ぐに取ることだ。
因みに油は菜種とゴマの半々だ。
本当は練り物も揚げたい。
筆者はこの油で揚げたさつま揚げが好物だ。油の甘味が付くき、止めれない止められないほどである。
でだ、どれだけの重量だが、肉で五キロ、野菜で三キロは揚げる。
野菜は玉ねぎ、きゅうり、芋、かき揚げ、紅生姜、にんにく、茄子、おくら、ピーマンだ。
付け合わせにざく切りのキャベツを置く。
ご飯はセットだな。
汁は味噌汁。具はジャガイモと玉ねぎ。
煮立て無いように注意することが大事だ。
蕎麦は簡単なので云うことなしだな。
ただ、蕎麦の練りに対して十割か八割で味が変わる。
浸ける出しも良いが、水の方が好みだ。
普通なら三時間はかけるが、そんな時間も要らない。
何故か。魔法があるからです。
でも料理は時間も調理になるので急ぎのみ魔法だよ。
揚げるのはアイに任せてる。
蕎麦は俺の領分だ。
茹でる加減を間違うと風味が飛ぶので注意だ。
ざる蕎麦にして出す。
で、蕎麦は少しになるので、揚げ物をメインにレブルに食わしてるだ。
匂いがでるよね。揚げ物あるから。
そうこうしてると若い冒険者で6人のパーティーが近くで昼を取り出す。
「良い匂いだ。食欲わくな!」
余りにも不味そうな黒パンと塩が吹いた塩肉を噛んでいる。
「良い匂いだ。こんな所で匂えるもんじゃないよな。あ゛ーーーーーーー。」
あからさまに此方を見てくる。
大きな声だ。欲しいのだな。
レブルよりは食べないだろう。
仕方なく、少し分けてあげるよね。
「うめーーー!!」
「食ったことないよ!なんて旨さだ!」
褒められるのは嬉しいよね。
でだ、馬車の一団が過ぎたのだが、戻って来てご飯を食べる。
これもまた不味そうなんだよ。
クレクレされるんだな。
やっぱり食わすのだよ。
そして、同じリアクションをされる。
で、結局はなし崩しに仲良くされるわけだ。
行き先が同じなら、ついて来るのだよ。
ウザイ!!!
しかもこいつら、アイにしか話しかけてこない。
レブルは基本、俺の世話か抱くので相手にしない。
で、レブルにより隔離されてるから、俺も何も喋れないのですよ。
「レブル。晩御飯は何にするー。」
「ハンバーグ!!」
此だけの会話だ。
お陰でタネを倉庫で作る事を指示する。
ん?指示に問題?
無限倉庫の管理にオートマターが常駐してるよ?
何でもかんでもスキルがしてくれないからさ。
ある程度は出来る事をオートマターに任せている。
倉庫もかなり増えてるからね。
ある程度のものは倉庫産もあるのだよ。
何でも在るのが俺クオリティだからな。
知識は宝。使ってこそ金になるのだよ。
世の中に出せば簡単に稼げるが、そんな事に興味はない。
自分の為で皆の為ではない。
やれる事はするが、決して誰かの為ではない。
異世界だからしてるのだよ。
それと、人が喜ばす為とか出来ないからな。
聖人君子ではないぞ。
さて、続きだ。
肉肉バーグと普通のハンバーグを予定するか。
普通は普通ですな。
玉ねぎを炒めて、キツネ色したら取り出して冷ます。
ミンチは水洗いをして、水を切る。
玉ねぎ、肉、玉子、塩、胡椒とパン粉を混ぜる。
な、普通だろ?
量はこの人数だ。
かなりの量は必要になる。
でも、倉庫の備蓄は凄いんだぞ!
簡単に。
一万人に対して二十年は安心して食料は出せるよ。
でも、生産も止める分けでもないから年数は無いようなものだね。
林業、農業、畜産もしてるよ?
工業もしてますからね。
当たり前ですよ。
あ!チーズ入りも作って置くかー。
肉肉バーグは肉だけのハンバーグだ。
作り方なー。教えたくないなー。
言えるとしたらー、
肉を混ぜるのだよ。繋ぎはなし。
温度が必要だ。
塩と胡椒は軽くする。
分かる人は分かるで良いよね?
因みに焼くときの温度も絶対に必要だ。
旨い焼き物に短時間では出来ない。
オーブンやレンジを使わないからね。
ダッチオーブンは使いますよ。
ソースも自家製で作ります。
焼いた後の肉汁に赤ワインにバターと生クリームを足してケチャップを入れて塩、胡椒で整えます。
それとオーラルソースも作っときますか。
お好みで食べて貰えば良いですから。
ま、外での賑わいを余所に作ってる俺と俺を抱くレブルだけの時間が過ぎて行く。
喋る人はいないのか!?
喋らせろよ!
晩飯はアイさん中心に和気あいあいと過ぎていった。
好評だと思うよ。味の感想とかアイから教えてもらうか。
楽しい晩御飯だろうよ。
俺とレブルを除いてね。
こっちはレブルの早食いの為に必死に焼いてましたよ!
食うの止まらないのな!
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